チャレンジ魂:「マリオパーティ8」に挑戦(3/3 ページ)

» 2007年10月26日 00時00分 公開
[久松大介/森泰彦,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

遊んでみてそれぞれ感想をしたためてみました

1人でも多人数でも楽しめる王道ソフト(久松)

 シリーズも9作目だけあり、対戦バランスの調整はさすがの一言。6つの新マップに関しても、スタンダード、一直線、迷路タイプなど、ガラリと構成が変わるため、バリエーションが豊富に感じられた。ハナチャンカプセルがなくなったため、ミニゲームで連勝してコインをため、ハナチャンカプセルで一気にスターを取るという強引な手ができなくなったのは良調整かと。この変更点があることで、初心者でも上級者とこれまで以上に対抗できるのではないだろうか。正直COM戦はこの戦法が使えないため、苦戦させられたこともしばしばでしたが……。

 ミニゲームに関してはWiiリモコンを利用した直感的ゲームが大半となり、今まで以上に手軽に楽しめた。振る、回す、傾ける、ポインタを瞬時に合わせるといった操作が新鮮なため、どのミニゲームも今までの作品のときよりも、新作ゲームとして感じられました。

 その他、個人的に感じた良変更としては、ミニゲームが集めやすくなっている点。一度もプレイしたことないミニゲームが選ばれやすくなっているため、パーティブースとスターバトルブースを何度か遊んでいるだけで、すぐに集まるぐらいでした。

 さらに、面倒くさがりの人は、カーニバルカードでミニゲームが購入できるため、歴代作品の中ではコンプリートが一番簡単かもしれないです。ただ少し不思議だったのが、スタッフベスト記録。いつもは超ハイレベルな記録ばかりでしたが、今回は平凡な記録が多く、スタッフの人もWiiリモコンの操作に手こずったのかなあと変に勘ぐってみたり。

 1人でストイックにベスト記録に挑戦し続けるもあり、友人や家族、恋人と軽い気持ちで楽しむのもあり。今回も幅広い遊び方ができる本作は、Wiiを所持している人には欠かせない1本ではないでしょうか。個人的には海外の猛者の記録に挑戦しているときが、ものすご〜く楽しいです。

やっぱり友達みんなで遊ぶのが楽しい!!(森)

 ストイックにミニゲームのベスト記録にチャレンジしたり、黙々とカーニバルカードを集めたりするのは性に合わない筆者。マリオパーティシリーズは“パーティ”と名が付くだけに、やっぱり友達連中を呼んで、ワイワイと盛り上がりながらプレイするのが正解だと思う。まったくプレイしたことのない人でも、シンプルかつ直感的な操作でそれなりに動けちゃうのが「マリオパーティ8」のミニゲーム群のすごいところ。多少の実力差(あるいは経験の差)があったとしても、意外と初心者が勝ってしまうことが多いのだ。

 多人数で遊ぶなら、パーティブースのバトルロイヤルモードがオススメ。バトルロイヤルは、サイコロを振って出た目のマスだけ進むというスゴロク風のゲームモード。設定したターン数が終了するまでに、スゴロクを進めながら一定数のコインを集めて、スターマスでコインとスターを交換するのが目的だ。各マスには、コインが3枚もらえるプラスマスや3枚取られるマイナスマス、何が起こるか分からないハプニングマス、ドンキーコングが協力してくれるドンキーマスなど、止まることで必ず何かが起きるようになっている。良いこともあれば悪いこともあるので、1ターンたりとも油断できないのがバトルロイヤルの魅力ともいえる。

 プレーヤー全員が1回ずつサイコロを振り終えると、ターンの最後に必ず全員参加のミニゲームイベントが発生するのが、このバトルロイヤルのミソなところ。4人全員がライバルのミニゲームだけでなく、ほかのプレーヤーとコンビを組んで挑む2VS2、1人が3人を相手にする1VS3、全員からコインを集めて勝利したプレーヤーが総取りとなるバトルなど、ゲームのルールが豊富に用意されているので実力差はほとんど関係なくなってくる。とくに2VS2や1VS3では息の合ったプレイが要求されるが、パートナーやライバルがランダムに決定されるので、初心者も上級者もミニゲーム開始前からハラハラドキドキしてしまう。足を引っ張ったり引っ張られたりがほとんどだが、時には奇跡的にピタリと息が合ったプレイができてしまうから不思議である。しかも、どんなシチュエーションでも必ず盛り上がってしまうのだ。

 最終的にスターをもっとも多く獲得したプレーヤーの勝利となるが(同数ならコインを多く持っている方が勝利)、最後の数ターンで順位が大幅に入れ替わるということもしばしば。ミニゲームが抜群にうまくコインが大量にあってもサイコロ運がなければスターを獲得できないし、逆にミニゲームが苦手であっても2VS2やバトル、キャンディの効果などでしっかりとコインを稼ぐことができるからである。ゲーム終了後もプレイ結果によってスターが得られるボーナススターというコーナーが、プレーヤーを熱くさせる。ミニゲームでコインを1番多く取ったプレーヤーや、キャンディを1番多く食べたプレーヤーなどにスターが贈られるというもので、このコーナーで4位から一気に1位に成り上がるなんてことも少なくない。

 そういうミラクルが起きたときが、実はみんなが最高潮にはしゃいでしまうときなのだ。すべてを終えたときの爽快な疲労感と何ともいえない満足感を、読者のみなさんにも味わって欲しい。1人よりは2人、2人よりは3人、3人よりは4人で楽しんでもらいたいゲームである。


(C)2007 Nintendo (C)2007 HUDSON SOFT


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/05/news022.jpg 「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
  2. /nl/articles/2410/05/news040.jpg 伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
  3. /nl/articles/2410/02/news116.jpg 余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
  4. /nl/articles/2410/05/news023.jpg 七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
  5. /nl/articles/2410/05/news018.jpg 野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
  6. /nl/articles/2410/05/news012.jpg 「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
  7. /nl/articles/2410/04/news048.jpg 「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
  8. /nl/articles/2410/04/news040.jpg 50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
  9. /nl/articles/2410/04/news025.jpg 「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
  10. /nl/articles/2410/05/news032.jpg 大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声