「VALKYRIE Festa 2006」開催――レナスの登場も明かす

スクウェア・エニックスは、PS2用ソフト「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」の発売を記念したイベントを開催。声優によるトークショウや作曲家の桜庭統氏によるライブなど行われた。

» 2006年06月05日 04時19分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 6月4日の12時前。東京都港区にあるラフォーレミュージアム六本木前には開場前にも関わらず長い行列ができていた。その数百人に及んだ列は、スクウェア・エニックスが6月22日に発売を予定しているプレイステーション 2用RPG「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」(以下、VP2)の発売を記念して催されるイベント「VALKYRIE Festa 2006」を今か今かと待つファンのものだった。

 「VALKYRIE Festa 2006」は、2部構成となっている。1部がスクウェア・エニックスが主催するもので、国内初となる試遊会がメインとなり、会場先行発売となる「VALKYRIE PROFILE TRADING ARTS」(各700円)をはじめとしたレアグッズを販売する物販コーナーや、テレビCMで使用した衣裳展示コーナー、吉成 鋼・曜氏の手によるイラスト展示コーナーなどが設置されたイベントとなっていた。物販コーナーは特に人気で、「VALKYRIE PROFILE TRADING ARTS」が即完売する勢い。また、本邦初公開となる原画イラスト前にも、写真に撮りたい衝動に駆られる気持ちをぐっと我慢し、目に焼き付けるファンの姿を見ることができた。

 第1部ではスクウェア・エニックスのタイトル紹介ビデオが流されていたのだが、その合間に声優トークショウを開催。本作プロデューサーの山岸巧典氏とフレイ役の川村万梨阿さんの司会により、シルメリア役の川澄綾子さん、ルーファス役の中村悠一さん、アリューゼ役の東地宏樹さん、レナス役の冬馬由美さんを迎えての収録裏話などが明かされた。

プロデューサーの山岸巧典氏(左)とフレイ役の川村万梨阿さん(右)
ルーファス役の中村悠一さん(左)、シルメリア役の川澄綾子さん(右)
アリューゼ役の東地宏樹さん(左)、レナス役の冬馬由美さん(右)

 冒頭、ゲーム中のセリフで盛り上げる川村さんに紹介され、VP2のゲーム紹介映像が上映。続いてシルメリア役の川澄綾子さんと、ルーファス役の中村悠一さんが大きな拍手で迎えられた。

 どんな性格のキャラクターなのか聞かれた川澄さんは、シルメリアが戦乙女ということもあり「基本は偉そう。でも優しさを秘めている」とツンデレ系だと分析する。「でもあまりデレの部分がなく、ツンツンばかりかも」と、演じ分けが難しく、アリーシャとの違いをどう表現するかを気をつけたという。一番最初に港町の酒場で仲間になるルーファスについて触れ、中村さんも「ルーファスも軽くツンデレです」とキャラクター紹介する。その後、酒場でのシルメリアとルーファスとの出会いのシーンを映像で披露。グラフィックの美しさ――特に光の表現の美しさをアピールした。

 モーションキャプチャーの段階での声の収録だったため、中村さんはヒゲモジャで、ずいぶんふくよかなおじさんに合わせてルーファスの声を入れたと裏話を明かす。それがこうしてルーファスとなって動くことにすごく興味が尽きないとのこと。歴代のトライエースのキャラクターの中でもイケメンというルーファスは、やはり登場当初はツンツンしている。トークの要所要所では、セリフの応酬で会場を沸かせる。

 見どころを聞かれた川澄さんは、「体験プレイをした人は映像のキレイを分かってもらえたと思うのですが、戦闘シーンの豪華さがすごいんです。収録も大変だったんですが、いろんな技を出して私の声を楽しんでもらえたらと思います」とコメント。また、キャラクターについてあまり言えないと前置きした中村さんは「戦闘の声を収録するとき、見たこともない漢字がたくさん出てきたんです。それが大魔法前の詠唱だったんですけど、それが読みづらくて。でもテンション高くと言われてですね、大変なことになってます。皆さんはぜひどうなっているのか確認してくれれば」と、何か秘密があることを匂わした。

 本作では前作のレナスも深く物語に関わってくる。そこで登場したアリューゼ役の東地宏樹さんとレナス役の冬馬由美さんがスペシャルゲストとして登場。トライエース作品にはおなじみの東地さんは「てめぇの顔も見飽きたぜ」とファンサービス。すぐさま冬馬さんも司会の川村さんと懐かしい会話を交わしてみせる。当然、この場に登場したわけなので、本作に登場するだろうレナスについてプロデューサーの山岸氏は「あくまでも秘密です」と言葉を濁す。

 その後は、序盤のシーンの映像を見ながらアリューゼ登場について説明。また3月2日に発売されたPSP版「ヴァルキリープロファイル -レナス-」で刷新された、美しいレナスの変身シーンが上演された。

