楽園へようこそ!――ハワイを独り占めにできる“ドライブ”ゲームが登場「テストドライブ アンリミテッド」レビュー(1/2 ページ)

1600平方キロメートルにも及ぶハワイのオアフ島で、セレブリティなカーライフを満喫できる「テストドライブ アンリミテッド」。クルマを運転することの楽しさを、改めて思い出させてくれる作品である。というわけで、ハワイのセレブ生活を満喫してみました。

» 2007年05月08日 00時00分 公開
[千早秀生,ITmedia]

眼下に広がるのは、思い描いたハワイの景色!

 クルマが主役のゲームといったら、昔から“レース”が題材であることがほぼ当たり前であった。確かにライバルカーと競いあうのは単純に楽しい。ゲームなら思う存分スピードを出せるし、コーナーを限界まで攻めて相手を打ち負かすことができれば最高だ。でも、クルマとは本来、運転するだけで楽しいものではないだろうか。ゲームの中でも条件さえ整えば、勝ち負け抜きで運転することの楽しさを味わえるのではないか、と筆者は常々思ってきた。そんな思いに見事応えてくれたのが、本作「テストドライブ アンリミテッド」である。

 ゲームの舞台となるのは、日本人にとってもっともポピュラーだと思える “南の島”、ハワイのオアフ島。プレーヤーはこの島で、クルマを中心とした生活を楽しむこととなる。ゲームがスタートすると、まずプレーヤーの分身となるキャラクターを選択する。以後はチュートリアルとして、住まいとなる住居を購入したり、クルマを購入しながら、この島での過ごし方を学んでいく。

キャラクターは複数人から選択可能。この時点では、服装や顔のカスタマイズは不可能だ。自身の分身になるので気に入ったキャラクターを選ぼう
主人公はオアフ島にたどり着いたばかり、という設定。まずは島内を移動するためにレンタカーをレンタルすることになる。軽い気持ちで選んでオッケーだ

 チュートリアル後は、自由気ままにプレイしてオッケー。クルマを購入したり、レースを行ったり、他のプレーヤーと会話したり、島内を自由に観光したり……と、行えることは多々ある。だが、これといった明確な最終目標がないため、興味を抱いたコンテンツから順次遊んでいくのが大半のプレーヤーのプレイスタイルとなるだろう。

 どのような遊び方をするにせよ、ひとまずは目的地へと向かう必要がある。本作は、島内の移動はすべてクルマで行うため、目的地まではドライブを楽しみつつ進んでいくことになる。

 まず驚くのが、オアフ島の再現度であろう。建物や看板といった人工物は、アップで見るとちょっとアラが見つかるが、樹木や草木などの自然物のクオリティは非常に高く、また一画面中に表示される数も膨大でボリューム感は申し分なし。空模様も美しい。これらのオブジェクトが一体となった画面からは、もう“ハワイらしさ”があふれまくっている。特に、市街地から外れた自然が残る場所の空気感は、タダモノではない。本物のハワイとどれくらい同じなのか、ハワイに詳しくない筆者にはわからないが、モニターの中に広がる世界は、間違いなく“筆者が想像していたハワイ”以上の世界が、そのまま広がっているのだ。しかも、広大なオアフ島が1つ丸々、である。ちなみに島内を走り回っている間は、完全にシームレスでゲームが進む。ロード画面に切り替わることがないため、走行中はゲームの世界に没頭できるのだ(ポイントに入ったり、後述する瞬間移動を使うときは、さすがにロードが発生する)。

 尋常ではないほど作り込まれた世界なので、ただドライブするだけでも非常に楽しい。オアフ島は大自然がかなり残っている島なので、市街地からちょっと離れるだけで、島はまったく異なる表情を見せてくれる。ゲーム中では時刻や天気が変化するので(でも夜にはならないのが不思議)、たとえ同じ場所を何回通過しても、その都度違った景観を楽しめるのだ。

映像はかなりキレイで、自然の景観は一見の価値あり。フレームレートがちょっと安定していないのが残念なところか

現実世界同様、GPS(ナビ)を使ってドライブ

 気ままにドライブを楽しむだけでもいいのだが、やっぱりゲームなのだから、何かしら用意された要素を楽しみたいところ。本作では、各所に世界有数の自動車メーカーのショールームがあり、そこで新たなクルマを購入できる。ゲーム中の目的の1つが、これらのクルマをコレクションすることだろう。もちろん、買うためにはお金が必要になるのだが、お金は島内のいたるところで発生する、レースや特定のミッションで稼ぐことができる。

 ゲームに登場するクルマは、排気量に応じてA〜Gにグループ分けされており、レースやミッションによっては参加できるグループが限定されていることもあるので、目的にあった車種を購入していきたい。

家を購入する際は、外観な内装をチェックできる
現実では一生縁がないようなクルマを、簡単に手に入れられてしまう

 ショールームではエクステリア(外観)とインテリア(内装)を細かくチェックできるだけでなく、2分間の試乗も可能。新車購入時のあの“ウキウキ”感を多少なりとも味わうことができるのだ。レンタカー屋もあるので、特定のクルマで長距離ドライブしてみたいが、新車を購入するにはちょっと資金が……という場合には重宝するだろう。

 なお、カーディーラーだけでなく、チューニングショップも存在している。ここでは文字通り、クルマをチューンアップして性能を向上させられるのだ。ただし、マフラーやサスペンションといったパーツ単位で購入するわけではなく、パワーアップキットを購入して性能を上昇させる仕組みだ。ギア比や車高の調整といったセッティングは不可能なため、カスタマイズの自由度は低い。カーマニアとしては残念な部分だ。個人的には、ほかのプレーヤーカーとの差別化を図る意味でも、エアロパーツの装着など見た目の変化はほしかったところだ。

 ただし、パワーアップ面が思いっきり簡略化されているため、クルマに詳しくないプレーヤーにとっては、逆にこの方が遊びやすいだろう。単純にドライブを楽しむのであれば、カスタマイズはさして必要ないだろうし。

現実世界同様、GPS(ナビ)を使ってドライブ

 オアフ島の広さは、1600平方キロメートルにも及ぶ。ヘタに動いては簡単に迷ってしまうだろう。そこでGPS、いわゆるカーナビの出番である。衛星写真を思わせる高精度なGPSマップには、自宅やショールームなどの施設のほか、レース開催ポイントやミッション発生ポイント、島内にいるほかのプレーヤー(フレンド)が表示されており、それらを目的地として設定すれば、あとは縮小マップと音声で案内してくれるのだ。もちろん、リルート機能も完備している。音声がしっかりローカライズされているのもうれしいポイントだ。

 なお、一度でも通ったことのある場所なら、ポイントや道路を問わず、瞬時にジャンプすることが可能だ。そこでまずは島内を1周して、すべてのショールームに訪れておくことをオススメする。こうしておけば、新車選びの際に複数のショールームをラクに行ったり来たりできるからだ。ちなみに筆者が島を1周するのに要した時間は、速くない車種を使ったところで、約4時間。道路から外れて砂浜を走ったり(笑)、途中でレースをしたりとかなり道草を食ったため、単純に一周するだけならば、もっと早く回れるだろうが、それにしても数時間はかかるだろう。本作の舞台であるオアフ島が、どれだけ広大かを想像していただければ幸いである。ちなみに、この4時間にもおよぶドライブは、まったく苦にはならなかったことを明記しておきたい。もうホント、走るたびにどんどん楽しくなっていくんですよ!

目的の施設以外をフィルターで隠してしまえば、目的地はより探しやすい
道を間違ってもすぐにリルートしてくれるが、場合によっては「逆走してます」とも
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