「VALKYRIE Festa 2006」開催――レナスの登場も明かす
スクウェア・エニックスは、PS2用ソフト「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」の発売を記念したイベントを開催。声優によるトークショウや作曲家の桜庭統氏によるライブなど行われた。
6月4日の12時前。東京都港区にあるラフォーレミュージアム六本木前には開場前にも関わらず長い行列ができていた。その数百人に及んだ列は、スクウェア・エニックスが6月22日に発売を予定しているプレイステーション 2用RPG「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」(以下、VP2)の発売を記念して催されるイベント「VALKYRIE Festa 2006」を今か今かと待つファンのものだった。
「VALKYRIE Festa 2006」は、2部構成となっている。1部がスクウェア・エニックスが主催するもので、国内初となる試遊会がメインとなり、会場先行発売となる「VALKYRIE PROFILE TRADING ARTS」(各700円)をはじめとしたレアグッズを販売する物販コーナーや、テレビCMで使用した衣裳展示コーナー、吉成 鋼・曜氏の手によるイラスト展示コーナーなどが設置されたイベントとなっていた。物販コーナーは特に人気で、「VALKYRIE PROFILE TRADING ARTS」が即完売する勢い。また、本邦初公開となる原画イラスト前にも、写真に撮りたい衝動に駆られる気持ちをぐっと我慢し、目に焼き付けるファンの姿を見ることができた。
第1部ではスクウェア・エニックスのタイトル紹介ビデオが流されていたのだが、その合間に声優トークショウを開催。本作プロデューサーの山岸巧典氏とフレイ役の川村万梨阿さんの司会により、シルメリア役の川澄綾子さん、ルーファス役の中村悠一さん、アリューゼ役の東地宏樹さん、レナス役の冬馬由美さんを迎えての収録裏話などが明かされた。
冒頭、ゲーム中のセリフで盛り上げる川村さんに紹介され、VP2のゲーム紹介映像が上映。続いてシルメリア役の川澄綾子さんと、ルーファス役の中村悠一さんが大きな拍手で迎えられた。
どんな性格のキャラクターなのか聞かれた川澄さんは、シルメリアが戦乙女ということもあり「基本は偉そう。でも優しさを秘めている」とツンデレ系だと分析する。「でもあまりデレの部分がなく、ツンツンばかりかも」と、演じ分けが難しく、アリーシャとの違いをどう表現するかを気をつけたという。一番最初に港町の酒場で仲間になるルーファスについて触れ、中村さんも「ルーファスも軽くツンデレです」とキャラクター紹介する。その後、酒場でのシルメリアとルーファスとの出会いのシーンを映像で披露。グラフィックの美しさ――特に光の表現の美しさをアピールした。
モーションキャプチャーの段階での声の収録だったため、中村さんはヒゲモジャで、ずいぶんふくよかなおじさんに合わせてルーファスの声を入れたと裏話を明かす。それがこうしてルーファスとなって動くことにすごく興味が尽きないとのこと。歴代のトライエースのキャラクターの中でもイケメンというルーファスは、やはり登場当初はツンツンしている。トークの要所要所では、セリフの応酬で会場を沸かせる。
見どころを聞かれた川澄さんは、「体験プレイをした人は映像のキレイを分かってもらえたと思うのですが、戦闘シーンの豪華さがすごいんです。収録も大変だったんですが、いろんな技を出して私の声を楽しんでもらえたらと思います」とコメント。また、キャラクターについてあまり言えないと前置きした中村さんは「戦闘の声を収録するとき、見たこともない漢字がたくさん出てきたんです。それが大魔法前の詠唱だったんですけど、それが読みづらくて。でもテンション高くと言われてですね、大変なことになってます。皆さんはぜひどうなっているのか確認してくれれば」と、何か秘密があることを匂わした。
本作では前作のレナスも深く物語に関わってくる。そこで登場したアリューゼ役の東地宏樹さんとレナス役の冬馬由美さんがスペシャルゲストとして登場。トライエース作品にはおなじみの東地さんは「てめぇの顔も見飽きたぜ」とファンサービス。すぐさま冬馬さんも司会の川村さんと懐かしい会話を交わしてみせる。当然、この場に登場したわけなので、本作に登場するだろうレナスについてプロデューサーの山岸氏は「あくまでも秘密です」と言葉を濁す。
