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» 2007年08月21日 00時00分 公開

2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その8)ヴァナ・ディールをもう一度(1/2 ページ)

少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。今回はアトルガン皇国の傭兵になるため、監視哨を目指すエピソードをメインに紹介していく。その道中で見た熟練冒険者の腕前に、幼いガルカは脱帽です!!

[山本博幸(ねこひげLLC),ITmedia]

社長に言われるがままに監視哨へ……

 アトルガン皇国へ行けるようになった冒険者がまず最初にやるべきこと、それはミスラのナジャ社長が取り仕切る傭兵派遣会社「サラヒム・センチネル」に傭兵として入社することだ。アトルガン皇国では傭兵になることでサンクションの恩恵が受けられたり、ビシージに参加して皇国軍戦績を獲得できたりなど、3国にはないさまざまな特典を得ることができる。ようやくアトルガン皇国へ到着した僕は、まだ傭兵に入隊していなかったので、さっそくアトルガン白門にある「サラヒム・センチネル」へ向かうことにした。

 会社の扉を開けて、いかにも社長のデスクらしい席に立っているNPC、ナジャの話を聞きにいく。トゲトゲのついた棍棒を振り回しながら、キツイ言葉遣いで傭兵になるための手順を僕に告げていくナジャ。どうやら6つのエリアにある「監視哨」と呼ばれる場所へ向かい、そこに配属されているNPCにアイテムを渡せば傭兵として認めてくれるようだ。

 さっそく攻略本やらインターネットでクリアまでの手順を確認してみると、傭兵になるだけなら監視哨は1カ所だけ向かえばいいらしく、ボスと戦うイベントバトルもないのでソロでも挑戦できそうだ。ただし、目的地によっては道中に知覚遮断を見破る敵「インプ族」が徘徊していることもあるので注意せよ、との情報を目にした僕は一気に傭兵になることに臆してしまった。しばし呆けながら白門をウロウロしていたところ、ちょうどログインしてきたリンクシェル(以下、LS)のメンバーが「まだ監視哨行ってないなら手伝おうか?」と神の一声をかけてくれたので、待ってましたと言わんばかりにその好意に甘えることにした。

カーバンクルの光を頼りにデンジャーゾーンを突き進む!!

 最初に向かったのは「アズーフ島監視哨」。この場所まではカダーバの浮沼を抜ければいいだけなので、インビジとスニークを使えばソロでも簡単にたどり着けるのだが、道中にインプ族が徘徊している。僕はインプ族の姿を見たことがないので、おそらくソロで行動していたらその存在に気づかずに襲われていただろう。その点、熟練の冒険者は違う。ほかの敵に襲われないようにインビジとスニークを切らさないのは当然で、つねに周囲への確認を怠ることなく僕に安全なルートを教えてくれる。

 通常、インビジ状態だと姿が消えるので案内役のプレーヤーを見失うことも多々あるが、同行してくれたメンバーはサポートジョブに召喚士をチョイスしており、つねに目印としてカーバンクルを召喚してくれているため、迷子になる心配はなかった。このへんの召喚獣の使い方を見て「なるほどなぁ」と感心することしばし。

 カダーバの浮沼は鬱蒼としたエリアでBGMを聞いているだけでも不安になったが、光輝くカーバンクルのおかげで気が楽になった。もっとも注意すべきインプ族もほかのプレーヤーに倒されていたのか、監視哨に続く通路にはいなかったので簡単に通り抜けることができ、見事アズーフ監視哨にたどり着いたのである。

 監視哨には「Runic Portal(移送の幻灯)」と呼ばれるワープポイントがあり、ここから一気にアトルガン白門へ移動できた。早速ナジャに目的を達成したことを告げると、キツイ口調ながらも傭兵になることを許されたのだった。残りの監視哨は日を改めてクリアしていこうという話になり、この日は解散。予想していたよりも簡単にクリアできたので、ほかの監視哨も「こんなもんかぁ!?」とタカをくくって翌日を楽しみにしていたのだが、その油断が大失敗を招くハメになってしまうとは、このときはまるで考えていなかった……。

「インビジ」と「スニーク」が使えないジョブにとっては、薬品代で所持金がなくなってしまうこともしばしば……
召喚士になるつもりはなかったけど、上手い人のプレイを見ると「アリだな……」と思ってしまう。要は人をすぐ羨ましがる性格なのだ

危険なエリアのなかで、ひとり心ウキウキ

 前日の続きで監視哨巡りイベントを再開。今回は監視哨のなかでもっとも難易度が高いといわれている「ドゥブッカ島監視哨」だ。同行者はアズーフ島監視哨で案内役をしてくれた熟練冒険者のミスラ1人と、この監視哨をクリアしていないガルカ2人の計3人で挑戦することになった。

