即席の家族を作って、みんなで常識力を測ってみました「みんなの常識力テレビ」レビュー(1/2 ページ)

冠婚葬祭やビジネスマナーなどの一般常識を、クイズ形式で覚えるトレーニングゲーム「みんなの常識力テレビ」がWiiで登場。DS版のレビューでは非常識っぷりを見せたライターが、即席家族を作りあげ、再び常識に立ち向かう。果たしてリベンジなるか?

» 2008年03月26日 16時11分 公開
[雛見澤秀一,ITmedia]

アナタはこの常識、分かります?

 春です。読者の皆さんの中にも、学校を卒業して社会へと羽ばたいていく人が多いと思うが、そんな皆さんに突然ですが質問。正しい名刺の渡し方、会議などでの席次といった、社会人の常識を身につけていますか? 「ちょっと自信ないかも……」と思った人に朗報! ゲームで遊びながら常識を学んでいけるWii用ソフト「みんなの常識力テレビ」が登場した。

 「みんなの常識力テレビ」は、マナー、教養、暮らし、社会といったまじめな常識から、スポーツやファッション、料理といった遊びの常識まで、幅広いジャンルの常識問題がクイズ形式で出題され、それを解きながら常識力を高めていソフトだ。プレイの記録は残らないけれどすぐに問題が遊べる「お手軽常識力」、家族で協力して答えを出し合う「家族で常識力」、常識力を計画的に養える「ひとりで常識力」という、3種類のゲームモードが遊べる。

選択肢の中から答えを探す問題のほかに、文字を並べ替える問題や映像を使った問題、Wiiリモコンを使ってアクションで答える問題などがあり、さながらクイズ番組のような楽しみ方もできる

ひなみさわ一家ここに爆誕!!

 本作のメインモードである「家族で常識力」は、家族全員がテレビの前に集結し、家族で相談しながら、全10問の常識力問題を解いていく……というゲームモード。家族で競争するのではなく、みんなで知恵を出し合って常識力を測っていく、というプレイスタイルだ。

 近年、家族間のコミュニケーション不足が叫ばれる現代社会に、筆者は激しい憤りを感じていた。なんとかせねば、一石を投じねば。常日頃そう感じていた筆者はひらめいた。「そうだ! 即席家族を作って家族愛をアピールすれば、みんな感銘を受けてコミュニケーション不足問題も解消するはず!」と。名づけて“家族計画”!!

 要は、多人数でテレビを囲み、楽しく常識力クイズを遊んでみようぜ、ということです。一人暮らしだから実家に戻ってプレイするのが面倒、とかそんな理由じゃないですよ?

 ということで、このモードを遊ぶために身近な人間に声をかけてみた。

 編集プロダクションの社長(パパ・金銭的な意味でなく)や有名大学出の令嬢(姉)、サブカルに異様に詳しいイラストレーター(弟)……などなど、この疑似家族になってくれた人は、筆者を含めた計7人。バラエティー豊かな布陣となった“ひなみさわ一家”である。そうそう、括弧内の文字は筆者の脳内配役ということで。

Wiiリモコンひとつで最大10人まで遊べるのも本作の特徴。アノ人なら知ってて当然、と予想される常識を実は知らなかったりと、意外な発見が楽しめるかも

 とりあえず、さまざまなジャンルの常識に対応したひなみさわ一家に、向かうところ敵なし! あれ、筆者いらないんじゃね!? と思いつつもゲーム開始!

 まず初めに、参加する人数や各自が使用するキャラクターを決めるのだが、ここで問題発生。筆者は説明書を見ないで始めたため、問題が出題されるまでの準備の段階で四苦八苦してしまった。兄貴A(筆者の脳内では)に「事前に調べとくのも常識じゃない?」と指摘され、いきなりの非常識っぷりを発揮してしまった。てへ! ゴメン! 兄ちゃん!

 気を取り直して早速問題に取り掛かる。簡単な問題は筆者に任され、誰も答えが分からない場合は挙手制で答えるなど、家族ならではのすばらしき連携プレーで解いていく。正しい敬語の使い方や席次など、社会人ならば知ってて当然の常識問題も、チョチョイのチョイで解いていく。前回のレビューから、筆者も成長しているのですよ!

