今日から俺も地球のヒーロー!――超巨大生物と戦えるお手軽アクション「地球防衛軍3」レビュー(2/2 ページ)

» 2007年01月11日 14時52分 公開
[板橋舟人,ITmedia]
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多彩な武器を使い分ける楽しさも

敵を倒すと、このようなアイテムが登場することも。アイテムの画像は、もう少し頑張ってほしかったところ

 敵を倒すと、さまざまなアイテムが出現する。アイテムの内訳は、回復アイテム(大と小がある)、アーマー、武器アイテムの3種類だ。

 アーマーアイテムをゲットすると、その数に応じて体力の最大値が増加する。繰り返しプレイしていけば、主人公がどんどんタフになっていき、巨大生物とより有利に戦えるようになるのだ。少しずつではあるが、主人公を成長させていく楽しさを味わえる。

 武器についても触れておこう。本作には、アサルトライフルやショットガン、ロケットランチャー、手榴弾、ミサイルなど、非常に多彩な武器が登場する。その数、なんと150以上というからオドロキである。ただし、最初に所持しているのは少しだけで、ゲーム中に武器アイテムをゲットすると、新たな武器を入手できるという仕組み。ゲットできる武器はランダムで(後半の方が良い武器が出やすいなどある程度の法則はある)、かつステージをクリアーしたときでないとわからない。そのため、トレーディングカードに似た“集める楽しさ”を味わうことができるのだ。

武器の種類は非常に多彩。すべてを集めるには、かなりゲームをやり込む必要があるだろう

 そのように集めた武器の中から2種類を選択して、戦闘へ赴くこととなる。攻撃方法や特徴は武器ごとによって大きく変わるため、さまざまな武器を使い分ける楽しさも味わえるのだ。

 個人的なお気に入りは、どんな局面でも役に立つアサルトライフルタイプと、威力が高いロケットランチャーだ。射程距離は短いけれど、前方に12発の弾を一気に発射する「ボルケーノ3W-Burst」が特にお気に入り。大量の敵をまとめて吹き飛ばせるし、ビルもガシガシ壊せるので、爽快感満点なのだ。

 ただし、弾がバラけて飛んでしまうため、「ボルケーノ3W-Burst」はボス戦には不向き。ボスが出てきそうなステージでは、射程距離の長い通常タイプのロケットランチャーを使用するようにしている。このように、お気に入りの武器を使う楽しさはもちろんだが、登場する敵に合わせて最適な武器をチョイスする戦略性も楽しめるのだ。

戦車やヘリ、エアバイクといった乗り物も登場

 基本的には生身で戦う本作。巨大な敵に立ち向かう戦闘が魅力であることは間違いないのだが、ステージによっては乗り物が登場することもある。

 登場する乗り物は、戦車、攻撃ヘリ、エアバイク、パワードスーツ風のバトルマシンの4種類だ。どれも攻撃力に秀でており、上手く活用できれば、生身の時以上に爽快感あふれる戦闘を楽しめる。

 ただ、乗り物は基本的に耐久力が低く、すぐに倒されてしまうことが多かった。また操作も難しいため、思い通りに操るには、ある程度練習する必要がある。このため、個人的にはこれらの兵器は“あまり使えない”という印象がある。せっかく乗り物が登場するのだから、もう少し使いやすくしてほしかったのが、筆者の正直な感想だ。

こちらはEDFが誇る戦車「E551 ギガンテス」。主砲の威力はかなり協力だが、戦車のため平行移動できないのが弱点
乗り込んで戦う「バトルマシン ベガルタ」。多彩な兵器を装備しており、短時間空を飛べるのだが、いかんせん機動力が最悪なため使いにくい

協力プレイで盛り上がれ!

 そんな感じで地球を楽しく防衛していたところ、なにやら筆者の後ろに人の気配が。ライターのI氏が、筆者の防衛っぷりを興味深そうに眺めていたのである。

 本作は、画面分割方式での協力プレイが可能なため、「一緒に遊びますか?」とI氏に声をかけたところ、「ぜひ僕にも防衛させてください」と快い返事が。かくして、2人で一緒に地球を防衛することになったのである。

協力プレイは、このように画面分割方式で楽しめる。I氏は「かんしゃく玉1号」で頑張るが……

 というわけで、初プレイとなるI氏は、まず武器の選択を行う。「いっぱい種類ありますねー、何がいいかな……。お、この『かんしゃく玉1号』が気になる。コレに決めた!」と、謎の武器をチョイスするI氏。チャレンジ精神旺盛である。

 遊んだミッションは、地下へと侵入していくステージ。地上に比べて道がせまく、まるでアリの巣穴を探索しているかのような気分になった。アサルトライフルで順調に敵をなぎ倒していく筆者だが、肝心のI氏はというと……。どうやら「かんしゃく玉1号」は、前方に小型の花火を投げる武器のようで、操作に不慣れなことも相まってか、かなり苦戦を強いられている様子。「かんしゃく玉使えね〜!!」とかんしゃくをおこしつつも戦っていたのだが、大量のアリに襲われてあえなく撃沈。「すんません、武器変えさせてください……」と“泣き”が入ったため、武器を変えて再チャレンジ。

山岳地帯のようなステージもある。一緒に騒いで戦える楽しさが協力プレイの醍醐味

 画面分割のため、相手の位置がいまいち把握しにくく、また協力プレイならではの要素もあまりないため、バラバラに敵と戦う我ら防衛軍。このあたりは、もう少し“協力プレイならでは”の要素を入れてほしかったところだ。しかし、一緒に遊ぶというのは、単純に楽しい。2人で「E・D・F! E・D・F!」と叫びながら敵を倒しているだけで、テンションはかなり上がりまくり。気がつくと、長時間ぶっ通しで協力プレイを楽しんでいた。

単純な内容ながら、基本が面白い良作

 正直にいうと、プレイ前は「なんだかチープそう」という印象で、あまり本作に興味を持っていなかった筆者。だが、大迫力かつ爽快感あふれる戦闘シーン、短時間で楽しめるゲーム内容、単純に敵を倒す楽しさなど、想像以上の魅力がタップリ詰まっており、すっかりハマってしまった。いやすみません、これ面白いッス!

 ゲームのルールが単純なため、誰でも手軽に楽しめるのは大きな魅力。巨大な敵がワラワラ登場する戦闘シーンの迫力も相当なものだ。複雑なゲームが多いXbox 360のゲームだが、本作はあまりゲームを遊ばない知人が遊びに来たときに最適で、十分に役だってくれるだろう。

 惜しむらくは、オンラインでの協力プレイに対応していない点。次回作では、ぜひとも実現していただきたい要素だ。

「地球防衛軍 3」
対応機種Xbox 360
メーカーディースリー・パブリッシャー
ジャンル3Dアクションシューティング
発売日2006年12月14日
価格7140円(税込)
対応人数1〜2人
(C)2006 SANDLOT (C)2006 D3 PUBLISHER


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