「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」オープニングセレモニーを開催
「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」がいよいよ開幕。オープニングセレモニーにはメイン・キャラクターの役所広司さんのほか、堀井雄二さんや富野由悠季監督も登場した。
» 2007年09月19日 20時46分 公開
[今藤弘一,ITmedia]
9月20日から開催される「東京ゲームショウ2007」を皮切りに、10月の「東京国際映画祭」まで40日にわたって開催される「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(コ・フェスタ)のオープニングセレモニーが東京国際フォーラムで開催された。
コ・フェスタは、ゲームやアニメ、マンガ、キャラクター、放送、音楽、映画といったコンテンツを世界中に発信することを目的に、各業界のコンテンツが一堂に会するイベント。コ・フェスタのオフィシャルイベントは18個所で開催され、上記のほかには、東京ゲームショウ2007の翌週、9月26日から開催される「CEDEC 2007」、10月2日からの「CEATEC JAPAN 2007」、10月20日から開催される「秋葉原エンタまつり 2007」などが含まれる。
本日開催されたオープニングセレモニーには、メイン・キャラクターを務める役所広司さんのほか、ゲーム分野では堀井雄二さん、アニメ分野からは富野由悠季監督、マンガ分野からは井上雄彦さん、キャラクター分野からは石原恒和さん、放送分野からは杉田成道さん、音楽分野からはPUFFYの大貫亜美さんと吉村由美さん、映画分野からは山田洋次監督が登場した。
「日本には多種多様なコンテンツがあります。この日本で生まれたコンテンツは、大多数が海外へと進出しています。このコンテンツをさらに海外へ発信するために、コ・フェスタは記念すべき第1回を迎えました」と役所広司さん
富野由悠季監督。「30年前に子ども向けのマンガに、もう少し映画的なものを付け加えようと作った。その中で、子どもとおとなが持っているカルチャーをミックスしていくことの面白さを感じた。30年たってみて、このようなシーンを手塚治虫先生が見たら喜ぶだろうなと思うと、新たなカルチャーミックスの時代が来たのかと思う。映像はこういう機能を持っているとてもすてきな媒体」
井上雄彦さん。「作品によって、それを生み出す源は違うが、自分のプレイしていたときの経験や、人の話を聞いて作り出すことが大きい。『バガボンド』では体の使い方に一番興味があるので、自分が体を動かすことがインスピレーションの源になっている」
石原恒和さん。「若いクリエイターに向けて1ついいたいのは、コンテンツの作り方は決まっていないということ。ゲームの作り方は千差万別で、1人で作るものも、100人で作るものもあるし、映画のように作るものもあれば、私小説のように作るものもある。これまでの作り方ややり方にこだわらないで、まったく新しい発想で世界一の遊びを創造してほしい」
杉田成道さん。「心、情けを描いているのが日本のコンテンツの魅力。人の心の痛みのようなものを、無言のうちに感じるような目線が、外国にはない、日本独自なものとして連綿と流れている。世界中が殺伐としている中、心のひだに染み渡るようなものが渇望されているのではないか」
PUFFYの大貫亜美さん(右)と吉村由美さん(左)。「ライブでは日本と海外の人では反応が違いますね。なにより自分がステージに立って見る光景が違う。最初はすごく驚きましたが、アメリカの人の方が小さいときから、音楽を聴いたら体が動くような環境があるのか、ノリ方がうまいですね」
山田洋次監督。「映画は誕生の時はビジネスそのものだった。見せ物だった。映画が人間を描き、社会を描き、人を感動させる芸術・文化へと変わっていったのは、それから30年も40年もたってから。映画における芸術性とビジネス性は対立しながらも一緒にいなければならないという不思議なジャンル。そこが映画のおもしろいところ。映像作家としてのプライドを失わないでほしいし、懸命に修行して作品を作ってほしい、と若い作家には言いたい」
甘利明経済産業大臣も「日本のコンテンツはどれをとっても世界で愛好され、評価をされ、時に世界で一大ブームを起こしている。政府は向こう10年の間に、日本のコンテンツ産業の規模を、現在の14兆円から20兆円にしていくが、その中核がコ・フェスタ」とあいさつ
なお、オープニングセレモニーでは、東京フィルハーモニーの演奏で、久石譲さんによるテーマ曲も初披露された。
advertisement
関連記事
- 特集:東京ゲームショウ2007
- 「コ・フェスタ」のシンボルマークが決定。テーマ曲は久石譲氏が担当
東京ゲームショウ2007からスタートし、約40日間にわたって開催される「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」のシンボルマークが決定した。ゲーム、アニメ、CG、、放送、映画など、さまざまなコンテンツがあつまるイベントが、この秋に開幕する。 - 「コ・フェスタ」オフィシャルイベント「劇的3時間SHOW」10月1日から開催
- 「コ・フェスタ」メインキャラクターに役所広司さんが決定
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
-
60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
-
「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
-
皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
-
真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
-
71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」