問題は、マナーや一般常識などのジャンルを「まじめ型」に、スポーツやファッションなどのジャンルを「あそび型」に分類している

 「三輪そうめんはどこの名産?」という問いに対して「美輪明宏が長崎出身だから長崎!」(“みわ”違い)や、「アンクレットを身に着けるのは体のどの部分?」という問いに対して「この前プレイしたRPGでは手に装備してたよ」など、珍解答が連発。こいつらホントに大丈夫か? と心配されるだろうが、これがひなみさわ一家のクオリティー。

 順調に解答(?)していくが、ここで難問にぶち当たる。問題の内容は「相撲の幕内と呼ばれる番付を表の中から5つ選べ」というもの。表の中には、横綱や幕下、立行司や床山など、相撲に関連する言葉が並べられている。相撲の“す”の字も知らない筆者にとってかなりの難問だ。どうやらほかの家族は全員答えが解る模様。

 「え? これって知ってて当然なの!?」と軽く驚きつつも、確かこれじゃなかったか? と、大関、関脇、横綱、小結まで答えていく。だが、最後のひとつがどれなのか解らない。悩みに悩んでいるところに、答えを知っている兄貴B(筆者の脳内では)から「十両か前頭、どっちかだよ」というヒントが!

 ふっふっふ、さすがひなみさわ一家。またもやK点越えの連係プレーを魅せてしまった。これでもう正解したも同然。筆者は意気揚々と“十両”を選択! ……した瞬間、周りのみんなは失笑、そして画面には「不正解」の文字が。正しい答えは、大関、関脇、横綱、小結、前頭でした。

 うーむ、字面からして十両の方が強そうだと思ったんだけどなぁ。と、字面で番付の順番が決まるわけでないという思考にたどり着けない筆者であった。

 問題を10問解き終わると、家族の常識力を表した“常識力指数”が表示される。ひなみさわ一家の家族愛情度、もとい常識力指数は64で、平均より若干高めという結果に終わった。みんなはこれを見て普通だなと思うかもしれない。しかし、「このゲームは大変なものを与えてくれました。家族という名の絆です」と、筆者によるICPOのとっつぁん刑事ばりの名セリフで、このモードは感動的な大団円を迎えた。

 という一部の脳内妄想はさておき、常識力指数以外にも、正解した問題の解説や、得意・不得意な常識などを確認することができる。また、「まじめ型」と「あそび型」の問題の解答率が円グラフで表され、どちらが高かったか診断してくれるのだ。

得意・不得意な常識を現したグラフでは、教養やマナー、話題やスポーツなど、「まじめ型」と「あそび型」に5ジャンルごとに分けて表されている

「あそび型」に傾くと、ナビゲーターのお姉さんの衣装がスーツから私服姿に変化する。メガネをとり、髪もゆるく巻いたお姉さんに萌えますなぁ。このほかにも、卒業シーズンやクリスマスになると季節・イベントに合った衣装を着てくれる

 これで終わりかと思いきや、最後に家族の1人である兄貴C(筆者の脳内では)が指名され、それ以外の人は目を閉じるよう指示される。指名された人は、好きな季節や気に入っている自分の体の部分など、個人的な質問が行われるのだが、質問に答えることで、後で“家族の常識問題”という形で出題されるのだ。この家族の常識力問題では、ルーレットによって指名された家族の1人が答えることになる。家族についての質問という、家族愛を試される問題に挑戦せよ!

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/05/news022.jpg 「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
  2. /nl/articles/2410/05/news040.jpg 伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
  3. /nl/articles/2410/02/news116.jpg 余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
  4. /nl/articles/2410/05/news023.jpg 七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
  5. /nl/articles/2410/05/news018.jpg 野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
  6. /nl/articles/2410/05/news012.jpg 「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
  7. /nl/articles/2410/04/news048.jpg 「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
  8. /nl/articles/2410/04/news040.jpg 50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
  9. /nl/articles/2410/04/news025.jpg 「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
  10. /nl/articles/2410/05/news032.jpg 大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声