 今作のアリューゼについて、前作とまったく変わらずまっすぐな男と紹介する東地さんは、今作も前作同様助けてもらえるのかどうか……と意味深な発言。前作が7年前ということで、記憶があやふやだったがすぐに蘇って来て、楽しく収録できたと語る。こちらもモーションキャプチャーを見ながらの収録だったようだが、やはりふくよかなおじさんだったと笑わせる。

 神乙女とはいえ、親しみやすい雰囲気を大事にしたという冬馬さんは、「可憐なだけでなく、生と死を扱う作品だけに、人間も大変だけど神様も大変なのよという感じで演じている」と、戦闘ボイスも収録したと明かす。すべてはプレイした時のお楽しみとのこと。

 東地さんは「前作もそうでしたが、愛がテーマであり感動できるものがありました。2もそうだと思います。やりながら何かしら心が動いてくれればと思っています。どれだけアリューゼに命をこめたのかを確かめてほしい。ぜひ可愛がってもらいたい」と、見どころを述べると、冬馬さんも「神様でも人間であっても、魂はそれひとつでは生きていけないと思います。現実世界でもつらいことがあると思いますが、仲間を想う心を大事に活力にしてほしい」と愛について感想を語ってくれた。

 また第2部でライブを行う桜庭統氏も登場し、ゲーム中に流れないアドリブの部分も楽しめるライブにしたいと緊張していると、ファンにライブの告知。テレビCMの舞台裏などを上演した。ちなみにトークショウは、2回行われ、2回目は貴重なサインやグッズがもらえるジャンケン大会で盛り上がった。

 会場ではティームエンターテインメントによるCD発売および先行予約も行われ、終日多くのファンで溢れていた。なお、来場者対象のプレゼントとして、限定版に同梱される「シルメリアフィギュア」、「ミュリンの指輪」、「SOUND PROFILE CD」が抽選でプレゼントされた。

会場に入るのもやっとの様子
体験コーナーは5分交代で長蛇の列が
貴重な原画集も展示

テレビCMで使用された衣裳が展示
物販コーナーにレナス発見……でも手に王子?
1時間で完売した商品も

意外と川村さん演じるフレイ役の冷たさが好きと語る中村さん
レナスについては終始言葉を濁すプロデューサーが印象的だった
本作コンポーザーの桜庭統氏もライブ告知に登場。どうやらどこになんの曲が使われているのかわかっていないことが判明

桜庭統氏

 第2部は「スターオーシャン」などの音楽も手がける作曲家、桜庭統氏による単独ライブを開催。会場には約700席が用意されており、ほぼ埋まるほどファンが駆けつけていた。ライブはVP2の曲を中心に構成した14曲が演奏された。今回、「桜庭統ライブ2006-VALKYRIE PROFILE2-」と名付けられたライブでは、冒頭VP2より「Overture to the Destiny」を演奏。続いてヴァルキリープロファイル1より「未確認神闘シンドローム」、スターオーシャンブルースフィアより「HAND TO HAND」で会場を一気にヒートアップさせる。

 今回はキーボードの桜庭統氏のほかに、ベースの長谷川淳氏、ドラムスの中村俊彦氏による3人が演奏。途中ベースやドラムのソロを交え、言葉少なにMCも加えながら、ファンの心に響く音楽が奏でられていた。演奏された曲目は以下のとおり。


1Overture to the Destiny(VP2)
2未確認神闘シンドローム(VP1)
3HAND TO HAND(SOBS)
4窮境へのレクイエム〜否定的な無意識下へ(VP1)
5MISSION TO THE DEEP SPACE(VP1 & SO2、3)
6CONFIDENCE IN THE DOMINATION -VP2VERSION-(VP1、2 & SO3)
7その手に光を得るために(VP2)
8PIANO SOLO
9邪気と慈悲の無い舞踏(VP2)
10A Motion of Finishing Blow(VP2)
11Celestial Troupe(VP2)
12CUTTING EDGE OF NOTION(SO3)
13天空の扉(VP1)
14THE INCARNATION OF DEVIL(VP1 & SO2、SO3)〜CONFIDENCE IN THE DOMINATION -VP2VERSION-(VP1、2 & SO3)
VP1=ヴァルキリープロファイル、VP2=ヴァルキリープロファイル2、SOBS=スターオーシャンブルースフィア、SO2=スターオーシャンセカンドストーリー、SO3=スターオーシャン3 Till the End of Time


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/17/news163.jpg 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  4. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. /nl/articles/2412/17/news049.jpg 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  7. /nl/articles/2412/17/news183.jpg 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. /nl/articles/2412/17/news144.jpg 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  9. /nl/articles/2412/17/news078.jpg 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  10. /nl/articles/2412/17/news033.jpg セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」