昭和の香り漂う、懐かしの「駄菓子屋ゲーム」博物館へ遊びに行ってきました:日々是遊戯
よく駄菓子屋の店先に並んでいた「新幹線ゲーム」をはじめ、今となっては貴重な「駄菓子屋ゲーム」ばかりを集めた「駄菓子屋ゲーム博物館」へ週末、遊びに行ってきました。
懐かしの10円玉ゲームがずらり
その昔、駄菓子屋の店先などでよく子供たちが群がって遊んでいた「駄菓子屋ゲーム」。10円玉をはじいてゴールを目指す「新幹線ゲーム」や、パチンコ玉大のボールが世界のあちこちを旅する「世界一周ゲーム」など、人それぞれに“思い出のゲーム”があると思いますが、そんな「駄菓子屋ゲーム」ばかりを集めた「ゲーム博物館」なる施設が板橋区にあると聞き、週末に友人たちと遊びに行ってきました。
場所は都営三田線・板橋本町駅から歩いて約5分。商店街活性化を目的とし、今年3月に新しくオープンした「地域ふれあいステーション コン太村」内に、その「駄菓子屋ゲーム博物館」はありました。
外観は「博物館」というより普通のお店ですが、入り口をくぐるとさっそく懐かしの名機「国盗り合戦」が正面にドンと置かれていて、友人一同思わず「懐かしい!」と大喜び。ほかにも館内にはおなじみの「新幹線ゲーム」をはじめ、常時30台ほどのゲーム機がズラリと展示されていて、多くの親子連れやカップル、それに子供たちで賑わっていました。もちろん単に資料として展示するだけでなく、どれもちゃんと10円玉を入れれば実際にプレイすることが可能。料金設定も当時のままなので(ほぼ全ゲーム10円)、500円も持って行けばうんざりするほど遊ぶことができます。
ここに置かれているゲーム機はもともと、館長である岸昭仁さんが個人的にコレクションしていたものだとか。以前からいくつかのゲーム機は所有していたそうですが、本格的に集め始めたのは7〜8年前から。放っておけばいずれ壊れて捨てられてしまうだけの「駄菓子屋ゲーム」たちを、「誰かが文化財として保護していかなければ」と思い立ったのが収集のきっかけだったそうです。
昭和世代には懐かしい「駄菓子屋ゲーム」ですが、岸さんによれば子供たちも駄菓子屋感覚でよく遊びに来るのだとか。時代が進んでも、ゲーム自体の面白さやアイデアの秀逸さは不変。加えて「デジタルなゲームに慣れ親しんだ今の子供たちには、このアナログ感が逆に新鮮に映るのでは」と岸さんは分析します。もちろん30〜40代以上の来客も多く、オープンから現在までに、北は北海道、南はなんと石垣島からも来館があったというから驚き。「いい歳をした大人でも、ここへ来るとみんな子供に戻っちゃうんですよね(笑)」と岸さん。
そんなこんなで、気付けば筆者もたっぷり2時間以上にわたって「駄菓子屋ゲーム」を満喫。最後はゲームをクリアすると排出される当たり券を駄菓子に替えてもらい、わずかな戦利品と、胸一杯の満足感とともに博物館を後にしたのでした。
懐かしくて、面白くて、大人から子供まで10円玉を握りしめて熱中できる「駄菓子屋ゲーム博物館」。昔の思い出に浸りたい人や、子供時代にクリアできなかった憎いゲームに大人の財力でリベンジを果たしたい人は、ぜひ一度訪れてみてはいかがですか?
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