連載
» 2006年05月01日 15時59分 公開

第2回:うれし恥ずかし乙女の花園「女神幻想ダイナスティア」もっとネトゲしましょ!(1/2 ページ)

次々と新作タイトルが発表されるオンラインゲームの世界。「あなたの代わりにそのネトゲ、プレイします」を合言葉に始まったこの連載。第2回目は、大人の女性向けタイトル「女神幻想ダイナスティア」少女のあの頃に誰でも戻れる夢のシークレットガーデンをさまよってみました。

[麻生ちはや,ITmedia]

 世の中には女子校というものがありまして。どうも世間ではこの女子校というものを、お年頃の女の子が1つ学び舎で友情を育み、知性と教養を身につけ、時に擬似姉妹のような美しい関係を築く、女の子同士だけの時間を共有する一種の聖域……と幻想を抱ているようです。筆者は女子校ではなく女子大出身ですが、聖域とか花園という単語からはかけ離れた世界であったことだけお伝えしておきます。

画像

 前置きが長くなりましたが、今回紹介する「女神幻想ダイナスティア」(以下、ダイナスティア)は、2003年7月に正式サービスを開始したものの、残念ながら2003年末には運営会社が撤退。2004年からはプレイ料金無料、ボランティアスタッフによる運営で続行されています。

 このダイナスティア、「業界初女の子のためのオンラインゲーム」を名乗り、夢と希望の乙女の花園をそのまま形にしたようなMMORPG。その独自の世界観は、従来のオンラインゲームとは一線を画していると断言できます。ただ、先述の通りあくまでボランティアスタッフに支えられているゲーム。公式サイトによればアカウントの発行も手作業ゆえにすぐには手元に届きません。けれどもそんな些細なことで目くじらを立てるようでは乙女の花園に降り立つ資格はありません。のんびり優雅に午後のお茶でもしながら待ちましょう。

 ダイナスティアの魅力を一言で言い表すならば「何もないこと」。戦うべきモンスターも、攻略すべきクエストも、政治も戦争も無し。ただひたすらのんびりチャットするのが主なお楽しみです。実際にプレイしてみると良く分かるのですが、ゲーム内には“ダイナスティア時間”とでも呼びたくなるような、ゆる〜い時間が流れています。

始めたその日から誰もが「聖乙女」になれる

 キャラクター作成は1アカウント1つまでで、性別は女性のみ。髪型や髪の色、洋服などが選べます。この洋服は後述する「メタモリング」システムを用いて好きなファッションに着替えられるのですが、ゲーム画面の外見には反映されないので、よく考えて決めましょう。ところでダイナスティアではプレイヤーのことを「聖乙女」と呼び、新規アカウントでゲームを始めることを「降臨」と言います。いくつになっても女の子は乙女♪というわけですね。こんな世俗にまみれた筆者でも、ダイナスティアの世界では聖乙女様と呼んでもらえる幸せを噛みしめました。

画像画像 服と髪型、髪色のバリエーションは思ったよりも豊富に選べる。ただし、通称“ちびキャラ”と呼ばれる、2頭身2Dグラフィックスのほうがかわいいような気も
画像 せっかくだから、現実の自分とかけ離れた姿をチョイス。金髪縦巻きツインテール+女学生風というゴージャスな組み合わせにしました

親切設計のチュートリアルで、降臨したての聖乙女も安心

 ダイナスティアは、ゲームやパソコンの操作に不慣れなユーザーでも最初から楽しく遊べるように、かなりチュートリアルに力を入れているようです。テキストで操作やインタフェースを解説するゲームはいくらでもありますが、ダイナスティアではもっと至れり尽くせりの説明が受けられるので心配要りません。さらに降臨時にはサポートに妖精の卵が1つもらえ、この卵が序盤は聖乙女を導いてくれます。

画像 胸を張って乙女ですと言うには、色々後ろ暗いこともあり、つい弱気な選択をしてしまいました
画像 思わず「でかっ」と画面の前で声が出た妖精の卵。孵化する前からとにかく良くしゃべります

 本来この後は妖精の卵を孵化させるのですが、まずは私が降臨した国「●●●」の案内から始めてみます。聖乙女が住まうのは聖乙女寮で、1人1部屋が与えられます。のちに他プレイヤーと友達になれば、友達の部屋に集まっておしゃべりなども可能に。このマイルームだけに限らず、街のグラフィックスなどは実によくできていて好印象。キッチン周りや暖炉、食料品店の軒先にぶる下がった豚肉などは2Dという制限がある中で、雰囲気をよく伝えています。フル3Dのゲームが求める限りなくリアルに近づけた姿とはまた違う、2Dならではの味のあるグラフィックスがダイナスティアではよく再現されていると言えます。

 街で出会うNPCの皆さんは、正面から体当たりするとさまざまなお話を聞かせてくれるので、恥ずかしがらずにドーンといっちゃいましょう。時には建物の中に入ると選択の余地なく始まる突発イベントもあるのでお楽しみに。

画像 街の数箇所で確認できる全体マップ。移動速度の問題もあるが街はかなり広い。できればいつでもどこでも地図と現在位置の確認ができるようにしてほしい
画像 これがマイルーム。キッチンの棚や寝室のグラフィックスはかなり秀逸。この作りこみ具合をもう少しキャラステータス画面にも反映してほしかった……
画像 街中の建築物はほとんど出入りできるが、無人の場所も多い。小道具はどれも可愛らしい見栄え

画像 食料品店でお買い物。なんと聖乙女からお金は受け取ってくれないので、代わりに祈り=APを捧げる。APはマイルームに戻れば自動的に回復するので実質タダ
画像 乙女寮のまん前で出会った、NPCポポンデッタ。マエストロと呼んで欲しいらしいけれど、ポポンデッタの方がずっと面白いです
画像 せっかくなのでNPC「ナンパ男」に体当たりしてみましたが、ナンパはしてもらえませんでした。聖乙女のあたくしに恥をかかせたわねっ!(なりきり)
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