 目的地へ向かうには「アラパゴ暗礁域」というエリアを経由する必要があり、生息する敵がどれも強敵揃いという厄介なエリアなのだ。とは言うものの、僕はアラパゴ暗礁域がかなりのお気に入りで、所々に座礁した難破船を見るたびに何だか冒険心をそそられてしまう。船を見るとワクワクしてしまうのはどうしてだろう。本当はスピーディに移動しなければならないのだが、難破船にウットリと見入ることもしばしばあった。ちなみに、アラパゴ暗礁域はコルセアのジョブを取得するために赴くエリアでもある。

 つい最近、このクエストをクリアしてコルセアのジョブを取得したのだが、イベントのなかでコルセアのリーダーNPCが言った台詞にしびれまくった。その台詞は僕が大好きな漫画「ワンピース」のワンシーンを彷彿とさせるもので、次にプレイするジョブは絶対コルセアにしよう! と心に決めたものだ。

遠くに見える難破船を見てウットリ……。でも船上にはラミア族がウロウロしていて、とてもじゃないけど戦おうなんて気にはなれません
船と言えばやはり、マウラ〜セルビナ間の航路でまれに出現する海賊船の存在が頭に浮かぶ。BGMも緊迫したものに変わって、無意味に船上をウロウロと……

絶体絶命の状況を打破するスゴ腕冒険者が現れた!!

 そんな、僕の憧れと夢が詰まったアラパゴ暗礁域を遠足気分で歩いていると、いつのまにか同行者であるガルカのHPが著しく減少しているのに気づいた。「あれ?」と思っているのもつかの間、そのガルカはあっという間に戦闘不能に。現場から離れていた僕は何が起こったかさっぱり分からなかったが、とにかく“ワンピース気分”で浮かれている場合ではないことは場の空気でヒシヒシと伝わってくる。そう、ここは高レベルのプレーヤーでも危険なアラパゴ暗礁域。僕みたいな新参者がはしゃいでいいエリアではなかったのだ。

 とにかく一旦気を落ち着けて周囲を確認する。どうやら、いつの間にか案内役のリーダーを見失っている。これはやばい!! しかも周りにはラミア族やらクトゥルブ族やら、襲われると確実にあの世行き決定な敵ばかりだ。とりあえずインビジ&スニーク状態を切らさないようにして、案内役がいる場所まで移動を始めた。「いまどこらへんにいるの?」という問いにも「もうすぐそっちに着きます」と曖昧な返事しかできない自分がもどかしい。マップ画面でリーダーの位置を確認して、とにかく急ごうと思った矢先、

「スニークの効果が切れそうだ」

「インビジの効果が切れそうだ」

 と、僕の焦りをあおるログが流れる。「早く安全な場所までいってかけ直そう……」とそのまま移動を続けたが、どの場所にも敵が徘徊していて安全な場所などどこにもない。その間、インビジとスニークの効果が切れたのを待ってましたと言わんばかりに、周囲の敵に襲撃されてしまい、あえなく昇天。ガルカ2体の無残な姿が完成したのである。こんな場所で戦闘不能になって、どうすればいいんだろう。周りは敵だらけ。たとえレイズで蘇生できてもすぐに襲われるのでは……。そんな絶望感に襲われた僕を慰めるように、案内役のミスラが「ちょっと待っててね」と言ってくれた。この状況を打開できるのであればいくらでも待つが、さすがにちょっと厳しいかも……と、僕自身はもはや諦めモードだったが、さすがは百戦錬磨の冒険者。僕なんかでは考えつかない方法で、情けないガルカ2名を救出することに成功したのである。

 そのミスラはメインジョブを白魔道士、サポートジョブを黒魔道士にしており、まずは黒魔法の「トラクタ」を横たわったガルカたちに唱え始めた。この魔法は戦闘不能者を術者の足元までワープさせることができ、これを巧みに使って僕たちを安全な場所まで移動させた。その際、自分が襲われないように細心の注意をはらいつつ、魔法が届くギリギリの射程距離を見極めていたそのミスラの姿には、間違いなく後光が射していた。そして安全地帯までガルカ2体を運んだあと、レイズで見事に生き返らせてくれたのだ。

 僕は「トラクタ」なんてあまり意味のない魔法だとずっと思っていたのだが、この事件を境に(なんて素晴らしい魔法だろう!!)と「トラクタ」の存在に感謝した。ここで戦闘不能にならないとわからなかった感動だろう。ミスラの見事な神技プレイで体制を立て直した僕ら3人は、今度は油断しないよう慎重に移動して、目的地のドゥブッカ島監視哨へとたどり着いたのである。ありがとうミスラさん、ありがとうトラクタ!!

前方に2体のインプ族を発見するも、案内役のナイスナビゲーションで襲われることなく、無事目的地へ到着した一行。最初から最後までお世話になりっぱなしでした
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