実際に爽快なアクションを体感してきました――「戦国無双 KATANA」プレビュー(1/2 ページ)

9月20日に発売される「戦国無双 KATANA」。Wii初の「無双」シリーズである本作は、無双ならではの爽快感はそのままに、アレコレ新しい試みがなされているという。実際どんなゲームに仕上がったのか、お話を聞きつつ体験してきた。

» 2007年08月27日 00時00分 公開
[網野三平,ITmedia]

みんな大好き「無双」シリーズ最新作がWiiで登場

 歴史上の英雄となり、群がる敵をまとめてバッサバッサと斬り倒していく、爽快感バツグンのアクションゲーム「無双」シリーズ。中国は三国時代を舞台にした「真・三國無双」と、日本の戦国時代を舞台にした「戦国無双」の2シリーズがリリースされており、いずれも高い人気を博している。

 そんな「戦国無双」シリーズの最新作「戦国無双 KATANA」が、Wiiにて9月20日に発売される。体感アクションが得意なWiiだけに、ご想像の通りWiiリモコンを武器に見立てて“敵を斬る”楽しさが味わえる、従来シリーズとは一風変わった作品になるようだ。

 過去シリーズと本作の一番違う点は、実はリモコンを使ったアクションではなく、全編一人称視点(FPS)でゲームが進む、ということ。今までのシリーズでは自キャラクターが見える、いわゆる三人称視点だったのに対し、本作は完全なFPS。リモコン操作と加えて、まったく新しい操作感が楽しめそうだ。

 また、操るキャラクターも今までとは違う。本作では、プレーヤーは名も無き武将となり、数々の戦場へと赴くのだ。織田信長や明智光秀といった史実の有名武将は、敵または味方として登場し、同じ戦場にて相まみえることとなるだろう。

本作は、「無双」シリーズで初めてとなるFPS作品。Wiiリモコンを活用した、多彩なアクションが楽しめるのだ
おなじみの有名武将は、物語を彩るNPCとして登場。彼らとともに戦場へ赴き、武勲をたてるのだ!

 そんなわけで、本作がどのような作品に仕上がったのかを確かめるべく、コーエー本社で実際に遊んでみた。

実は完全な一人称視点アクションでした!

 解説を担当してくれたのは、コーエー「戦国無双 KATANA」プロデューサーの鯉沼久史氏。最初に、基本的な操作方法をレクチャーしてくれた。

解説をしてくれた、コーエー「戦国無双 KATANA」プロデューサー鯉沼久史氏。楽しそうに遊んでいる姿が印象的でした

 本作は、基本的にオート移動となる。前方より敵が攻めてくるので、Wiiリモコンで敵に狙いを付け、Aボタンを押して武器で攻撃する、というのが基本的な戦い方だ。Bボタン(リモコンの背面についているボタン)を押すと、遠距離武器で攻撃できる。また、リモコンを振ると、より強力なチャージ攻撃を繰り出すことが可能だ。このとき、リモコンを振る方向によって攻撃が変わるのもポイント。たとえば上から下に振り下ろすよう操作すると、敵が気絶する効果を持つチャージ攻撃が出せる。

―― 昨年のWii Previewから、操作方法がずいぶん変わりましたね? たしかあのときは、Wiiリモコンを振ってすべての攻撃を繰り出していたような……。

鯉沼氏 ええ、かなり別物に変わっています。開発するにあたって、最初はやはり“リモコンを振らせたい”っていう考えがあったので、すべからくリモコンを振って攻撃するという操作形態を採用していました。ですが、想像できるように、すぐ疲れちゃうんですよね(笑)。あと、ゲームをやりこんで上手になれば、自分のやりたいことが100%行えるようになりたいじゃないですか。以前の操作方法ですと、それも難しかった。そこから試行錯誤し、ようやく今のスタイルに行き着いたんです。Wiiユーザーの嗜好を考え、難易度も若干ライト寄りにしたり、チュートリアルに力を入れたり……と、バランス調整にも大変こだわりました。

 なお、今までの「無双」のように、まず通常攻撃を数回繰り出し、最後にチャージ攻撃でしめる連続攻撃も可能とのこと。

鯉沼氏 操作方法は違いますが、シリーズのファンならば、すんなり楽しめると思います。ちなみに、過去シリーズと同じように、強力な武器を入手すると連続攻撃できる回数も増えますよ。

 本作では、ステージによってキャラクターの移動方法が変化する。今回遊んだステージではキャラクターの移動はオートで、また視点も固定で変えられない。現れた敵をすべて倒したら次のポイントへ自動的に移動する、というシステムだった。次から次へと登場する敵に狙いを付け、バッサバッサと斬っていくそのスタイルは、「無双」というよりはガンシューティングゲームに近いように感じた。

鯉沼氏 自分で移動できるステージもあります。やはり「無双は自由に動きたい」という意見がありまして。他にも、馬に乗って競争したり、遠くから射撃するなど、変わったステージもありますよ。

 画面視点や移動方法は変われど、敵が“これでもかっ”とばかり大軍で襲ってきて、それを1人でバシバシ斬り倒していく爽快感は「無双」ならでは。プレイ感はかなり違うけど、本質の面白さはやっぱり「無双」なんだな、なんて感じた筆者でありました。

ステージにもよるが、今までの「無双」シリーズよりもガンシューティングゲームに近い操作感覚でした
リモコンを振ると、威力が大きい“チャージ攻撃”を繰り出せる。敵軍をまとめて吹き飛ばすのは気分爽快。ちなみに、槍のチャージ攻撃は前に突くことで発動する
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