レビュー
» 2007年06月22日 00時00分 公開

Xbox 360でもPCでも! 両者入り乱れての激しい撃ち合いを――銃と魔法とテクノロジーの新感覚FPS「Shadowrun」レビュー(1/2 ページ)

6月21日、Xbox 360版およびWindows Vista版の「Shadowrun」が同時発売された。この2つの「Shadowrun」はただの同時発売ではない。初のクロスプラットフォームを実現した、画期的な作品なのだ。Windows Vista版で攻めるか、Xbox 360版で攻めるか……。とりあえず筆者はXbox 360版で攻めてみました。

[仗桐安,ITmedia]

2つのプラットフォームでオンライン対戦! なにげに世界初なんです

 「Shadowrun」は、Microsoft Game Studiosから発売されたFPS(一人称視点シューティング)だ。本作にはXbox 360版とWindows Vista版が存在し、両者は6月21日に同時発売された。複数のプラットフォームで同一タイトルが同時発売されるということ自体はさほど珍しくない。しかし、Xbox 360とWindows Vistaで発売され、プラットフォームの垣根を越えた相互オンライン対戦ができるタイトルは、本作が初めてなのである。

 Microsoft Game Studiosといえば「Halo」シリーズや「Gears of War」などを手がけたことで有名で、シューティングゲームには定評のあるメーカーだ。本作は、かつて「Halo」に携わったリードゲームデザイナーJohn Howard氏がゲームデザインを担当し、製作に3年を費やした渾身の力作。システムやバランスの調整を徹底的に行い、ようやく完成したタイトルとのこと。

中身はしっかりとしたFPS。オンライン対戦が熱い!

 このたび筆者は、Xbox 360 版を手にとる機会をいただいたので、さっそくプレイしてみた。Microsoft Game Studiosが新たに世に送り出すシューティングゲームは、どうやらただのシューティングゲームではなさそうだ……。従来のFPSの枠から大きくはずれた新感覚シューティングゲームについて、その魅力をお伝えしていこう。

異なる特性を持つ4つの種族から自分の分身を選ぼう

 本作には「2031 年、ブラジル・サントス近郊の古代遺跡より発掘された“アーティファクト”を巡り、遺跡の守護一族『リネージ』と世界企業『RNA』の壮絶な戦いが始まった……」という基本設定がある。世界企業などが存在するリアルな近未来でありながら、古代遺跡や、それを守る一族というファンタジックな要素も共存している。このリアルとアンリアルの融合こそが本作の世界観の重要なポイントだ。

 FPSといえば、銃器を使用して敵を撃つというプレイがその根幹にあるジャンルだ。本作もその点においては例外ではない。しかし本作の場合、射撃以外にプレーヤーがとれる行動が数多く用意されている。それが“マジック”と“テック”となる。

 マジック(魔法)とテック(テクノロジー=最先端技術)という2つの概念、そしてリアルな挙動で撃つことができる様々な銃器。これこそまさにファンタジー要素とリアル要素の共存の代表例と言っていいだろう。

 マジックやテックを使うにはエッセンスと呼ばれるゲージが深く関係している。エッセンスを占有するタイプのテックもあれば、使用するときに消費するがしばらくすればゲージが回復する消費タイプのマジックなどもある。

 また、プレーヤーはヒューマン、エルフ、トロール、ドワーフという4つの種族からキャラを選択することができる。それぞれに体力が高い、エッセンス値が高いなどの特性を持っているので、種族によって得意な行動や苦手な行動がある。それらをよく見極めて、特性を最大限に活かすことが肝心だ。

ヒューマン:能力値全体のバランスがとれた種族。エッセンスを占有することなくテックが使えるというメリットがある。ラウンド開始時のキャッシュ(お金)の量が多いという利点もある
エルフ:ライフ値が低く、エッセンス値が高い。攻撃を受けていないときに少しずつライフが回復するので、敵陣に切り込んでダメージを受けたら一時撤退する、という戦法が有効だ。移動スピードは速いが、重火器を持つと動きが極端に遅くなるのでご注意を

トロール:ライフ値が高い上に、ダメージを受けると皮膚を硬質化させてダメージを軽減することができる。スピードは遅いがストレングス(攻撃力)は高いので、銃器を駆使したパワープレイに向いている種族と言えるだろう。重火器を持っても移動速度が遅くならないので、威力のある銃器で敵を圧倒できる
ドワーフ:エッセンス値が最も高いが、消費したエッセンスの回復が遅いというデメリットも持つ。自分以外のキャラやマジックが生み出した物体からエッセンスを吸収することができるので、それを活かしたプレイが要求される種族だ。体が頑強なのでちょっとやそっとのダメージでは倒れない、というのもドワーフの特徴

7つの魔法と5つのテクノロジーを駆使して戦場を駆け抜けろ

カタナを持ったときとアーティファクトを持ったときのみ後方視点になる

 プレーヤーはプレイで得たキャッシュで武器、マジック、テックを購入し装備することができる。武器は最初から所持しているピストルの他に、サブマシンガン、ライフル、ショットガン、ミニガンなどの多彩な選択肢があり、それぞれがリアルな挙動をしてくれる。中でも最も個性的な武器は、カタナだ。通常はFPSであるが、カタナを装備しているときはTPS(三人称視点シューティング)の画面になり、自分のキャラの姿が見える状態での操作になるのだ。相手に気付かれずにカタナでダメージを与えると一発で倒せることもあるが、接近戦のリスクはどうしても避けられない。かなりテクニカルな武器だと言えるだろう。

 購入できるマジックは7種類、テックは5種類が用意されている。John Howard氏らがバランス調整に3年間費やしたとあって、各マジックやテックにはそれぞれメリットとデメリット、使い勝手の良し悪しなどがかなり考慮されている。繰り返しの対戦プレイと奥深い戦略に耐えうるユニークなマジックやテックばかりだ。その一部をここでご紹介しよう。

マジック

ライフツリー:近くにいるプレーヤーのライフを回復する木を生成する能力。ライフツリーは遮蔽物としても利用できるので、重要な拠点に生成させて守りの要としよう。敵プレーヤーのライフも回復してしまうので設置ポイントは慎重に選ぶべし
サモン:ミニオンと呼ばれる魔獣を召喚する能力。ミニオンは召喚された場所に接近する敵を攻撃したり、特定の敵を狙って攻撃したりしてくれる。銃撃戦が苦手なプレーヤーでもサモンをうまく駆使すれば敵を倒すことができるはずだ

テック

グライダー:短い距離を滑空することができる能力。短いとは言っても、Aボタンでのジャンプとくらべれば遥かに高い飛行能力がある。広大なフィールドを移動する際にグライダーがあれば重宝する局面は多い。テレポートというマジック(瞬間移動できる能力)と組み合わせて使えば、相手を翻弄する動きが可能だ
エンハンスビジョン:視線の先を透視するレーダーのような能力。60メートル以内にいる敵と味方を、メートル単位で把握することができる。ただし1回に5秒しか使えないので、5秒間で周囲の情報をどれだけ得られるかが重要。敵の位置を把握した上で仲間にボイスチャットで指示を出せば、優位に立てることだろう

 この他のマジックやテックも、それぞれ特徴的なものばかりだが、それを活かすも殺すもプレーヤー次第だ。銃器による攻撃だけではない、戦略性の高い斬新なFPSの真骨頂は、このマジックとテックにあると言っていい。

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