「1フレームの違い」が分かる? あなたの「遅延識別力」が分かるアプリが面白い日々是遊戯

液晶テレビなどを購入する際、しばしば話題にされる「遅延」問題。ところであなたの目は、何フレームくらいまでの遅延なら見分けることができますか?

» 2011年02月28日 19時41分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

意外に見分けられないもんですね……

 突然ですが、あなたの指は、「1フレームの違い」を見分けることができますか?

 よく耳にするのは、液晶テレビなどの「遅延」問題。液晶テレビはその性質上、ゲーム機から情報を受け取ってから、実際に映像として描画するまでに、ちょっとだけ時間差があります。最近ではゲーマー向けにかなり遅延を抑えたモデルもありますが、それでも1フレーム(約0.017秒)強の遅延があるもの。1フレームくらいなら気付かない人も多いと思いますが、これが5フレームとか10フレームとかのレベルになってくると、何をするにも「ワンテンポ遅れる」ので、アクション性の高いゲームなどはかなり厳しくなってきます。昔のゲームを今の液晶テレビでプレイすると、なんだか操作がもたついて感じられたりするのはそのせいなんですね。

 さて。ここからが本題ですが、それでは実際のところ、あなたの目は何フレームくらいまでの遅延なら見分けることができるのでしょうか?

 この「識別力」は人によってけっこう異なり、中には「1フレームでも遅れるのは我慢できない!」という人もいれば、一方で2〜3フレームくらい遅れていても気付かない人もいる。これ、気にならない人はホントに気にならないみたいで、過去に友達と「1フレームなんて人間の目で見分けられるわけないだろ!」「いや分かるって!」なんて議論になったことも。うーん、なにか確かめる方法はないものだろうか……。

 ……と思ったら、ちゃんとありました。Twitterで教えてもらったんですが、「吉田研究所@世田谷」さんで公開されている「操作遅延体感 二重盲検テスト」というプログラムがそれ(ダウンロードはページ中ほどから)。起動すると、あなたがどれくらいの遅延までを見分けられるかテストすることが可能となっています。

 テストは1フレーム差から7フレーム差まで可能。例えば「1フレーム or 3フレーム遅延(2フレーム差)」を選んだ場合、ボタンを押してから「1フレーム遅れて動く自機」と「3フレーム遅れて動く自機」がランダムで表示され、どちらが「3フレーム遅れて動く自機」かを判定。20回テストしてみて、その正解率によってあなたの「遅延識別力」が分かるというわけです。

 筆者もやってみたところ、「1フレーム or 3フレーム遅延(2フレーム差)」では100パーセント判別できたものの、「1フレーム or 2フレーム遅延(1フレーム差)」になると正答率80パーセントという結果に。当てずっぽうでも50パーセントは当たる計算なので、僕の目は、1フレーム差だと「なんとなく分かる」程度のレベルだったことが分かります。うむむむ、以前友達と議論になった際、特に根拠もなく「絶対見分けられる!」と豪語してしまったので、この結果はなかなかショックでした……。

 まあ、だから何だと言われてしまえばそれまでですが、自分の「遅延識別力」が分かるのは単純に面白い。普段フレームレートや遅延にこだわっている方は、自分が実際にどれくらいまで見分けることができるのか、一度試してみると面白いと思います。

 ちなみに「吉田研究所@世田谷」さんの実験結果によると、「1フレーム or 3 フレーム遅延」は大半の人が識別可能。一方「1 フレーム or 2 フレーム遅延」になると、可能な人と不可能な人に別れるという結果になったそうです。さて、あなたの指は「1フレームの違い」を見分けることができるでしょうか?

この画面で、何フレーム遅延で実験するかを選択
方向キーで自機を操作。スペースキーで遅延が切り替わるので、遅延が大きい方を選んでいきます
「1フレーム or 2フレーム遅延」でもう1回試してみたら今度は65%に……。悪化してる!

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