インタビュー
» 2006年09月29日 13時27分 公開

小説を読み進むようにゲームの世界も広がっていく「ロード・オブ・ザ・リング オンライン(仮)」インタビュー(1/2 ページ)

東京ゲームショウ2006のさくらインターネットブースで開催された発表会で紹介された「ロード・オブ・ザ・リング オンライン(仮)」。職業、クラスなどの大まかな内容は分かったが、いまひとつ不明な点も。そのあたりについて、Turbineの社長兼CEO ジェフ・アンダーソン氏とアートディレクターのヤミン・リー氏に話を聞いた。

[聞き手:麻生ちはや,ITmedia]
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画像 Turbineの社長兼CEO ジェフ・アンダーソン氏(左)、アートディレクターのヤミン・リー氏(右)

――プレスカンファレンスで発表されたばかりの「ロード・オブ・ザ・リング オンライン(仮)」(以下、ロード・オブ・ザ・リング)ですが、まずお聞きしたいのは、原作がJ.R.R.トールキン氏による「指輪物語」という大変有名な作品で、かつ映画化によりファンタジー作品に興味がない一般層にも認知度が高まりました。いわばキャラクターや世界のイメージが、映像化によって固定されてしまったものをゲームとして再現するにあたり、特別悩まれた、苦労した部分というのがあれば教えてください。

ジェフ・アンダーソン氏(以下、敬称略) ゲームデザインとグラフィックスには、大変気を使いました。ただし「ロード・オブ・ザ・リング」はオンラインゲームですから、その長所を生かして、ゲーム内にはシングルRPGとは異なる趣向をこらしています。「中つ国」の風景の中で自由自在に冒険を楽しみ、モンスターと戦うだけではなく生産や、同じ世界にいる数千人のプレーヤー同士の協力、さらに映画には登場しなかった場所を作り上げていっていますので、より深みのある世界を楽しんでいただけるはずです。

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――一番気になっているのが、カンファレンスでもおっしゃった、中つ国がたった1枚のマップで構成されている、という部分です。そもそも、このシステムを導入した理由を聞かせていただけますか。

アンダーソン 原作の中で「灰色のガンダルフ」が1人のキャラクターであるように、私たちは中つ国も1つのキャラクターとして捉えているんです。ですから、中つ国を細切れにした小さなマップの寄せ集めにするよりは、その壮大さを体験してもらうためにも、1つの巨大なフィールドに仕立て上げました。

――まだその世界を実際に目にしていないので、もしかしたら見当違いな質問かもしれませんが、どれだけ広大なフィールドでも、いつの日かユーザーはその全てをくまなく歩いてしまうわけです。ゲームの世界を狭い、と感じてしまう恐れはないのでしょうか。

ヤミン・リー氏(以下、敬称略) 確かにマップは1枚ですが、そのサイズは5000万平方メートルもあるんですよ。エリアごとに風景も、植物も、そこにすむクリーチャーたちもすべて違います。ある地域にはニワトリのような家畜やイノシシが、別のある地域にはオークばかりが生息していたりと、とにかくバラエティに富んでいます。

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アンダーソン つまり1つの大きなエリアがあって(アンダーソン氏がここでイラストを描きだした)、さらにその中は細かなエリアに分かれているわけです。プレーヤーは例えば、「シャイア」からスタートし、「ブリー」の街へ通り抜け、そこからさらに北の「ローランド」というように東西南北好きなように移動できます。進入不可能な部分を除けば、全て徒歩で通過でき、各エリアに異なる特徴があるため移動しながら全てに違う印象を受けるはずです。飽きるということは、おそらくないでしょう。

――1枚マップで創られた世界、というのがようやく把握できました。従来のMMORPGでは、まずサービス開始時には1つのマップがあり、アップデートのたびに新エリアが追加されていくという方法を取っていますが、サービス開始時に未実装で入れないエリアというのは存在しないのですか?

アンダーソン 指輪物語の地図をご覧になったことはありますか? 実はサービス開始時には、ホビットたちの最終目的地である「モルドウ」があるのとは反対側。「シャイア」とその周辺、つまり物語がスタートしたのと同じ地域だけになります。最初のアップデートで「モーリア」が、その次のアップデートで「ローハン」などが行動可能な地域になる予定です。

 と言うのも、最初にゲームデザインを考えた時、すべてのエリアを一度に手がけるか、いま説明したように1つずつオープンしていくか大変悩みました。結局、中途半端にならないよう、1つ1つのエリアにもう少し時間をかけて作り上げることで、もっとゲーム内容のクオリティをあげることにしたのです。

――ガンダルフだけではなく、外にもローハンの「セオデン王」などがNPCとしてゲーム内に登場するとうかがいましたが、彼らに出会えるのはやはりローハンが実装されてからになるわけですか。

アンダーソン そうですね、物語をひもとくように先へ進むことで、新たなNPCとも出会いがあるわけです。

――少し気の早い質問ですが、最初のアップデートはいつごろになりそうでしょうか。開発の進み具合なども合わせて教えてください。

アンダーソン まだ最初のエリアに取りかかっている状況で、そこまで先のことは私たちにもお話できません。もちろん、はるか先の話というわけではないので、もう少しお待ちください。「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン:ストームリーチ」のアップデートは割りと順調に進んでいますから、それと同じぐらいの開発速度だと思ってください。

 先ほど述べたような段階を踏んで「ロード・オブ・ザ・リング」が進んでいくことで、あたかも物語を読み進めるかのような体験をプレーヤーができるわけです。1つずつエリアを進むことで、小説に登場する旅の仲間と同様に、新たなNPCやシーンを目にすることになります。あるいはエルフたちと出会うことで新たな生産物の知識を見に着けたり、3つ目のエリア、ローハンは小説でも戦いが盛んになる場所なので、PvPやPKに焦点を当てることになるでしょう。

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