歴代「FF」ムービーで振り返る、RPGにおける「学習効果」とは?:私はこうして、「FF」シリーズにハマリました……(3/3 ページ)
初代「FF」では、各キャラクターのジョブごとに装備できるアイテムはあらかじめ決められていて、装備を実行すると画面にEマークが表示されるようになっています。また、当時は装備できないアイテムを誤って選択した場合は、ブザーのような音を鳴らすことでプレイヤーに実行不可能であることを教えてくれるようになっていました。遊んだ経験がある人であれば、このちょっとうるさいブザー音のおかげで、どのジョブのキャラがどんな装備品を持てるのか、今でもハッキリ覚えているという人も少なからずいるのではないでしょうか?
「FF2」になると、装備を切り替えると同時に攻撃力と防御力も表示されるようになり、さらに便利になりました。初代「FF」の場合は、誰がどの武器や防具を装備できて、なおかつパラメーターがどのように変化するかは、実際にアイテムを購入して装備コマンドを実行するまでまったくわからないため、各アイテムごとにひとりずつ装備コマンドを実行しながら、誰にあげるのがベストなのかを調べるのがとにかく手間でした。しかもパラメーターを確認するためには、装備する前後2回に分けて「ステータス」コマンドを使用しなくてはいけないため、装備品1個を変えるだけでもけっこうな時間がかかってしまいます。ほんのちょっとした違いですが、とてつもなく大きな進化ですよね。
さらに「FF3」になると、例え購入前のアイテムであってもカーソルを合わせるだけで誰が装備可能なのかが一瞬にして分かるようになりました。ムービーを見れば明らかなように、これはカーソルを合わせたアイテムに対して、装備できるキャラクターが元気よく両手を上げてプレイヤーにアピールしてくれるというナイスなアイデアを導入したおかげです。また、装備画面では装備不可能なアイテムには×が表示される演出も追加されています。
今度は時計の針をぐっと進めて、PS版の「ファイナルファンタジーVII」を見てみましょう。「FF7」に登場する武器は、各キャラごとにあらかじめ決まった種類のものしか装備できないため、武器を購入する際に迷ってしまうようなことはまずありません。ですが、パーティ全員が装備可能なアクセサリーに関しては、各キャラごとに誰に持たせるのがベストなのかをその都度調べる必要が発生します。
ムービーを見れば明らかですが、アイテムごとに購入する前から誰が装備できるかどうかがわかるのはもちろん、パーティ全員の装備したときのステータス変化の様子がひと目でわかるようになっていて、さらに便利になっているのがお分かりいただけることでしょう。
こうして比べてみると、シリーズを重ねるにつれてプレイヤーにより分かりやすい画面・システム構成に進化していく様子がよく分かりますよね!
これらの作品を繰り返し遊ぶことで、プレイヤーは操作方法以外にもさまざまな知識を身につけることができます。だからこそ、「この剣は戦士タイプのキャラなら多分装備できるけど、杖は魔法使いの女の子じゃないと使えないだろうな」という勘が自然と働くようになり、以後の新作タイトルをスムーズになじむためのヒントとして活用できるようになるわけですね。
また、「FF」シリーズでは「ポーション」「毒消し」などの定番アイテムがいろいろ登場しますが、これらを使用したときの効果および名称はどの作品でもほぼ同じです。なので、いずれかひとつの作品をプレイした経験を持っていれば、後でどのシリーズ作品にチャレンジしたときでも、過去の知識を応用してゲームの理解を早めることが可能となります。
これらの定番アイテム以外にも「FF」シリーズではたくさんのアイテム類が出てきますが、「FF5」以降はカーソルを合わせると同時に使用効果もいっしょに表示されるようになりましたので、マニュアルをいちいち読み返さなくても遊べるよう、さらに一歩踏み込んだ工夫がなされています。
(C)2000 スクウェア
(C)2001 SQUARE CO., LTD.
以上、「FF」シリーズを題材にしてRPGにおけるシステムの進化と、それに伴いプレイヤーが得た学習効果の例をあげてみましたがいかがでしたか? 「今こうして振り返ってみると、いつの間にかいろんな『RPGの文法』を学習してきたんだな〜」などと、RPG好きの人であれば思わず感慨にふけってしまったことでしょう。
もし、「FF13」をプレイ中に何か困った事態が起きたときには、過去のシリーズ作品を通じて得た知識を活用すればきっと解決法が見出せるハズ。そして「FF13」を通じてプレイヤー自身が得たEXP(経験値)は、次回の「FF14」が出たときにもきっと役に立つことでしょう(随分気の早い話ですが……)。
それでは寝不足および健康に気をつけつつ、張り切って「FF13」にトライしてください!
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