電脳世界に潜り込め!「パルスマン」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)
わたしが昔、このゲームを苦手にしてた理由
パルスマンのアクションは多彩。まずは通常のパンチ、キック、ジャンプ。パンチは腕が電気の光に包まれる「パルスラッシュ」となり、攻撃範囲が広い。
走って電気エネルギーをためると、パルスマンの体から放電が始まる「スパークリング状態」となる。
スパークリング状態から使える技が2つある。1つは、腕から電気の弾を飛ばす「スラッシュ・アロー」。パルスラッシュの強化版といえる。
そしてもう1つが、最も特徴的なアクション「ボルテッカー」。自らの体を電気の塊に変える。通常時は一瞬で元に戻るが、スパークリング状態だと、斜め上にまっすぐ飛んで、経路に塞がる敵を次々と倒せる。
またボルテッカーは、移動手段としても使える。足場のない壁でも、ボルテッカーで反射して上っていくことができる。壁で跳ね返って、ジャンプでは行けない高い場所へも行くことができるのだ。
わたしは今まで、スパークリング状態を作るのに、助走をつけて電気をためていた。これだと、ある程度の長さがある平らな場所か、下り坂でしかスパークリング状態にならない。
しかし、方向キー2回押しで出る「ライトニング・ダッシュ」を使っていて気づいた。これは素早く移動するだけのものだと思っていたら、実はダッシュをした後、必ずスパークリング状態に入るのだ。
これを利用すれば、狭い場所でもスパークリング状態を作れる。わたしが昔このゲームをクリアできなかったのは、このことに気づかなかったからだろう。……マニュアルにもちゃんと書いてあったんだけど。
そのほか、意外に強力なのが、真上を攻撃する「バック・スピン・キック」。どうやら出かかりから出終わりまで攻撃判定があるようで、かなり使える。
もっともわたしは、こないだマニュアルを読み返すまで、こんな技があることすら忘れていた。
世界で暗躍するG・G
「パルスマン」のステージは全7面。1〜3面、4〜6面は、それぞれ好きな順番でプレイできる。
1面では、G・Gに占拠されたTV局を解放するのが目的。市街地から、モニターに入ってコンピュータの中の世界へ飛び込み、TV局へと出てくる。
現在のような、「ネットとTVの対立」「ネットと既存マスコミの対立」という図式はなかった時代であり、TVの電波もネットワークシステムの中に組み込まれているかのような表現がおもしろい。
ボス戦は再びコンピュータの中で行なわれ、ワイヤーフレームの「バーチャル・ハンド」と戦う。
2面はG・Gによって機械化されつつある、インドの熱帯雨林。ワイヤーが張りめぐらされていて、ボルテッカーで高速移動するシーンが多い。なお、ボスのワンダー・ツリーはかなり弱い。ゆけゆけワンダー・ツリー。
3面の舞台はラスベガス。G・Gがカジノを乗っ取り、お金を盗もうとしている。このステージでは開始早々に、戦車「D.D.T.」(ダイナマイト・デザート・タンク)に乗ったドク・ワルヤマと対決。カジノに逃げ込んだワルヤマを追い、最後に再びD.D.T.と相まみえる。もちろんD.D.T.は強化されており、垂直落下式D.D.T.になっている。
4面はインド洋上の古代遺跡。ところどころに滝が流れている。水に触れるとパルスマンのエネルギーが吸い取られ、ボルテッカーも出せないし、パルスラッシュもただのパンチになってしまう。
5面はアラスカの雪山。G・Gの秘密基地を発見したはいいものの、基地内は迷路になっていて、正しいルートを通らないと、前に通った場所に戻されることもしばしば。ボスはG・G側のC-Life「ヴェール」。
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