「エースコンバット」に「三国志」──リリース前のiPhone向けビッグタイトルも登場東京ゲームショウ2009

コンソール向けゲームタイトルの出展が中心の東京ゲームショウだが、iPhone/iPod touch向けのタイトルを展示する大手ゲームベンダーも増えてきている。昨年は会場でiPhoneアプリを見る機会はほとんどなかったが、今年は発売前のタイトルもプレイできる。

» 2009年09月25日 09時30分 公開
[園部修,ITmedia]

 9月24日からビジネスデーが開幕した東京ゲームショウ2009では、NTTドコモがブースを構えて最新のケータイゲームタイトルを展示しているほか、大手ゲームベンダーの一部や、海外からの出展社がiPhone/iPod touch向けのゲームも展示している。

 コンソール向けの華々しいステージや大きな体験ブースと比べると、展示の内容はかなり控えめで、iPhoneやiPod touchにインストールしたデモアプリが2〜3台用意されている程度のものだが、リリース前のiPhoneアプリを体験できる機会はめったにないこともあり、来場者も高い関心を示していた。

「ACE COMBAT Xi(仮)」がプレイできるバンダイナムコゲームスブース

 バンダイナムコゲームスは、人気作「ACE COMBAT」シリーズのiPhone/iPod touch向けタイトル「ACE COMBAT Xi Skies of Incursion(仮)」をブース内で展示している。3台の試遊機が用意されており、デモ版を実際に操作することが可能だ。1人あたりの持ち時間は3分程度だが、その完成度の高さに驚かされるだろう。

 ACE COMBAT Xiは、PSP向けタイトル「ACE COMBAT X スカイズ・オブ・デセプション」の続編に位置づけられる、新たに企画・開発されたオリジナルストーリー。操作は加速度センサーとタッチパネルを活用して行うため、これまでの十字キーやボタンを使った操作とは感覚が大きく異なる。また1ミッションにかかる平均時間やゲームバランスも、iPhone/iPod touch向けに調整しているとのこと。

 ブースにいたバンダイナムコゲームスの大久保元博氏によると、「現在のアプリの出来は60%くらい」とのこと。特に日本のiPhone/iPod touchユーザーは、レスポンスや操作感に対する要求が高いため、慎重に最終調整を進めているそうだ。価格帯やより細かなリリース時期についてはまだ明らかにされていないが、「グラフィックのきれいさ、ゲームとしてのクオリティ、そしてサウンドの美しさには徹底的にこだわっています」(大久保氏)という渾身の1本、iPhone/iPod touchユーザーなら必見だ。

PhotoPhotoPhoto 初心者向けのモードでは後方視点、上級者向けのモードではコックピット視点とすることで、習熟度に応じた分かりやすさなども考慮している

コーエー初のiPhoneアプリ「三国志 TOUCH」

 コーエーテクモホールディングスのブースでは、本邦初公開という「三國志 TOUCH」が展示されている。テクモブランドでリリースしているほかのiPhoneアプリと並べての展示となっているため、試遊機は1台しかないが、かなり最終版に近いものを実際にプレイできる。リリースは今秋を予定しているとのこと。価格は未定だ。

 三國志 TOUCHは、コーエーの人気歴史シミュレーションゲーム「三國志」をiPhone/iPod touchでプレイできるようにしたもので、タップで決定やメッセージ送り、フォーカスで情報表示、ドラッグでスクロール、そしてピンチイン/アウトで戦略マップや戦闘マップの拡大/縮小ができるなど、iPhoneアプリらしい操作性を取り入れているのが特長。シナリオが190年、195年、208年、217年、230年から選べたり、好みの武将を選んでスタートできたりする点は従来のシリーズを踏襲している。

 ちなみに「信長の野望」ではなく三國志が選ばれた理由は「iPhoneアプリは日本以外の地域でも展開する計画なので、世界的に知られている三國志にした」(説明員)とのこと。英語版なども登場するのだろうか。

