走る! 飛ぶ! ちぎれる! 今度のゾンビはかなりヤバイ:「レフト 4 デッド」レビュー(2/2 ページ)
1人だけではもったない。協力プレイこそが「レフト 4 デッド」の真髄
先述した通り、本作はオンラインサービス「Xbox LIVE」に接続することで最大4人の協力プレイを楽しめる。オンライン環境が用意できない人には、画面分割での2人同時プレイが可能(画面分割の縦横方向はオプションで設定できる)になっている。
協力プレイでは、4人そろわなくても欠員をAIが埋めてくれる。ステージはソロモードと同様、チャプターごとに区切られたステージをクリアしていくことになる。協力プレイでは、ボイスチャットを通してのコミュニケーションが非常に楽しい。特殊感染者におそわれたとき、ダウンしてしまったとき、そしてフィナーレを迎えるとき、協力プレイの魅力にきっととりつかれていることだろう。
また、ソロプレイ同様、オンライン協力プレイには難易度が4種類用意されている。最高難度のExpertは複数プレイヤーとぴったり息を合わせないと1チャプターですらクリアするのは難しい。
ただ、1つのマップを最初のチャプターから通してプレイすると小一時間はかかるので、協力プレイをスタートするときはじっくりと腰を据えてどうぞ。
生き残るか、殲滅させるか、4VS4の熾烈なバトル
「レフト 4 デッド」の対戦は、通常のFPS対戦ゲームとは一風変わっており、生存者側と感染者側に分かれてゲームが進行する。生存者の操作は普段通りだが、感染者側はランダムで割り振られる特殊感染者になって生存者を殲滅させるのが目的。攻守は1チャプターごとに切り替わり、5チャプターが終了した時点でのスコアによって勝敗が決定する。
特殊感染者は、生存者の銃撃にさらされると一瞬でやられてしまうため、常に物陰に隠れながらの行動が基本になる。4人でプレイしているときは、「ブーマー」が胆汁をぶっかけ、その隙に「ハンター」が生存者に襲いかかると同時に「スモーカー」が他の生存者を引っ張り出す、といった連携プレイが非常に重要なポイントになる。文章にすると一見簡単に思えるが、いざ実践しようとするとなかなか難しい。だが、うまくいったときのヨロコビは非常に大きい。
感染者のは、動いている生存者の姿がラインで常に表示される。相手の位置を意識しながら物陰に隠れ、時にはラッシュをかけ、と生存者を一人、また一人と減らしていく感覚はなかなか他のタイトルでは味わえないものだ。筆者が個人的にオススメしたいのはXbox Liveのフレンド8人でパーティーチャットをしながらのプレイ。感染者側と生存者側の両方にボイスチャットが聞こえるというゲーム的には微妙な状況だが、生存者の悲鳴や絶叫、感染者の笑い声などが入り交じって、盛り上がりはパーティーゲームさながらなので、機会があればぜひどうぞ。
百聞は一見にしかず。まずは一度体験を
本作の魅力は、やはり実際のゲームをプレイしてみないとなかなか伝わらない。視界を埋め尽くすゾンビラッシュのなか、仲間と協力して脱出したときの達成感は一度味わうとやみつきになる。
2009年1月1日までの期間限定でデモ版が配信されていたが、残念ながら現在は配信が中止されている。ただ、マーケットプレースのビデオで本作のデモムービーを見ることができる(ダウンロードは無料)のでそちらもぜひ見てもらいたい。今までのゾンビゲームの常識(そんなものがあるのかどうかは知らないが)を覆す猛烈なラッシュは一見の価値ありだ。
ゲームの作り自体は非常にシンプルで、グラフィックも目新しいところはそれほどないのだが、「Director AI」のおかげでやればやるほど味がでる。続編ラッシュのこのご時世、非常にまっとうな新作を堪能させてくれた。ややグロテスクなグラフィックに抵抗のない方にオススメしたい1本。
「レフト 4 デッド」 | |
対応機種 | Xbox 360 |
ジャンル | ホラーアクション・シューティング |
発売日 | 2009年1月22日 |
価格(税込) | 7665円 |
プレイ人数 | 1人(オンラインプレイ時:最大8名) |
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