SOFTBANK GAMES 「 2003 E3 030513 」「鬼武者や初公開新作も紹介されたカプコン発表会」 NEWS:05

鬼武者や初公開新作も紹介されたカプコン発表会

2003年5月13日　

　既報の通り，ロスのホテルで行われたカプコンの新規タイトル発表会では，壇上に同社を代表するクリエイターたちが次々と登場。それぞれが制作に携わっているタイトルをひとつひとつ紹介した。そのデモの後半の模様をレポート。

Mega man X7（ロックマンX7・PS2）：プロデューサー　中嶋氏（第3開発部）

　ロックマンシリーズの15周年記念作品。シリーズ初のフル3Dだが，今までの2Dのいいところを活かしつつ，新しい遊びを提案したい。今までの2D以上にユーザーが自由に遊べるものになっていると思う。

　また，「ダブルヒーローシステム」という，3人の主人公の中から2人を選んで，キャラクターを瞬時に入れ替えて戦ったり，キャラクターによって行ける場所や取れるアイテムが違うシステムを採用している。

　その中で選ぶことができる新キャラクター「アクセル（AXL）」はガンタイプの武器を扱う。また特殊な技としてコピードール（英名コピーエネミー）というものがあり，コピーショットを敵に当てると，その敵に変身したり，敵を召喚してその技を使える。

　エックスは再び戦うのか？　アクセルはなぜレッドアラートを抜け出したのか？　といった謎をユーザーがプレイしながら解明する楽しさもある。ロックマンシリーズ誕生15周年と同時に，エックスシリーズ誕生10周年でもあり，その記念にふさわしいロックマンを作る。

Maximo vs.Army of Zin（マキシモ2・PS2）：プロデューサー　マーク・ロジャース氏（第8開発部）

　今回はZINという幽霊の魂のパワーを動力源にするロボット軍と戦う。500年前，人間に敗れて封印されたZIN軍は，長き時を経て封印を破る。前作から8カ月が経過して，マキシモは旅の途中でZIN軍と出会い，戦闘に巻き込まれていく。さらにストーリーではマキシモの右目の傷は？　ZIN軍はどこから来たのか？　など，バックグラウンドもいろいろ語られる。

　前作と比べて，今作のマキシモはよりヒーローらしくなった。弱き人々を助けることで新ステージが登場したり，新しい武器が手に入ったりする。また，ステージの先に進むには知恵が必要になるところも出てくる。つまり.プレイしていけば自然と，マキシモは勇気と知恵を兼ね備えたヒーローになっていくシステム。必殺技も30個以上用意する。

　また.かっこよくプレイしたり早くクリアしたりすると，ポイントが多く貯まってパワーアップしやすくなるというトレーディングシステムも採用した。マキシモといえば，ダメージを受けるとパンツ一丁になるが，今回はパンツの種類によっていろいろな効果がある。

鬼武者3（PS2）：プロデューサー　稲船氏（第2開発部）

　前作まではプリレンダリングという手法を使っていたが，今回はフルポリゴンするため，従来のエンジン周りをすべて見直した。これのおかげで前作より映画的な演出ができるようになった。ゲーム自体もジャック・ブラン（キャスト／ジャン・レノ）が使う鞭のような武器をはじめ，拳銃など現代の武器にもバリエーションを充実させたり，明智左馬介（キャスト／金城武）が使う刀のような昔の武器との融合に気をつけて作ってます。ジャックが使う鞭のような武器もバリエーションを充実させた。

　声の出演に関しては，日本では日本語の，米国では英語の吹き替え版という位置付け。ジャン・レノ氏の出演は一部のパートのみで，残りのメインパートは従来通り，英語や日本語の吹き替え音声となる。

　日本では来年3月の発売を予定。今回のE3では残念ながらプレイアブル出展ではない。

Onimusha Blade Warriors鬼武者無頼伝（PS2）：稲船氏

　この作品は鬼武者シリーズの中でも異色の作品。従来のシリーズはスタンドアローン（1人プレイ）専用だったが，鬼武者に出てくる敵味方キャラクターをすべて使って，友だち同士で対戦させるとどうなるのか？　というところからこういう作品が生まれた。