Photo iPhoneコーナーはブースの2階にある。テクモブランドでリリースされているタイトルとともに展示中
PhotoPhotoPhotoPhoto コーエーの代表作の1つ、「三國志」がiPhone向けに登場する。シミュレーションゲームファンなら一度はプレイしたことがあるはず

新作3タイトルを展示するスクウェア・エニックスブース

 スクウェア・エニックスブースでは、ダウンロードゲームのコーナーでiPhone/iPod touch向けタイトルを展示していた。3台の試遊機に3つのタイトルがインストールされており、来場者は自由に3つのアプリがプレイできる。

 用意されているタイトルは、9月24日に配信が始まったばかりの「スライディング・ヒーローズ」と、近日配信予定となっている「ソングサマナー 歌われぬ戦死の旋律 完全版」「国破れて山河あり」の3本。試遊台には各アプリの簡単な説明を記したガイドが用意されていて、それを見ながらiPhoneならではの操作性が体験できる仕組み。

 スライディング・ヒーローズは、iPhone/iPod touchを傾けることで画面内のキャラクターを転がし、モンスターを倒してゴールを目指すというシンプルなゲーム。130以上のステージが用意されているという。ソングサマナーは、iPhoneやiPod touch内の楽曲を読み込んで「ミュージックファイター」を召喚し、迫り来る敵を倒していくゲーム。曲によってさまざまなタイプのキャラクターが召喚されるのが楽しい。国破れて山河ありは、自分の拠点から出兵して他国の拠点に侵攻し、相手の拠点を0にすれば勝利できるというゲーム。

 ダウンロードゲームが集まっているエリアはブースの裏手にあるので、iPhoneゲームが目当てなら裏に回るのを忘れずに。

PhotoPhoto スクウェア・エニックスのiPhone/iPod touch向けアプリは、ダウンロードゲームのコーナーに展示されている。ブースの裏手になるので、よく見ないと見落としてしまうかも
PhotoPhoto 3台のiPhoneに3つのアプリが入っており、ユーザーは好きなタイトルを自由にプレイできる

もちろん「セカイカメラ」も

 くしくも東京ゲームショウ開幕初日に配信が始まった頓智・の拡張現実(AR)アプリ「セカイカメラ」のデモコーナーも、幕張メッセのCoFestaブース内に用意されている。ここではiPhoneを持っていない人もエアタグを作成したり、作成された数々のエアタグを閲覧したりできるので、興味がある人は立ち寄ってみるといいだろう。iPhoneが欲しくなること請け合いだ。

Photo CoFesta2009ブースの一角に、次世代ゲームなどに応用できる技術の1つとして「セカイカメラ」が展示されている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/24/news044.jpg 「これは桁違い」 コメダで商品を注文 → “想像以上の逆詐欺”に思わず呆然 「もはややけくそ笑」「他の店だったら……」
  2. /nl/articles/2503/22/news007.jpg ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  3. /nl/articles/2503/21/news067.jpg 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」 投稿者に話を聞いた
  4. /nl/articles/2503/18/news071.jpg 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  5. /nl/articles/2503/19/news019.jpg 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  6. /nl/articles/2503/21/news163.jpg Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  7. /nl/articles/2503/22/news074.jpg 5年以上カットしていない白髪の女性が髪を切ると…… プロの手による“驚きのイメチェン”に「20歳若返った」「魔法のようだ」【海外】
  8. /nl/articles/2503/20/news026.jpg プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  9. /nl/articles/2503/22/news053.jpg 「また凄いの出たな」 ワークマン“1780円多機能ポーチ”に反響続出「コスパ最高」「使ってみたいな」
  10. /nl/articles/2503/22/news045.jpg 舞浜のマクドナルドでマカロンを頼んだら…… まさかの“神対応”が35万表示「天才すぎるだろ」「技術すごい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  2. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  3. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  5. ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  6. 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  7. コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  8. 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  9. 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  10. 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に