12年待った――糸井重里さんへの手紙:「MOTHER3」レビュー(1/4 ページ)
はじめまして糸井様。古くからのゲーマーであれば、一度くらいは名前を聞いたことがあるソフト「MOTHER」の最新作が、12年ぶりに発売となりました。ずいぶんのご無沙汰ですが、お変わりないようで安心しました。僭越ながら、シリーズ初プレイの立場で本作に対する手紙をしたためた次第です。
一風変わったタイトルという印象があった“MOTHER”シリーズ
拝啓、糸井重里様。
初めてお便りさせていただきます。
ファミコン時代、ファンタジーRPGが隆盛を極めていたときに現れた「MOTHER」シリーズは、一風変わったタイトルとして一部のプレーヤーに熱狂的な支持を受けたと聞きます。とはいえ、プレイステーション以降にゲームを始めた人たちにとっては、テレビCMで流れた、外国人の少年少女が山に向かっているシーンや、木村拓哉さんの「まーざつー♪」という歌を聴いたくらいの記憶しかない人もいるかもしれません。かくいう自分もその1人で、MOTHERという存在は知っていたもののプレイ経験は皆無でした。知識としてあるのは、コピーライターでもある糸井重里さんが関わっているということぐらい……。肝心の糸井さんの印象も、その昔にフジテレビで深夜に放映していた「TVブックメーカー」に出演していたときのもののみという体たらくでした。とはいえ、糸井さんが世に送り出すキャッチコピーには印象的なものが多かったですし、個人的にも感心していた部分がありました。なんかこう書くと偉そうに聞こえますが、それを考えれば、手がけたゲームもおもしろいだろうと今回のプレイとつながったわけです。
さて、今回レビューをするにあたり、おそらくMOTHERシリーズの一番のおもしろさは、ストーリー部分にあるはずと考えました。そこで、プロローグから第3章までのストーリーを追いつつ、システム部分の紹介などを織り交ぜてみました。つたない解説ではありますが、どうかご勘弁ください。
始まってすぐに感じられる「奇妙でおもしろい。そして、せつない」
何はさておき、まずはカートリッジを挿入して電源をオン。タイトル画面には大きく「MOTHER3」の文字が映し出されるのだが、果たして“MOTHER”とは何なのだろうかと、ふと考えてみた。一般的に考えるならば、MOTHERといえば母親だが、本作では特別な意味があるのかもしれない……。そう思いながら進めていくと、軽快な曲とともにプロローグが幕を開ける。そこに映し出されたのは、祖父のアレック宅で休日を楽しむ双子の兄弟リュカとクラウス。そして、彼らの母親であるヒナワだ。舞台となっているのは、人間と動物が平和に共存しているノーウェア島。あまりにも平和すぎるために、人間たちに欲はなく、お金の概念も存在しない。
寝ているリュカだが、兄のクラウスから「遊ぼう」と誘われるので、まずは外へと移動。すると家を出る前にヒナワから、パジャマから着替えなさいと注意されてしまう。ファンタジーRPGでは、さらりと流されそうな一場面だが、一般的に考えればパジャマのまま遊びに行くのはダメな子供だ。そう考えると、動物と人間が共存したりモンスターと戦う部分以外は、極めて等身大の人間が描かれている世界と言えるだろう。現実問題として、キャラを現実ライクに描くことはなかなか難しい。それをしてしまうと、過剰な演出ができなくなってしまうだけでなく、見た目やプレイ感覚の面白さを損なう危険性があるからだ。しかし、本作ではあえてその部分を等身大で描きつつ、派手な演出の変わりに物語で魅せようという、そんな心意気が伝わってきた。そう、本作の中心を行くのは、まさに“流れるような物語”なのだ。その証拠と言うべきものが、システム面での説明ではなく、「奇妙でおもしろい。そして、せつない」というキャッチコピーではないだろうか。これから展開される、ちょっと奇妙な冒険。でも、それはつまらないものではなく、絶対におもしろくなるもの。だけど、時々胸が切なくなってしまう……。そんな物語が展開されていく。
実際、プロローグは何事もなく過ぎていき、ヒナワが夫のフリントへ向けて「そろそろ家に帰ります」との伝書鳩を飛ばした後に始まる第1章では、平和だった物語が一転、急展開を見せる。フリントたちが住むタツマイリ村と祖父アレックの家の間にあるテリの森で、大火事が発生してしまうのだ。そこには、ブタのマスクをかぶった怪しげな人物の姿が見え隠れする。大混乱に陥るタツマイリ村で、フリントは村人に呼び出され、火事になったテリの森へと入っていく。
ゲームは章立てで進行していき、序盤では各章ごとに主人公が変わるのが特徴といえる。各章は直接繋がっているものもあれば、時間軸がさかのぼるものもあるなど、より厚みのある物語が楽しめるよう工夫されているのだ。各章の最後にはエピローグの文章が流れ、次の章で起きる物語をいや応なしに盛り上げてくれる。また、主人公だけでなく、パーティーメンバーもストーリーに合わせて入れ替わる。第1章の主人公は、双子の兄弟リュカとクラウスの父であり、ヒナワの夫であるフリント。肉弾戦を得意とする彼だが、回復手段はアイテムを使う意外はもっていないので、なるべく慎重に進みたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
-
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
-
顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」