アリーマー驚異の向上過程「レッドアリーマー 魔界村外伝」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/4 ページ)

» 2009年12月28日 14時59分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

地道な単純作業の重要性

 ステージ5をなかなかクリアできず、心が折れそうになっていたわたしだが、ここで裏技的な“魂”の増やし方を発見した。町とルシフェルの城の間にある「ナーガの道」。ビオラスがいっぱい出てくる難所だが、入ってすぐの所に、“魂”4個入りのツボが置いてある。これを取って、入口から出て、また入って、……を繰り返せば、安全に“魂”を増やすことができるのだ。フィールドでモンスターと戦って稼ぐより早い。

 出たり入ったりを8回繰り返してようやく“闇の力”が1つ増えるという、単調で面倒くさい作業である。でも「裏技を自分で見つけた」という気持ちがあるためか、なんか楽しかった。単純作業が快感になるところが、いかにもレトロゲームっぽい。

 “闇の力”を最大の9個持ってステージ5に再挑戦。ドリルの難所を通過し、ボスのルシフェルとの戦いへ。ルシフェルにはクローの攻撃が効かず、しかも腕を下げたときしかダメージを与えられない。弾はレッドアリーマーをしつこく追いかけてくる。結局“闇の力”を一度使い果たし、9個持っていたときのパスワードを再入力して、ようやくこのステージをクリアした。

ナーガの道の入口。“魂”のツボがすぐそこにある。何度出入りしたことか
“闇の力”は9個までしか持てない。それ以上引き換えようとすると、このように断られる
ルシフェルとの対戦。弾がレッドアリーマーを追い回す。画面外に出せば消えるが、すぐにおかわりが来る

 レッドアリーマーはここで最後のレベルアップ。体力が増え、最強の攻撃魔法・ダークファイヤーを手に入れる。そしてホバリングの滞空時間に制限がなくなった。

 最終ステージへ。非常に迷いやすく、出口がどこかわかりにくいが、どうにか抜けると遂に最終ボス、キングブレーガーの登場だ。ルシフェルを強化したようなボスで、やはりレッドアリーマーを追いかける弾を撃ってくる。レッドアリーマーがさっきまでの状態だったら苦戦しただろう。

 でも強くなったレッドアリーマーは、空中でずっと留まっていられるし、ダークファイヤーは追いかけてくる弾を打ち消せる。ブレーガーがなかなか腕を下げてくれないので長期戦になるが、ルシフェル戦に比べればはるかに楽だ。レッドアリーマーの成長を実感させてくれる難易度設定である。

某RPGをほうふつとさせるブレーガーの提案。もちろん話に乗っても、ろくなことにはならない
ブレーガーが腕を下げたとき、頭を狙ってダークファイヤーだ!

 かくして魔界を危機から救ったレッドアリーマー。次は地上を人間たちから奪う役目を仰せつかる。レッドアリーマーは、成長して強くなった状態で、アーサーの前に立ちはだかるのだ。

より赤く、より難しくなった「II」

 1992年、「レッドアリーマーII」が発売された。対応機種はゲームボーイからファミコンに変わっている。「ゲームセンターCX」で有野課長が挑戦しているが、「マイティボンジャック」とのダブルヘッダーだったため、放送時間はあまり長くなかった(ちなみに1作めの方も最近、「もったいないカラー」というコーナーで取り上げられた)。

 「II」の時代設定は1作めよりも昔で、まだ人間界ができる前。レッドアリーマーは訓練所で修行中の身。システム自体は前作と大きく変わっていない。アクションモードとRPGモードがあるし、壁への張り付きもホバリングもできる。前作と違うのは、RPGモードでのランダムエンカウントがないこと。あとパスワードでコンティニューすると、“魂”と“闇の力”の数が、初期値に戻ってしまうこと。

ゲームボーイからファミコンになって、グラフィックがカラフルになった
もちろん町もある。町で聞けるパスワードは、“呪いの言葉”から“悪魔の数字”に変わった
こうなったとき、ジャンプしなくても十字キーの下でまっすぐ下りられるようになった

今度の動く床は攻撃してくる上、乗るタイミングがつかみにくい。ステージ2は敵の攻撃も激しい

 わたしが「II」の方をプレイするのは、今回が初めて。やってみると、やっぱり序盤はレッドアリーマーを思い通りに動かせなくて、もどかしい。そしてやっぱりステージ2、特に、動く床に苦労する。このステージ2は構造が複雑だし、敵の数も種類も多い。まだ弱いレッドアリーマーには酷なステージだ。前作よりも難度は上がっているかもしれない。

 どうしてもステージ2がクリアできないので、ここで早くも“魂”稼ぎに走らせてもらおう。「II」にワンダリングモンスターはいないが、フィールド上の特定の場所に立っている敵がいる。1作めと異なり、この時点でレッドアリーマーの体力がそこそこあるし、相手はそんなに強くない。勝つと“魂”が3個手に入る上、この敵はそこに留まったままなので、何度でも戦える。

 ここでは“魂”15個で、“闇の力”が1つもらえる。“闇の力”を最大の9個まで貯めてステージ2に再トライ。8個残してボスにたどり着いた。ボスは空気を吸ったり吐いたりして風を起こすが、落ち着いて戦えば、さほど厄介な敵ではない。ステージ2をクリアすると、バスターの魔法が手に入る。さらに「堕天使の翼」も入手し、滞空時間がアップした、はずなのだが……。

 ステージ3の砂漠に向かう途中の谷を、なぜかあとちょっとで飛び越えられない。ここだけで2、30回はミスしていると思う。ようやくまぐれで谷を抜け、ステージ3に来たけれど、ここでゲームオーバーとなって、谷のはるか手前からやり直し。心が折れた。

フィールド上にいる固定の敵で“魂”を稼ぐ。固定なので、出てくる敵の種類も決まっている
ステージ2後半の槍地帯も難関だが、幸い、ここでミスしても、復活ポイントは槍を抜けた場所
ステージ3の前の谷は、何度飛んでもこんな感じ。もう少しのところで、ホバリングできる制限時間が切れてしまう

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