新拡張ディスク「アルタナの神兵」も発表された「ファイナルファンタジーXI」――今後の展開を予想する:スクウェア・エニックス「SQUARE ENIX PARTY 2007」(3/3 ページ)
ボリュームたっぷりのブース内イベント
サービス開始5周年記念というだけあって、とにかくイベントが盛りだくさんだった今回の「FINAL FANTASY XI 5th Anniversary」。「FFXI」のブースだけで、昨年の東京ゲームショウにおけるスクウェア・エニックスブースとほぼ同じ面積という広さだったのだが、そんな広さをみじんも感じさせないぐらいに、冒険者たちが集まっていた。ステージとフロアともに一日中イベントが行われていたが、どのイベントも参加すると宝のコインを入手でき、入手したコインを使ってランダムディール(いわゆるガ○ャ○チャ)に挑戦できた。
ランダムディールでゲットできるカプセルには、イラストやロゴマークの入った特製ピンバッジ(全20種)が1個ずつ入っており、さらに当たりのカプセルにはインゲームアイテムであるノマドモグロッドの引換券や、アートディレクター相場氏の直筆イラストが描かれた高性能パソコンなど豪華賞品が当たる抽選券が入っていた。行われたすべてのイベントを、簡単に紹介していこう。
ステージイベント
幕張フレンドパーティ・Boss Battle Bash
抽選に当たった人同士で即席パーティを組み、ヒーローズコンバット(トリオン、フォルカー、アジドマルジドと戦う)、ヒロインズコンバット(クリルラ、アヤメ、シャントット、プリッシュのうちランダムで出現する3人と戦う)、ArkAngel戦(くじびきで選ばれたどれか1体のAAと戦う)、迎え火(プロマシアの呪縛ミッションのスノール戦)、カムラナート戦(ジラートの幻影ミッション)、マートマッシャー(6人がそれぞれ別々にマートに挑む)の中からどれか1つを選んで挑戦。AA戦を選択するパーティが多かった。
幕張フレンドパーティ・特別アサルト 雲霞の如し
マムージャ兵訓練所を舞台にした特別アサルト。AチームとBチームに分かれ、どんどん出現する敵を、どちらのチームがより多く倒せたかで勝負する。
幕張フレンドパーティ・タルタルマラソン2007
レベル1のタルタル12人がゲルスバ野営陣を走り抜ける。途中のバザーからケアルを購入して習得し、ゴールのキャラクターにケアルをかければクリア。だが、誰もゴールできなかった。
幕張フレンドパーティ・チョコボラリー2007
「迷子のチョコボ」特別コース。カザムからウガレピ寺院前までを12人で競争した。
チョコボレース・アルタナ記念杯
会場で配られていた新聞「勝鳥」を参考に、レースに勝つチョコボを予想する。2レース行われ、1日目も2日目も1レース目を制したのは、田中プロデューサーが育てたAzagbaだった。
クイズ!なるほど!ザ・ヴァナオネアZ
来場者参加型のクイズイベント。勘が頼りの予選クイズを勝ち抜いた6人が本選に参加できた。
FFXI コスプレコンテスト
国内では初めてとなるコスプレコンテスト。出場者のコスチュームはみな完成度が高く、きれいなお姉さんも多数出場していたのだが、優勝したのは会場全体の笑いを一手に集めた、巨大なランドワームだった。
FFXI ムービーコンテスト
こちらも国内では初めて。応募された中から予選審査を通過した6作品が上映された。感動的な作品よりもユニークな作品のほうが観客の評価が高かった。
<5th Anniversary♪ トーク&ミニコンサート>
「FFXI」作曲家の水田直志氏、谷岡久美氏、植松伸夫氏によるトークショウと、谷岡氏のピアノ演奏。1日目は「Ronfaure」「Awakening」「Vana'diel March」、2日目は「Ronfaure、「Awakening」、「The Sanctuary of Zi'tah」が演奏された。
フロアイベント
FFXI ファンアートコンテスト
事前に応募された作品のなかから予選審査を通過した20点が、ブースの壁面に展示され、来場者が気に入ったものを投票した。投票すると、特製クリアファイルと、ロゴ入りネックストラップがもらえた。今回、クリアファイルやピンバッジのイラストとメインビジュアルを担当したのは、イラストレーターの皆川史生さん。
ライブクエスト・サラヒムセンチネル幕張支社
会場内でパーティを組み、NPCから出されるさまざまなクエストに挑戦するイベント。お題に出されたイラストを描いたり、会場内で携帯カメラやデジカメを使って借り物競争のようなことをしたり、クイズを解いたりと、挑戦した冒険者たちを悩ませた。写真の問題用紙はほんの一部で、実際には何種類もの問題が用意されていた。
イベントを終えて
過去最大規模で行われた「FINAL FANTASY XI 5th Anniversary」だが、冒険者と開発スタッフの距離がかなり近くなっているなと感じた。開発スタッフはステージに出演していないときでもブース内に出ていることが多く、記念撮影や握手のお願いにもにこやかに応じていたので、冒険者たちにとっては忘れられない一日となったことだろう。今後、予定されているバージョンアップにはユーザー意見を汲んだものが多く、また、携帯メールで開発スタッフへの質問を受け付けたり、GMコールをトラブル発生時以外でも使ってくださいと呼びかけるなど、開発スタッフたちのほうから柔軟に歩み寄ろうという姿勢が強く見られた。
世界唯一のクロスプラットフォーム、クロスカルチャーなMMORPGである「FFXI」が、ここまで広く、長く、深く受け入れられている理由は、開発スタッフの「ユーザーを楽しませたい」というサービス精神がしっかりしているからではないだろうか。現在、日々のバージョンアップ、拡張ディスク「アルタナの神兵」、そしてまだ未知なる次世代MMORPGを並行して開発中だというが、私たちを楽しませ続けてくれるためにも、身体だけは壊さないで頑張っていただきたいと思う次第である。
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