いいものはやはりいい――続編が出る今こそ真のエンディングを「ヴァルキリープロファイル -レナス-」レビュー(2/3 ページ)

» 2006年03月14日 20時17分 公開
[篠崎薫,ITmedia]
タイミング良く攻撃できれば、各種アイテム以外に宝箱が手に入ることも

 接触した敵との戦闘は、サイドビュー視点で繰り広げられていく。○・×・△・□それぞれのボタンに各キャラが対応し、それらを押すと敵を攻撃する。この時、タイミングを合わせてボタンを押すことで、一人目の攻撃で空中に浮き上がった敵に2発目を叩き込めたり、ダウンしている敵への追い打ちをかけることなどが可能となる。若干ながらアクション要素が必要になってくるものの、高い腕前を要求されることはないので、苦手な人でも何の問題もないはず。

 さらに、切れ目無く攻撃すれば決め技ゲージが溜まっていき、100%になると絶大な威力を持つ決め技が発動できる。通常攻撃とは比較にならないダメージを敵に与えるので、HPが高い敵に威力を発揮するだけでなく、プレーヤーのストレス解消にも役立つこと間違いなし。とにかく派手なので、見ているだけでも気持ちがいいし、何よりもスカッとする。ただし、一度決め技を使うと一定ターンは使用不可になってしまうのと、何度も見ているうちに飽きてくるのが難点。

ここでボタンを押すと、その場所に対応したキャラの決め技が発動する
どのキャラの必殺技も派手で、さらに驚異的なダメージを相手に与えられる。上手に活用したい
アリューゼの決め台詞に対して、「貴様の必殺技ももう見飽きた!」と叫んだ人も少なくないはず?

エンディングは3種類だが、2周プレイですべての謎が解明する

スキルも数多く用意されているので、無駄なモノにポイントを費やしてしまうと、後々後悔することに

 こうしてキャラを育て、最終的には神界へと送り込むのだが、そこで活躍するには各種条件を満たしておく必要がある。当然ながら、戦いに長けているのはもちろんのこと、さまざまな知識を備えることに加えて、神の下で戦うだけに人格も適正でなければならない。経験を積みレベルアップするとポイントが付与されるので、それを消費して神界にふさわしい人物へと人格を矯正させたり、スキルや知識を成長させていく。鍛えるほど有利な戦いを展開できるスキルにつぎ込むか、それとも神界で活躍してもらうための人物特性で消費するか、なかなか悩みどころ。送ってしまったキャラは帰ってこないので、偏った成長のさせ方を行っていると、転送後にパーティの戦力が激減してしまうこともある。このあたりは、しっかりと計画を立てて育てていきたい。

 ならば、ダンジョンに入り浸ってレベルアップすれば良いのではと思うかもしれないが、迷宮や街に入るとその分時間を消費する。ラグナロクがすぐそこまで迫っているということで、使える時が限られているのだから時間配分を考えなくてはならない。物語は8つの章(チャプター)に分かれていて、さらに各章は24ピリオドで構成されている。街に入ると1ピリオド、ダンジョンならば2ピリオドを消費し、8章を終えるとラグナロクに突入してしまう。時間を上手にやりくりして、上手い具合にキャラを育てる必要があるのだ。

ポイントがある限り、アイテムを自由に作り出せる。しかし、無駄遣いをすると簡単になくなってしまう

 とはいえ、スキルを鍛えることでキャラは成長させられるが、ゲーム中に装備品を購入できるお店は一切登場しない。どうするのかと言うと、自らで作り出す必要があるのだ。各章をクリアしたりアイテムを還元することで得られる“マテリアライズポイント”を消費すれば、セーブポイントや空中にいるときは自由に装備品を作成できる。ところがこのマテリアライズポイントは、下界での働きに合わせて付与されるため、神界に勇者を送らなかったりしていると良い装備品を作れなくなり、結果的にはジリ貧状態に陥ってしまう。このバランスは調整されているものの、難しいと感じた人は最初に選べる難易度設定で、イージーを選んでプレイするのが良いかもしれない。

 こうして、キャラを集めて鍛えながらストーリーを進めていき、すべての時間を消費するとラグナロクが発生。最終ボスを倒せばエンディングを迎える……のだが、それで見られるのはノーマルエンドのみ。Aエンディングといわれる、俗に言う真のエンディングを見るためには、いくつかの条件を満たす必要がある。プレイステーション版が発売された当初はわからなかった人も大勢いたようだが、今ではインターネット上で検索をかければ、到達方法もすぐに判明するはず。この機会に、プレイステーション版では成し得なかったAエンディングを見ておく、というのもいいかもしれない。ちなみに、イージーを選んだ場合のみ、Aエンディングを見ることはできない点には注意。ただし、いきなりAエンディングを見ても意味が分かりづらいので、まずは一度クリアしてBエンディングをチェックしておこう。

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