「百合ームコロッケ」の名曲たちに水原薫さんも感極まった「喰霊-零- THE LIVE」(2/2 ページ)

» 2009年05月20日 13時25分 公開
[ふじたけ,ITmedia]
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百合ームコロッケからの楽曲のオンパレード!!

Dark Side of the Light/飛蘭さん

 公開録音の盛り上がりを残したまま、イベントはライブパートへ。ライブパートでは喰霊-零-のイメージソング集である「百合ームコロッケ」の楽曲を中心にステージが進んだ。百合ームコロッケはアニメのイメージソング集としては異例の売り上げを見せ、発売当初は売り切れ店舗が続出したアルバムであるだけに、観客の期待も高まる。序盤は「Dark Side of the Light」、「Paradise Lost」(フルコーラス版)とアニメ冒頭の素早い展開さながらのステージに。


ここから、これから。/サリヤ人さん

 Paradise Lostを歌い終えた茅原さんが「Paradise Lostは喰霊 -零-のオープニングテーマになっております。土宮神楽という役をいただき、そのアニメのオープニングテーマも歌わせていただいたということで、自分にとって1つの大きな夢を果たすことのできる大切な作品になりました。私にとってもこの先ずっとずっと大切に歌っていきたい曲です。今日は最後まで楽しんでいってください」とMCで述べると、会場が強い一体感で包まれる。

 続いての「ここから、これから。」、「Unusual Days」、「Reality awake」、「永遠 -TOWA-」、「霊喰い(たまくい)」、「Distance point」、「Blue Butterfly」で、穏やかで平和な日常から、混沌とした激しい戦いに巻き込まれていくストーリーが再現された。


Unusual Days/美郷あきさん(左)、Reality awake/yozuca*さん(中央)、永遠 -TOWA-/瀬名さん(右)

霊喰い/妖精帝國(左)、Distance point/飛蘭さん(中央)、Blue Butterfly/Rirykaさん(右)

鎮魂の旅へ/飛蘭さん

 本作において、多くの歌を担当するyozuca*さんはReality awakeを歌い終えた後、「私はこの曲の作詞をさせていただいたんですが、作詞をする時、自分と神楽ちゃんの共通点を探しながら作詞した記憶があります。自分に負けないということを自分自身にも言い聞かせながら歌わせていただきました。もしみなさんに夢があったり、何か目指しているもの、思い描く未来があるようでしたら、あきらめないで頑張っていきましょう!」と作詞した際の心情を熱く語った。

 Blue Butterflyの後は本作のテーマソングが実質的なデビューとなる飛蘭さんが「次の曲は黄泉をイメージした曲となっておりまして、本当に切なくて、でも強い心を持った曲になっています。その想いがみなさんに伝わればいいなと思ってこれから歌わせていただこうと思います」と述べて「鎮魂の旅へ」を熱唱する。

黄泉と神楽のキャラクターソングも披露された

 ここで百合ームコロッケから少し外れる。まずは水原さんが「delight and alive」を終盤から最終話にかけての黄泉の気持ちを表現するように歌い上げる。水原さんは泣き声を交じらせながら「このdelight and aliveは諌山黄泉という1人の女の子の心情を描いた歌です。少しでも黄泉の気持ちをみんなに分かってもらえたらすごく嬉しく思います。この黄泉の心情に応えてくれるのは、私の大好きな妹・神楽ではないでしょうか。神楽にアンサーソングを託したいと思います」としっとり語り、茅原さんが登場する。

delight and alive/水原薫さん(左)、抱き合う茅原さんと水原さん

AI/yozuca*さん

 2人がお互いを慈しむように抱き合い、水原さんはステージを後にする。残された茅原さんは「勇気の鼓動」を全力で歌って黄泉の想いに見事応えてみせた。ここからストリングとしてチェロとバイオリンが入り、演奏の厚みがさらに増していく。その後、再び百合ームコロッケから「AI」、「if」、「Reincarnation」、「夢の足音が聞こえる」(こちらもフルコーラス版)が演奏され、ライブパートはクライマックスへ。特に「Reincarnation」では最終話の黄泉と神楽の戦うシーンがバックのムービーで流れ、2階席にはハンカチ片手にステージを見つめる観客もいた。

if/飛蘭さん(左)、Reincarnation/yozuca*さん・飛蘭さん(中央)、夢の足音が聞こえる/水原薫さん(右)

期待に応えてのアンコール――黄泉と神楽が仲の良さを見せつける

 けれど、今日はせっかくのファンイベント。観客から湧き上がったアンコールの大合唱に応え、悲しい終わりを乗り越えるかのようにラストスパートが始まる。

 アンコールでは水原さんと茅原さんが「sentimental cool」と「ふたりしかいなかった」を見つめあったり、手をつなぎながら一緒に歌う。穏やかな日々の黄泉と神楽のようなその姿に、多くの観客が心を震わせられた。

肩を組んで仲良く歌う2人。スカートはしまむらの色違い、Tシャツはラジオでも話題になった白石さんからの北海道土産だ。「模範囚」の文字が笑いを誘う

優しい言霊/yozuca*さん・飛蘭さん

 MCで水原さんが「私と神楽の共通点分かる?」と聞くと、会場からは「黒!」「かわいい!」といったさまざまな回答が飛び出る。だが本当の共通点はしまむらの、色違いのスカートを着ているということ! 2人はイベント前日にファッションセンターしまむら高田馬場店に足を運び、楽しくショッピングしたそうだ。茅原さんはどのタグを見ても2千円以上のものが見当たらないその安心価格ぶりに驚いていた。

 ライブのラストにはこのイベントのために用意された新曲、「優しい言魂」をyozuca*さんと飛蘭さんが初披露! この曲は神楽と黄泉のその後を描いた曲だそうだ。Reincarnationに勝るとも劣らない、鳥肌が立つようなハモりで会場を虜にした。

 イベントの最後、水原さんが「今日はたくさんの感動をありがとうございました。アフレコのときや黄泉ちゃんと初めて出会ったときのことを思い出していました。こういうライブができるとは思ってなかったので、とにかくお礼を言いたいです。本当にありがとうございました」と涙をこらえながら感謝を伝え、およそ3時間に渡るイベントが終了した。

 当日販売されていたパンフレットには喰霊がアニメ化の候補に挙がった当時、まだ原作として使用できるほどストーリーがたまっていなかったため一時は断念されかけたが、原作の過去を描くというアイデアがスタッフから出たことによりアニメ化に至ったという旨の記述がある。結果としてそれは英断だった。そして、今ならば十分にストーリーも蓄積されている。今回のイベントは、いつか第2期が制作されないかと期待に胸が高鳴るものだった。

最後はメンバー全員であいさつ(左)。当日販売されていたパンフレット
曲名 アーティスト
1 Dark Side of the Light 飛蘭
2 Paradise Lost 茅原実里
3 ここから、これから。 サリヤ人
4 Unusual Days 美郷あき
5 Reality awake yozuca*
6 永遠 -TOWA- 瀬名
7 霊喰い(たまくい) 妖精帝國
8 Distance point 飛蘭
9 Blue Butterfly Riryka
10 鎮魂の旅へ 飛蘭
11 delight and alive 水原薫
12 勇気の鼓動 茅原実里
13 AI yozuca*
14 if 飛蘭
15 Reincarnation yozuca*・飛蘭
16 夢の足音が聞こえる 水原薫
en1 sentimental cool 茅原実里&水原薫
en2 ふたりしかいなかった 茅原実里&水原薫
en3 優しい言霊 yozuca*・飛蘭
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