途上国の子供たちにPCを届ける「ワン・ラップトップ・パー・チャイルド」にシムシティを無償提供

» 2007年11月09日 16時00分 公開
[ITmedia]

 エレクトロニック・アーツ(以下、EA)は11月8日、1989年に発売された都市育成シミュレーションゲーム「シムシティ」のオリジナル版を「ワン・ラップトップ・パー・チャイルド」(「ONE LAPTOP PER CHILD」=以下、OLPC)の一環として、OLPC対象のすべてのラップトップに無償提供することを発表した。

 OLPCは人道主義的な非営利団体で、世界中の子供達が最先端の教育にアクセスできるよう低価格なノート型パソコン(ラップトップ)をデザイン、生産し配給することに取り組んでいる。シムシティをOLPCのノート型パソコンに提供することにより、EAは子供たちに楽しみながらコンピュータに触れ合う方法を提供すると同時に、クリエイティビティを培いながら、決断力を身に付ける一助を担うとしている。なお、世界に向けてゲームを無償提供することは、大手ビデオゲームパブリッシャーとしては初の試みとなる。

 「シムシティ」はプレーヤーが市長として新しい街を築くにあたり、住人が皆楽しく生活し、働ける街を責任持って設計、維持していかなくてはならない。街には家や交通機関、学校や工場、商店が必要となり、街の発展には環境汚染やコストの重要性など、財務的な知識も求められる。また、市長は常に、天災などの非常事態に備え、万が一の場合には被害を最小限にするために速やかな対応が求められることを学ぶことができる。

 OLPCはウルグアイ、ペルー、メキシコ、エチオピア、ルワンダ、ハイチ、カンボジア、インドにおいて、2007年末までにノート型パソコンの配布を開始する。

 「シムシティは意図されていた訳ではありませんが、教育的なエンターテインメントという側面があります。プレーヤーは限られた資源から街をつくり、発展させることを学ぶことになります。さまざまな選択肢や、その選択による成り行きを見るなどの要素もありますが、シムシティはプレイヤーのイマジネーションを引き出すクリエイティビティ・ツールの1つです。特に、はじめてユーザーにとって、楽しみながらコンピュータに触れ合う方法として、ゲームはとても効果的です。私たちは、世界の子供たちへの教育に取り組むOLPCに貢献することができ、非常に喜ばしく思います」と、ザ・シムズ ディビジョン、グローバル・ブランド部門のバイス・プレジデントであるスティーブ・シーボルト氏はコメントを寄せている。

 ちなみに、シリーズ最新作となる5作目「シムシティソサエティーズ」は、2007年11月15日に北米とヨーロッパで、日本では12月20日に発売される予定だ。

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