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» 2009年10月01日 23時06分 公開

ブラウザだけで誰でもクリエイターに! 「タルク星の人々」って何ですか?日々是遊戯

N2インタラクティヴジャパンが運営する「タルク星の人々」というサービスが面白い。ブラウザだけで、誰でも手軽にRPGを作れるのがウリの、いわゆる「ツクール系」サービスだ。

[池谷勇人,ITmedia]

絵心も、プログラミング技術も必要なし!

 先日、「タルク星の人々」というサービスを運営する、N2インタラクティヴジャパンの方とお会いする機会がありました。

 「タルク星の人々」というのは、ユーザーが自分でRPGを作って公開することができる、いわゆる「ツクール系」のWebサービス。昨年12月にβサービスがスタートし、その後2ちゃんねるのブラウザゲーム板などを中心にじわじわと人気が拡大。現在までに、だいたい100本ほどの作品がユーザーによって公開され、遊ばれているそうです。

N2インタラクティヴジャパンの新田法継さん(左)と、開発を担当したFlashクリエイターの杉野淳さん
「タルク星の人々」のトップページ。公開されているゲームを遊ぶだけなら、登録不要で誰でもプレイ可能

 最大の特徴は何と言っても「手軽さ」。「短いものなら、10〜20分もあればシナリオを書いて公開できます」と語るのは、N2インタラィティヴジャパンの代表取締役社長・新田法継さん。作成にあたって特別なツールやソフト、技術などはまったく必要なく、アイデアさえあれば、あとはブラウザだけですぐにそれを形にできるのが「タルク星の人々」の魅力なのだそうです。

 タイトルにある「タルク星」というのは、ゲームの舞台となる惑星の名前。グラフィックやサウンドなどのデータはあらかじめ用意されているものしか使えませんが、その分エディタ類は非常に分かりやすくまとまっていて、こうしたツールの使用経験がなくても、適当に触っているだけでひととおりの機能は理解することができます。新田さんによれば、当初はグラフィックなどもふくめ、フルコンストラクション可能にする案もあったとのことですが、それより「敷居を下げることを優先」し、現在のような形になったとのこと。

「ダンジョン&ドラゴンズやスター・ウォーズのように、ベースとなる世界観がまずあって、そのうえでユーザーが好きな物語を作って遊ぶ。その方がユーザーとしては入り込みやすいのではと思いました」(新田さん)。

 さしあたって「どんなゲームが作れるの?」という人は、トップページの「高評価ランキング」をのぞいてみるのがオススメ。人気があるのはやはり5〜10分程度で終わるショートストーリー的な作品ですが、もちろん使い方は人それぞれ。中には「村人に、その日の出来事をつぶやかせたりして、日記がわりに使っている人もいる」そうで、アイデア次第でいくらでも楽しみ方は広がりそうです。

 今後の展開としては、本職のシナリオライターに頼んで、オフィシャルマップのようなものも作っていきたいとか。「型にはまった遊び方だけじゃなく、例えば家族や友達を村に配置してみたり、自由に遊べるのが『タルク星の人々』の魅力。今後もイベントなど企画していきますので、楽しみにしていてください」(新田さん)

高評価ランキング1位の「ボクは誰にも見えない存在」。ストーリーはシンプルですが、シチュエーション設定が秀逸!
ゲームの作成からテストプレイ、公開に至るまで、すべてWebブラウザ上で一貫して行うことができます
キャラクターのセリフを設定しているところ。選択肢を設けたり、条件によって分岐させたりももちろん可能

 なお今回、筆者もついでに「ITmedia Gamez星からの脱出」というゲームを作ってみましたので、興味がある方はぜひ遊んでみてやってください。

 アイテムを集めてダンジョンから脱出するだけの単純なゲームですが、完成までにかかった時間はだいたい3時間ほど。作品が面白いかどうかは別として、プログラミングの知識もなく、絵心もない筆者が、たった3時間でひとつの作品を作れてしまう――というのはけっこうスゴいことなのではと思います。

 ゲーム作りに興味がある人や、自分のシナリオを他の人に見てもらいたい人にとっては、無限の可能性がある「タルク星の人々」。あなたもこれを機に、「遊ぶ側」から一歩進んで、「作る側」への仲間入りを果たしてみてはいかがですか?



気付けばあなたは「ITmedia Gamez星」に立っていた! よく分からないけど、とりあえず脱出せよ!

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