科学かそれともオカルトか? 事件の真相は選択肢次第――「流行り神2 警視庁怪異事件ファイル」(2/2 ページ)

» 2007年09月03日 16時46分 公開
[ITmedia]
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ゲームシステムや演出

 本作は各話で起こる不可思議な事件を科学的見地で考えるか、オカルト的見地で考えるかによって、ストーリー展開や結末が変化するマルチエンディングを採用している。ストーリー中に挿入される選択肢によって分岐が発生する場合があるわけだ。本作では新機能として、各話で一度読んだことのあるシナリオを視覚的に把握できる「分岐ツリー閲覧機能」を搭載している。これによって、まだ読んでいないシナリオを一目で把握して、無駄なく読破することが容易になった。

科学的見地に立って事件を見ていこうとすると、超自然的な考えを捨てて科学的根拠に基づき捜査することになる
一方、オカルト的見地から事件の真相に近づこうとする場合、呪いや幽霊などの存在を仮定した上で話を進めていくことになる
分岐ツリー閲覧機能とは、一度読んだシナリオが分岐ツリーに反映。まだ読み進めていない箇所にも分岐することが示唆されるので、一目瞭然

推理ロジック

 「推理ロジック」とは各話ごとに進行によって判明した人物たちの相関図を完成させるものを指す。ストーリー中に推理ロジックで使用できるキーワードが現れた場合、文字が緑色で表示される。このキーワードを使って推理ロジックを完成させる。物語が進むにつれて、人物や取得するキーワードの数も増えていくので、各話が終了する前に推理ロジックの空欄部分に適切なキーワードを入れておくことが肝心となる。各話終了時には、推理ロジックの完成度によって捜査評価が下され、評価が一定以上でないと、次の話に進むことはできない場合もあるとか。

ストーリーの進行中に緑色の文字が現れるときがある。この文字が推理ロジックでできるキーワードとなる
キーワードは各話ごとに推理ロジックで使用可能。例えば零話のキーワードは1話には適応されない
それまでの捜査と得られたキーワードをもとに、推理ロジックを完成させていく

推理ロジックはシナリオ中であればいつでも確認、修正が可能。新しい人物に出会ったり、キーワードを見つけたら、推理ロジックを確認することをオススメする
1つの枠に入れられるキーワードはもちろん1つ。選択できるキーワードにはニセモノもあるので、ストーリーを思い出して間違えないように埋めていこう
各話終了後には、推理ロジックによる捜査評価が下される。正解数が多いほど評価が高く、一定以上の評価が得られると、次の話に進むことができる

セルフ・クエスチョン

 セルフ・クエスチョンとは連続する選択肢を自問自答のようにして答えていき、それまでの捜査状況をまとめること。ストーリーの分岐に大きく関わる要素でもあるので、慎重かつ冷静に判断していかなくてはならない。セルフ・クエスチョンはストーリーの途中に差し込まれており、各話ごとに数度行うことになる。

自問自答形式で連続する選択肢を答えていくセルフ・クエスチョン。選んだ選択肢によって、結論が変化し、ストーリーの方向性も変わる
科学的な根拠に基づいた選択肢を選んでいけば、科学で解明できる論理的な方法で捜査が展開していく
一方、オカルト的な選択肢を選べば、幽霊など常識を超えた現象を肯定した上で、ストーリーが進む

カリッジ・ポイント

 カリッジ・ポイントとは選択肢を選ぶ際に必要になるポイントのこと。特定の選択肢にはカリッジ・ポイントを消費しないと選べないものもある。各話ごとに決められたカリッジ・ポイントを取得していくので、ここぞという選択肢が現れた際に使用するのが好まれる。序盤でカリッジ・ポイントを消費しすぎて、終盤に重要な選択肢を選べなくなるなんてこのとがないように。

各話の始まりに一定のカリッジ・ポイントが取得できる。ストーリー途中に現れる選択肢の選択には、このポイントが必要な場合もある
画面左上に表示されているのがカリッジ・ポイント。また、ポイントを消費する選択肢にはオレンジ色のマークがついている
カリッジ・ポイントを消費しすぎると、後々の肝心な選択肢が選択できなくなることもある

データベース

 都市伝説をテーマとしているが、本作では都市伝説や怪談はもちろん、心理学、民俗学、法律などのさまざまな単語が登場する。ゲーム中で単語が登場すると自動的にデータベース“F.O.A.F.ファイル”に登録される。データベースでは一般的に馴染みの薄いこれらの単語を分かりやすく解説しているので、雑学の知識としても役立つだろう。データベースに登録される単語は全200種類。すべてのデータベースをそろえるためには、シナリオを満遍なく読まなければいけないので、単語を収集する楽しみ方もある。

背景演出とイベントCG

 本作では、ゲームをより盛り上げる演出として、“背景演出”が強化されている。一部の背景は2Dながら静止画ではなく動的な画像を採用。雨が降る様や車のワイパーの動き、燃え盛る炎の揺らめきなど、前作と比較してもさらに臨場感が増している。また、ストーリー随所に散りばめられたカットインCGや一枚絵などのイベントCGも多数存在する


 今年の7月5日にはPSPで「流行り神PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル The Best Price」が発売されている。本シリーズの特徴でもある推理ロジック、セルフ・クエスチョン、カリッジ・ポイント、データベースなども実装されているので、本作の予習にいかがだろうか? 価格は2940円(税込)

 また、7月1日よりiモード公式サイト「日本一GAMES」において、「流行り神MOBILE〜警視庁怪異事件ファイル〜」が配信されている。こちらは、PS2用ソフト同タイトルの携帯アプリ移植版として、PS2版のグラフィックはそのままに、携帯アプリ向けにさまざまな点をリニューアルされている。メガiアプリとして配信するため、従来の500KBアプリと比べて通信が非常に少なく、快適にプレイすることが可能になった。プラットフォームは、FOMA 904i/903i/703iシリーズ(メガiアプリ対応機種)。


「流行り神2 警視庁怪異事件ファイル」
対応機種プレイステーション 2
ジャンルホラーアドベンチャー
発売予定日2007年11月
価格未定
プレイ人数1人
(C)2007 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
(C)2004,2005,2007 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
(C)2004-2007 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
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