カンガエルことを放棄してはならない――「カンガエル EXIT」(1/2 ページ)

脱出パズルアクション「EXIT」が帰ってきた。カンガエル幸せを追求した本作では、新しい同行者やギミックなどが追加され、さらに脱出困難なステージが用意されている。

» 2006年07月20日 00時09分 公開
[ITmedia]

 タイトーは、昨年12月15日に発売されたPSP用脱出パズルアクション「EXIT」の第2弾を発表した。その名も「カンガエル EXIT」。前作は、スタイリッシュなビジュアルデザインとアクションと思考が凝縮された全100ステージを、空いた時間に気が向いた時、好きなステージをプレイできるゲームスタイルで好評を得ていた。今作でもそのコンセプトをいかし、“考える”楽しさを実感できるものになる。

 本作は、災害場所に取り残された人を助け出し、制限時間内に出口を探し出し、脱出することを目的としている。プレーヤーは脱出請負人「Mr. ESC(ミスターエスケイプ)」となり、火災や地震などの災害現場から制限時間内に人々を救助し、ステージから脱出しなくてはならない。さまざまな状況を見極め、プレーヤーは要救助要員を出口まで導く。場合によっては彼ら同行者の特性を見極め協力を得て、設置されたギミックをクリアして、全110ステージ以上の難関を突破することになる。

新同行者

 前作でおなじみの同行キャラクター「キッド」、「ヤング」、「アダルト」、「ペイシェント(けが人)」のほかに新たに2種類「ドッグ」と「マッチョ」が追加。新たな特性を持つ同行者の追加によって、さらに攻略のバリエーションが増加している。災害場所からの出会いから脱出までをMr. ESCと同行するため、同行者と呼ばれる彼らの協力がなくては、脱出請負人と呼ばれるMr. ESCとて、脱出は不可能。彼らがどんな特性を持つのかを紹介しよう。


 前作では、Mr. ESCに一番近い能力を持ち、特に手助けをしなくても自力で付いてこられる大人「ヤング」のほかに、力持ちで大きな箱を一人で押せる「アダルト」。大人が入れない狭い通路を通る事ができる「キッド」に、災害時に怪我をし、動けなくなった重傷者の「ペイシェント(けが人)」が存在した。彼らは移動の際に制限がつく。例えばアダルトであれば1人では高い所に上れず、大人2人で協力して引き上げなければならなかったり、「キッド」は高い段差を1人では登れないので、大人が後ろから抱えて登らなければならなかったり(高いところからも大人の力なくては降りられない)、「ペイシェント(けが人)」のように、大人に背負われたり、移動式ベッドに乗らない限り自力で移動する事はできない(背負った大人は段差が上がれなかったりと移動に制約を受けてしまう)。4タイプの同行者のほかに、今作で追加された「ドッグ」と「マッチョ」とはどんな特性があるのだろうか? さらに、ほかにも同行者は存在するとのこと。

ドッグ
横方向の移動能力はMr. ESC同程度。そのほかについてはキッドと似ているが、アイテムの使用及び壁設置タイプのスイッチの操作ができないが、Mr. ESCと同じく、走り跳びの距離をジャンプできたり、同行者で唯一、水中の移動が可能なキャラクターとなっている

マッチョ
ヤングのパワーアップ版。縦方向の移動はMr. ESCと同等の能力を持つ。パワー/ウェイト値はヤングとアダルトの中間でその強靭な腕力で、Mr. ESCが登れないロープを登る事ができるほか、2段高の段差を上るアダルトを1人で持ち上げることも可能

新ギミック(仕掛け)の数々

 本作はさまざまな仕掛けがステージに存在する。これらをギミックと呼び、ギミックを使うことで脱出を現実のものとできるのだ。これらギミックを、Mr. ESCだけではなく同行者さえも遠隔で操作させ、脱出への道を切り開いていく。新たに加わった新ギミックを紹介しよう。

エスカレーター

 自動的に階上もしくは階下に移動できるギミック。ただし、進行方向は一方向のみ。エスカレーターの性質上、階上に向かって進むエスカレーターに対しては、階上から階下に向かって下りることはできない。逆もまた同様。タイマースイッチを使えば、一時的に稼動を停止させる事ができ、機能を階段と同じにすることもできるなど、ゲーム性は深まった。


 新たに加わったエスカレーターのほかに昇降に使われたギミックは5種類あった。

  • 「階段」:上る、下るが自由にできる
  • 「滑車によるゴンドラ」:キャラクターの重量によって上下するゴンドラ。左右のバランスを考慮し、攻略しなければならない
  • 「エレベーター」:昇降自在のギミック。ただし、重量によって動かなくなったり、必ずMr. ESCが乗って操作が必要
  • 「ロープ」:降りることしかできない
  • 「はしご」:上る、下るが自由にできる


人間ロープウェイ

 鉄棒の発展型。アスレチックにある遊具と同じで、ワイヤーに滑車が架けられており、その滑車から垂れ下がってるロープにぶら下がって、ワイヤーの端から逆の端まで高速に移動することができる。このギミックに関しては、Mr. ESC、ヤング、マッチョ、キッドが使用可能。鉄棒と異なり、滑車がないと対岸には移動できない移動ギミックだ。


 前作にも離れた場所への左右移動に使われたギミックが2種類存在した。

  • 「鉄棒」:Mr. ESCのみが使え、左右に移動できる
  • 「ゴンドラ」:レバーの操作をする事により左右に作動する


二重シャッター

 2フロアに渡るシャッターで、1フロアのシャッターが閉じていると、もう1フロアのシャッターは開くという仕掛け。スイッチについては通常シャッターと同じく、床・タイマースイッチで操作できる。


 前作のシャッターは1枚しかなく、作動方法に種類があった。

  • スイッチやその後タイマー式になる開閉
  • 踏み板式開閉など


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