「メタルスレイダーグローリー」が600Wiiポイントで買える!:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/2 ページ)
中古価格が高騰し、プレミアソフトとして有名だったHAL研究所の「メタルスレイダーグローリー」。私もなかなか買う踏ん切りがつかなかったのですが、Wiiのバーチャルコンソールで入手可能となったのでプレイできました。良い時代になったものです。
プレミアソフトとして有名
ゲーム機の最末期に発売されたソフトの中には、中古価格が高騰するものがたまにある。
例えばメガドライブの「コミックスゾーン」や「バーチャルバート」、PCエンジンの「リンダキューブ」、スーパーファミコンの「ファイアーエムブレム トラキア776」「ファミコン文庫はじまりの森」。ファミコンだったら「ロックマン6」や「高橋名人の冒険島IV」あたりか。
高騰した理由は主に2つ考えられる。ひとつは、既に大部分のメーカー、ユーザーの興味が次世代のゲーム機に移ったことで、もともとの販売本数が少なかったため。
もうひとつは、ゲーム機の登場から年月が経っていて、開発のノウハウが蓄積されており、開発者がゲーム機の機能を十分に生かしてゲームを制作できたため。ただし希少性があまりに高い場合、必ずしもゲームの質自体は考慮されない。
今回取り上げる、HAL研究所の「メタルスレイダーグローリー」は一時期、数万円単位の価格で販売されていたことがある。当時としては少ない販売本数に加え、ファミコンとしては異様なまでにグラフィックの質が高かったことが、中古価格を押し上げたのだと思う。
プレミアソフトとして名前は有名だったものの、実際にプレイしたことのある人は少なかったメタルスレイダーグローリー。そんなゲームが今ではわずか600Wiiポイントで購入できる。バーチャルコンソールさまさまである。
ファミコン版のコミック付きマニュアルや、ポスターなどは手に入らないが、ゲームそのものをプレイするだけならバーチャルコンソールでも十分だ。
メタルスレイダーグローリーが発売されたのは1991年8月30日。スーパーファミコンが出て9カ月以上経っていた。
実はこのゲーム、開発に4年以上もかかっていたそうだ。もし、ほかのファミコンソフトと同じくらいの開発期間だったら、「ファイナルファンタジーII」と同じくらいの、ファミコンブーム絶頂期に発売されていたかもしれない。もっとも、そうなったら伝説のソフトとして今日まで語られることはなかっただろうし、バーチャルコンソール入りすることもなかったかもしれない。
あまりにプレミアソフトとして話題になったためか、後にスーパーファミコンで「メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット」というタイトルでリメイクされた。だが、このソフトが発売されたのは2000年11月。既にプレイステーションはおろか、プレイステーション 2まで登場していた。スーパーファミコン最後のソフトであり、ローソンでの限定発売(またはニンテンドウパワーでの書き換え)という希少性も手伝って、こちらも今ではプレミアソフトと化してしまった。
ファミコン唯一のBレーティング(12才以上対象)
メタルスレイダーグローリーの時代設定は、西暦2062年。人類は地球のみならず、月や宇宙に浮かべたコロニーの中でも生活していた。
主人公の日向忠(ひむかい・ただし)はある日、2足歩行タイプの大型作業機械「メタルギアーム」を購入する。しかしいざ乗ってみたところ、メタルギアームは突然、軍事用のメタルスレイダーに姿を変えた。さらにその記憶回路には、「創造主を探せ……地球は危機に瀕している……」というメッセージが。
忠と妹のあずさ、ガールフレンドのエリナは、メタルスレイダーの謎を解くため、宇宙のターミナルステーションへ向かうのだった。
メタルスレイダーグローリーのグラフィックがすごいことは前にも述べたが、特にすごいのが女性キャラクターへのこだわりだ。メインキャラクターのエリナとあずさは言うにおよばず、主に中盤から登場するキャティやシルキーヌ、小夜子、やよい、そしてワンシーンしか登場しないチャーミーや、特にストーリーに絡まない、データベースのオペレーターにまで、アップの絵が用意されている。
果てはアップにもならない受付のお姉さんとか、メカニックの助手にまで、フルネームが設定されているのだ。
ソフトなお色気も入っていて、ファミコンソフトなのに、CEROレーティングがB(12才以上対象)。もちろん発売時点でCEROはなかったので、バーチャルコンソールでの配信にあたって新たにレーティングされたわけだが、現在配信されているファミコンソフトでは唯一のB区分だ。
ゲームライター成沢大輔氏の著書「成沢大輔のゲーム仁義」によると、これでも発売直前に一部カットされたシーンがあるらしい。
アニメーションもすごい。大半のシーンで何らかの動きがみられる。特に人物の表情は会話の中で細かく変化。この高度な画像表現を実現するために、ROMカートリッジにMMC5という基板を積んでいる。
キャラクターデザインは、☆よしみる(乙佳佐明)氏。キャラクターデザインのみならず、ストーリーから絵コンテからグラフィック描きから、要するにゲームそのものの根幹的なデザインをすべて手がけていた。
アドベンチャーゲームの模索期
メタルスレイダーグローリーが発売された1991年の前後は、RPGのような長く遊べるストーリーゲームが隆盛を極め、また、アクションゲームもボリュームを増していた。その一方でアドベンチャーゲームは模索を続けていた。
昔ながらの難解なものは、詰まるとゲームがまったく進まなくなることから敬遠され、PCエンジンで発売されたハドソンの「うる星やつら STAY WITH YOU」など、デジタルコミック的な、サクサク進めるものが主流となる。もっとも、このタイプのアドベンチャーゲームは、ほかのジャンルのゲームに比べ、プレイ時間が短くなるという問題もあった。
やがていろんな形で、新しいタイプのアドベンチャーゲームが登場する。家庭用ゲーム機ではサウンドノベル第1弾の「弟切草」(チュンソフト)。PCではギャルゲーブームの火付け役のひとつ「同級生」(エルフ)。そして海外では、グラフィックがポリゴンで表現された「アローン・イン・ザ・ダーク」(Infogrames)。しかしそれらが発売されたのはメタルスレイダーグローリーより後の、1992年となる。
メタルスレイダーグローリーも、序盤から中盤にかけては、デジタルコミックに近い雰囲気がある。サクサク進むし、登場人物たちの会話がコミカルで楽しい。宇宙のターミナルステーションや、スペースコロニーの居住区、そして月へと移動して、さまざまな人に会って、メタルスレイダーの謎を少しずつ解き明かしていく。
なかなか人に話しかけられない忠の性格が自分に似ていて、個人的に共感してしまった。自分もエリナみたいな、頼りがいのある彼女が欲しい。
もっとも忠は、きれいな女性を見ると積極的に声をかけるし、プレイヤーの選択次第では、彼女たちの名前やプライベートなことを聞くこともある。現実世界のわたしには、とてもそんな積極性はない……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
-
伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
-
余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
-
七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
-
野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
-
「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
-
「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
-
50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
-
「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
-
大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
- ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
- 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
- トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
- 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
- そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
- 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
- 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
- “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
- 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
- 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
- “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
- 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
- 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
- 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
- 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
- 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
- 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
- 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
- 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
- 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声