モップやコショウまで武器にして戦う“あの刑事”が帰ってきた:「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事」レビュー(4/4 ページ)
恒例のオマケゲームも健在。今回はついにエレメカまで遡っちゃった?
ダイナマイト刑事シリーズといえば、セガの昔懐かしいゲームが必ずオマケで収録されていることも重要なポイント。セガサターン版の「1」には「ディープスキャン」(1979年作品)が、ドリームキャストの「2」にはこれまた懐かしい「トランキライザーガン」(1980年作品)が収録されていたので、「さて今回はなんだろう?」と思っていたら、なんと「ペリスコープ」だった。
相当なレトロゲーム通でも、ペリスコープを覚えている方はかなり少ないはず。わたしも「そういえば、幼い頃にデパートの屋上で見たことがあるような、ないような……」という程度で、はっきり「覚えている」と言えるだけの記憶がない。それもそのはずで、これは1966年にセガが開発したエレメカゲームで、ビデオゲームが登場するよりはるか以前の作品だ。内容は、潜水艦の潜望鏡を覗き込みながら、魚雷を発射して戦艦を沈没させるというもの。何しろ40年も前のエレメカ筐体なので、セガ本社はもとより、日本国内に1台も残っていないらしい。それを3Dでプレイステーション 2に再現しようというのだから、開発にはさぞかし苦労があっただろうと察する。
先述したように、各モードをクリアするとシークレットホームページを閲覧できるパスワードが出てくるのだが、その中でプレイステーション 2版「ダイナマイト刑事」のディレクターをつとめた内田誠氏による「ペリスコープ復刻秘話」を読むことができる(ちなみに、「ゴールデンアックス」や「獣王記」なども内田氏の作品)。ペリスコープを復刻することになったいきさつや、資料集めから完成に至るまでの悪戦苦闘の様子は、このままNHKの某番組の題材になるんじゃないかと思うほどに読み応えがあった。
「ダイナマイト刑事2.5」とも思える作り込みに感激
久しぶりにプレイしても、やっぱりダイナマイト刑事はおもしろい。本来なら、銃器や刃物を使って敵を倒していくさまに少なからず残酷さを覚えるはずなのに、このゲームでは不思議とそれがなく、遊んでいるととにかく笑いがこぼれる。それはたぶん、誰にでもわかる直球のコミカルさにあふれているからなのだろうと思う。ミサイルランチャーで敵が“ドカーン”と吹き飛んだり、コショウを振りかけた敵がむせたりするのを見て笑ってしまうのは、「頭の上にタライが落ちてくる」という古典的ギャグを見ているときの感覚と同じ。そんな度を越えたバカバカしさが、このシリーズならではの持ち味だ。
今回のプレイステーション 2版は、単にグラフィックが向上しているだけでなく、新たなプレイモードや、コスプレなどの遊び心もふんだんに盛り込まれていて、セガサターン版を知る人も新鮮な気分で楽しめると思う。ディレクター自身も「『ダイナマイト刑事2.5』くらいをつくるつもりで」と述べているが、本当にそう思えるくらい手間のかかったリメイクで、2500円の廉価ソフトとは思えないほどサービス精神旺盛な作りだ。
「1」のリメイクでこれだけ楽しませる芸風(?)を持っているのだから、ゲーム性は決して古びていないし、このシリーズにはまだまだ可能性が残されているように感じた。わたしなんか、プレイステーション 2版をプレイしたら無性に「2」も遊びたくなってきて、久しぶりに押し入れの中からドリームキャストを引っ張り出してきたくらいだ。このプレイステーション 2版が評判になって、「ダイナマイト刑事3の開発決定!」なんて朗報が届くといいな、と願ってやまない。
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