プレイヤーは神様です――「SACRED BLAZE セイクリッドブレイズ」(1/3 ページ)

フライト・プランは、プレイヤーが戦闘に介入できるシステムと、使役できるキャラクターが主従関係を結んでいるなどを特徴としているシミュレーションRPGを発売する。

» 2008年11月07日 16時18分 公開
[ITmedia]

 「SACRED BLAZE(セイクリッドブレイズ)」のプレイヤーは神様である。本作はマスターと呼ばれる地上の勇者と、サーバントと呼ばれる従者で構成されたチームを、神であるプレイヤーがある時は操作し、ある時は直接介入し、闇の勢力と戦っていく。「プレーヤー=神様」と「マスター&サーバント」という独自のシステムが特徴だ。

 「サモンナイト」シリーズなどを手がけたフライト・プランが開発からパブリッシングまで行う、プレイステーション 2用ソフト「セイクリッドブレイズ」は、キャラクターデザインとイラストを飯塚武史氏、シナリオを枯野瑛氏と山内シロウ氏、世界観・キャラクタ原案を都月景氏が担当する“輝蹟導く神のS・RPG”。発売予定日は2009年2月19日。価格は7140円(税込)。

ストーリー

かつて、この世界には光と闇の戦いがありました。

光は、生命(いのち)を育む輝蹟の力をもって、闇はその分け身となる、無尽の魔物をもって、創造と破壊を巡る、幾千もの争いを繰り返していました。

そんな永劫の闘争の果てに、神はついに倒れ、世界から光が消え去ってしまいます。

天は光を閉ざし、大地は暗がりに覆われ、恐ろしい魔物たちが人々を襲いはじめます。

でも、すべてが失われたわけではなかったのです……。


 本作の世界は、そのほとんどが闇の軍勢(魔物たち)に侵略された状態になっており、人々はわずかに残った土地に身を寄せ合い、闇の驚異に怯えながら希望のない日々を細々と暮らしているという設定。プレイヤーは、永き眠りより目覚めた神となり、地上の勇者と協力して、世界に光の未来を取り戻して行く、という目的に向かってゲームを進行していく事になる。

 本作の戦闘は、敵味方が入り乱れて戦うユニットターン制で、待ち時間がなくなったユニットから順次行動する。キャラクターはWAITという値で管理されており、行動ごとにこの値がたまっていき、それが次の行動までの待ち時間となるわけだ。攻撃は、方向、高さ、距離、属性などの要素が関係し、命中率や反撃率に影響する。なお、フリースロットに装備を入れておく事で、複数の武器を持ち帰る事ができる。フリースロットの数は、ユニットごとに異なる。


「プレイヤー=神様」です

 前述したとおりプレイヤーは神様である。神であるプレイヤーは戦闘時、敵のターン中であっても介入することなどができる「輝蹟」をはじめ、「祈願」「神託」「宣誓」といった神のみに許された能力を使役できる。

  • 「輝蹟」:戦闘中、「輝力」というポイントを使用し、敵のターンの途中であっても(正確には敵の攻撃演出に入る前までであれば)、神様が割って入ってさまざまな恩恵をもたらすことができる。
  • 「神託」:神様としてユニットにお告げ「神託」を行い、成長パラメータの操作を行う事ができる。成長パラメータはユニットごとに5種類ずつあり、中には非常に効率良く成長できるパターンも存在する。
  • 「祈願」:地上の民の困り事「祈願」を神が解決したり、導いてあげたりする闇に覆われた地上に住む民からは、絶えず神様に対しての願い事や悩みを告げる声が届く。これに対し、神様としてどう答えていくかを選ぶ事ができる。願いを叶えるためには「輝力」を消費。これは、どれだけ消費したかが戦闘パートで使える輝力にも影響するため、民の願いをすべて叶えてあげたことで戦闘では「輝蹟」がほとんど使えない……という状況になる場合もある。
  • 「宣誓」:戦闘開始時に「宣誓」が発生すると、キャラクターが神に誓いを立てる。その誓いを受け入れ、手助けする事を約束すると、キャラクターの持つ能力「聖痕解放(ディヴァインブースト)」がキャラのSP消費なしに発動、パワーアップ状態が通常より長く続く。宣誓を行うキャラクターとその内容は戦闘面毎に定められており、戦闘出撃時に確認することができる。宣誓が達成されると、キャラクターの信仰心がアップし、同時に神の力「輝力」も増加する。
「祈願」と「神託」で神様は、地上の勇者たちの願いに応えて様々な能力を授けることができる。授ける能力は、常に2つからの選択式となっている

絶えず神様に対しての願い事や悩みを告げる声が届く。神様は、この願い事をいかにかなえていくのだろうか?

受け入れた宣誓が達成されても、信仰心がアップする

「マスター&サーバント」システム

 前述したとおり、地上の勇者はマスターとサーバントというユニットで構成されている。サーバントユニットは、1人のマスターにつき1種存在し、マスターが仲間になると自由に新規入隊させられるようになる。入隊させるサーバントは、「初心者(Lv1)」か「熟練者(適正Lv)」かを選ぶ事ができるほか、名前を変更できる(デフォルト名も多く用意)。属性耐性や外見は数パターンの内からランダムで選択されるため、お気に入りのサーバントを獲得する楽しみもあるといえる。

マスターは、サーバントに対してマスターごとにさまざまな効果を持つ「マスターコマンド」を使用する。これは、「周囲のサーバントの戦闘能力を引き上げる」といった基本的なものから、「サーバントを召喚する」ものなどもある

 マスターとサーバントは相互に上昇効果を得られる関係にあるといっていい。サーバントがマスターと一緒に出撃する際、サーバントの数が多ければ多いほどマスターの能力に何かしらのボーナスがつくことからも分かる。なお、マスターの方がレベルが高い場合、サーバントはそのレベル差分、定められたボーナスをパラメータに受ける事ができる。つまり、レベルの低いサーバントのユニットを育てる際、マスターと出撃する事で育成が楽になるということになる。

 また、マスターがその周囲にいるサーバントに号令をかけることで、一度に2〜7人での協力攻撃を行う事ができる。人数が増えるほど、攻撃のダメージは高くなっていくが、参加したユニットには次の行動までの待ち時間(WAIT)が追加されてしまうため、一気に倒しきれないと、逆にピンチになってしまう場合もある。

マスターを含め4人以上で攻撃を行う事で、それぞれの組み合わせに定められた「属性」が付加された攻撃となる。属性の弱点をついた協力攻撃を行う事で、より大きなダメージを与える事ができるため、防御力やHPが高い「巨大なボス敵」などに対して非常に有効な手段といえる
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