その後は、序盤のシーンの映像を見ながらアリューゼ登場について説明。また3月2日に発売されたPSP版「ヴァルキリープロファイル -レナス-」で刷新された、美しいレナスの変身シーンが上演された。
今作のアリューゼについて、前作とまったく変わらずまっすぐな男と紹介する東地さんは、今作も前作同様助けてもらえるのかどうか……と意味深な発言。前作が7年前ということで、記憶があやふやだったがすぐに蘇って来て、楽しく収録できたと語る。こちらもモーションキャプチャーを見ながらの収録だったようだが、やはりふくよかなおじさんだったと笑わせる。
神乙女とはいえ、親しみやすい雰囲気を大事にしたという冬馬さんは、「可憐なだけでなく、生と死を扱う作品だけに、人間も大変だけど神様も大変なのよという感じで演じている」と、戦闘ボイスも収録したと明かす。すべてはプレイした時のお楽しみとのこと。
東地さんは「前作もそうでしたが、愛がテーマであり感動できるものがありました。2もそうだと思います。やりながら何かしら心が動いてくれればと思っています。どれだけアリューゼに命をこめたのかを確かめてほしい。ぜひ可愛がってもらいたい」と、見どころを述べると、冬馬さんも「神様でも人間であっても、魂はそれひとつでは生きていけないと思います。現実世界でもつらいことがあると思いますが、仲間を想う心を大事に活力にしてほしい」と愛について感想を語ってくれた。
また第2部でライブを行う桜庭統氏も登場し、ゲーム中に流れないアドリブの部分も楽しめるライブにしたいと緊張していると、ファンにライブの告知。テレビCMの舞台裏などを上演した。ちなみにトークショウは、2回行われ、2回目は貴重なサインやグッズがもらえるジャンケン大会で盛り上がった。
会場ではティームエンターテインメントによるCD発売および先行予約も行われ、終日多くのファンで溢れていた。なお、来場者対象のプレゼントとして、限定版に同梱される「シルメリアフィギュア」、「ミュリンの指輪」、「SOUND PROFILE CD」が抽選でプレゼントされた。
第2部は「スターオーシャン」などの音楽も手がける作曲家、桜庭統氏による単独ライブを開催。会場には約700席が用意されており、ほぼ埋まるほどファンが駆けつけていた。ライブはVP2の曲を中心に構成した14曲が演奏された。今回、「桜庭統ライブ2006-VALKYRIE PROFILE2-」と名付けられたライブでは、冒頭VP2より「Overture to the Destiny」を演奏。続いてヴァルキリープロファイル1より「未確認神闘シンドローム」、スターオーシャンブルースフィアより「HAND TO HAND」で会場を一気にヒートアップさせる。
今回はキーボードの桜庭統氏のほかに、ベースの長谷川淳氏、ドラムスの中村俊彦氏による3人が演奏。途中ベースやドラムのソロを交え、言葉少なにMCも加えながら、ファンの心に響く音楽が奏でられていた。演奏された曲目は以下のとおり。
1 | Overture to the Destiny(VP2) |
2 | 未確認神闘シンドローム(VP1) |
3 | HAND TO HAND(SOBS) |
4 | 窮境へのレクイエム〜否定的な無意識下へ(VP1) |
5 | MISSION TO THE DEEP SPACE(VP1 & SO2、3) |
6 | CONFIDENCE IN THE DOMINATION -VP2VERSION-(VP1、2 & SO3) |
7 | その手に光を得るために(VP2) |
8 | PIANO SOLO |
9 | 邪気と慈悲の無い舞踏(VP2) |
10 | A Motion of Finishing Blow(VP2) |
11 | Celestial Troupe(VP2) |
12 | CUTTING EDGE OF NOTION(SO3) |
13 | 天空の扉(VP1) |
14 | THE INCARNATION OF DEVIL(VP1 & SO2、SO3)〜CONFIDENCE IN THE DOMINATION -VP2VERSION-(VP1、2 & SO3) |
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