鉄と硝煙の匂い漂う戦場で育まれる純愛物語――人気美少女ゲームシリーズがPS2に登場「バルドバレット イクリブリアム」レビュー(2/2 ページ)

» 2007年10月31日 00時00分 公開
[雛見澤秀一,ITmedia]
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戦場を駆け抜けるヒロインたち

 PC版からかわいさはそのままに、声を変えて新たな魅力を持った本作のヒロインたち。ここでは、そんなヒロインたちの萌える部分を筆者が敏感に感じ取り、独断と偏見で、星5つからなる萌え度で評価しつつ紹介していく。

レベッカ・プルシェンコ (CV:酒井香奈子)

萌え度:★★★★☆

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 明るくひたむきな優等生タイプであり、一途な女の子。序盤で起きる事件以降、主人公に恋をする。生まれて初めての恋だったのか、主人公のことをとても一途に思ってくれる。しかし、その一途さがとあるルートでは、最近はやりの“あの”萌え属性に豹変するのだが……。レベッカファンなら受け止められるよね?

フェイ・マリニナ (CV:宮村優子)

萌え度:★★★☆☆

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 脳など体の一部を除き、全身が機械化された女兵士。酒好きで賭け事好きの豪快な姐さんタイプ。機械化の原因ともいえるテロリストを憎んでおり、バルドルシステム自体も憎んでいる。声を担当しているのがベテランの宮村優子さんだからか、演技うまいなぁと、つい声に聞き惚れてしまった。

ユ・ヨンハ (CV:進藤尚美)

萌え度:★★★★☆

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 HAWSの修理、運搬、補給を担当しており、HAWS乗りの生命線ともいえるヨンハ。周りからは敬意を込めて、“オフクロサン”と呼ばれるほど慕われている。そんな、いつでも気丈なヨンハがつい涙を流してしまうシーンがあるのだが、“普段しっかりしてる女性が2人きりのときに本音をポロリ”っていうシチュエーションが、これがまた激しく萌えるんだな!!

麻生棗 (CV:桃井はるこ)

萌え度:★★★★☆

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 棗はサイバネティクス(機械工学や生理学などを統一した学問)に精通した天才なのだが、アニメや特撮好きのオタクでもある。それが所以なのか、ガーター、ロリ巨乳、メガネ、白衣、大阪弁、と、多くの萌え属性を完備。作中では、好きなアニメの寸評をするなど、オタクっぷりもちゃんと描かれている。その寸評がまた共感するのなんの!

カーナ・アビトボル (CV:桑島法子)

萌え度:★★★★☆

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 ふらっと基地内に現れては姿を消す、謎の多い少女。言葉も控えめで何を考えているのか分からないミステリアスな部分が、彼女の萌えポイント。そんな不思議な女の子と意思疎通ができるだけで貴重。“世界で自分だけが彼女を分かることができる!”と勝手に勘違いして、胸が高鳴っちゃうってもんです。

テレジア・アニシナ (CV:名塚佳織)

萌え度:★★★★★

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 筆者のマイエンジェル。もう外見からして反則的にキュートなテレジアは、基地内ではマスコット的存在。性格はおとなしく素直で、花壇で花をいじったり、ヨンハとお菓子を作ったりするなど、女の子の王道的存在。身元が分かっておらず、親子ではないのになぜかレナ准将を“ママ”と呼んだり、時折激しく咳き込むなど、彼女にも謎が多い。

何周でも遊べるやり応え加減と製作者の力

 PC版と比べ、新規シナリオ&イベントCGや主人公へのボイス追加などの大きな点から、アクションパートでの演出といった細かな点まで、大小様々な部分でパワーアップしている本作。

 少々残念だったのは、アクションパートで一部見にくい場面があることだ。敵のステータスは画面の右側に表示されるのだが、敵の数が多いと画面の右側がステータスで埋まってしまうのだ。また、チュートリアルでも動作確認のために、自分でHAWSを動かせるようにしてあるとよかったように感じる。というのも、本編ではまったく操作説明がないので、チュートリアルでは実際に動かせたらありがたい配慮だったと思う。

 しかし問題点はそれくらいで、アクションパートは、初心者には少し難しい部分もあるが(なので練習モードがほしかった)、徐々に慣れていくと、“この技のあとにこの技をつなげれば大ダメージが狙えるかも”といったように、試行錯誤を楽しめる。アドベンチャーパートも、シナリオの合間やラストあたりが妙にさっぱりしていた気はするが、設定や舞台背景がしっかり作られていたので満足。個人的に、コンフィグのボリュームだったり、音楽面だったりと、PS2版を制作したアルケミストならではの丁寧さを感じた。

 ファンはもとより、ミリタリー要素やロボットものが好きな人なら確実にハマれる本作。遊び応え満点な美少女ゲームを遊びたいならば、ぜひ本作をプレイしてはいかがだろうか。

(C)TGL/Alchemist


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