「これがPCゲームの世界だ!」――気炎を上げる秋葉原PCゲームフェスタ冬休みはゲームしよう(2/2 ページ)

» 2010年12月27日 16時00分 公開
[古田雄介、吉川慧,ITmedia]
前のページへ 1|2       

「深夜販売は止めときましょうよ」――インテル・天野氏がSandy Bridgeを語る

「電撃の旅団」所属のOsho氏とZangetu氏によるトークイベントの様子

 1階と地下1階のステージで行われたセッションも、客層を反映するようにバラエティに富んでいた。25日、地下一階では、登壇者がコタツに入りながらFF11とFF14を語り合う「電撃の旅団クリスマス!『FFXIV』と『FFXI』でムダに話す会 in 秋葉原」が行われ、ギルド体験コーナーとともに観衆を楽しませていた。

 1階ステージでは、PCパーツメーカーのセッションが多くの観衆を集めていた。NVIDIA Japanのセッションではコンテンツ推進事業部マネージャーのショーン・ボナム氏が登壇。NVIDIA 3D Visionを3Dの仕組みを解説しながら、「従来の60Hzディスプレイでは、3D表示時に左右で毎秒30フレームしか入れられない。そうなると右目用のデータが左目に入ったりして、目が疲れてしまいますから」と120Hzの3D対応ディスプレイの利点をアピールした。

登壇したショーン・ボナム氏(写真=左)。エミッターキットによって3D VISIONが楽しめると解説(写真=中央)。対応ゲームの多さをアピールするのも忘れなかった(写真=右)

 そして、寒いビル風が吹きすさぶ夕暮れ近くになると、インテルの天野伸彦氏が観衆にカイロを配りつつセッションを始めた。メインのテーマは2011年初頭の登場がウワサされている次世代CPU「Sandy Bridge」だ。発売時期や具体的なラインアップ、対応チップセットなどの詳細はまだ発表されていないが、天野氏はギリギリまで突っ込んで話を進め、観衆をわかせていた。

 特に関心を集めたのは、目的別に新CPUや対応チップセットを紹介するくだり。天野氏は「CPUをオーバークロックする人、内蔵グラフィックなんていらねぇよという人は“P系”のマザーを使ってください。ハードウェアなんちゃらコードの性能を伸ばすなら、内蔵グラフィックスが使える“H系”ですね。CPUもKつきのモデルがオーバークロックにオススメですが、これをH系に挿しても『オーバークロックで動かないぞ!』となりますから気をつけましょう」と、かなり具体的に新たなプラットフォームのコンセプトを説明した。なお、「1年ぐらい様子見したいという人は“X系”使ってください」とも語っており、LGA 1366系の長めのロードマップも示唆している。

 さらに、2010年の“懺悔”として、6コアのCore i7-970が安くならなかったことや、25ナノメートルNANDを搭載したSSDをリリースできなかったことに加え、「ソケット1156と1155で互換性がなかった」ことも挙げていた。Sandy BridgeはLGA 1155対応となるため、従来のLGA 1156マザーには組み込めないことになる。つまり、Sandy BridgeはLGA 1155対応の新型マザーとともに発売される可能性が高い。

 そうなると、2009年9月にLGA 1156マザーと対応のCore i7/i5が登場した際に深夜販売が行われた記憶がよみがえるが、天野氏は「店員さんも大変ですし、寒いですし……。私は参加しません」とはっきり宣言した。

インテルの天野伸彦氏による「インテルのゆくCPU、くるCPU」(写真=左)。2010年の懺悔。なお、ヒートシンク(CPUクーラー)はLGA1156とLGA1155で互換性が保たれるようだ(写真=中央)。セッションの最後に「深夜販売はやめましょうよ」のメッセージ……(写真=右)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」