言い訳が成立しちゃうんです！――無限回廊では、ムチャなフリでも通用する：「無限回廊」レビュー（2/3 ページ）

[小城由都，ITmedia]

ちゃんと「tutorial」からプレイすればよかったんですね

　読者に訴えかけたところで何も進まない、と気を取り直して、ちゃんと基礎からゲームを学ぶことにした。「etc.」から「tutorial」を選択し、遊び方を覚えることに。すると、本作を支配する5つの基本的な考え方がちゃんと説明されているではないか。「主観的」とそれぞれ銘打たれているこの考え方をマスターすれば、あとは純粋にパズルゲームのはずだ。では、それぞれを一緒に見ていこう。

主観的移動

左上の二か所は、高さに差があるせいでつながっていない。しかし角度を変えると……

つながっていることになる。トリックアートの手法だが、思わず錯覚を覚えてしまう

主観的着地

単純に穴に落ちた人。普通の立体感覚をもった人なら、この人はそのまま落ちていく

でもこの世界では、下に床があるので、そこに降り立つことができてしまうのだ!!

主観的存在

どう見たって、床が切れている。ここを渡るには飛び越えるくらいしか思い浮かばない

しかしこうやって切れ目を隠せば、見えないのだから「ある」ことになってしまうのだ

主観的不在

黒い円は落とし穴である。そこを通れば確実にキャラクターは落ちていく。しかし……

これで見えないじゃん!!　だから穴もなかったコト〜!!　と小学生男子の口調になる瞬間

主観的跳躍

白い円はジャンプである。普通の空間なら、そのままT字路のあたりに降り立つはず

しかし2段になって見えれば上にジャンプOK。だって主観的でいいんだも〜ん

　ようやく頭が無限回廊寄りになってきた。しかし雛見沢クン、キミはこれをプレイしたことがあったんだねぇ。じゃないとあんなに簡単に思いつかないもんねぇ。

　「え、何言ってるんスか。初プレイですよ。小城さん、頭固いんじゃないスか？」

　ぶっ、無礼なっ!!　っていうか、このゲームを説明抜きでいきなり理解できるオマエの頭のほうがオカシイっっっ!!