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ゲームハードの覇者ソニー,PSPで次は携帯ハード制覇!? |
2003年5月14日
5月13日に開催されたSCEのカンファレンスの最後に壇上へ上がった久多良木健社長。
集まった報道陣の間では“もしや「PS3」の発表があるのではないか?”というウワサも流れていたが,そこで発表されたのは「PSファミリーの赤ちゃん」と称された「PSP(PlayStation Portable)」と呼ばれる新世代ハンドヘルドエンターテイメントプラットフォームだった。
残念ながら実機やモックアップのデモンストレーションはなかったが,久多良木社長が手招きすると,持ち出されたのは曲線が美しい1枚のディスク(写真参照)。
「UMD(ユニバーサル・マルチメディア・ディスク)」と呼ばれるこのディスクは,直径6センチの二層式光ディスクで,容量は1.8ギガバイト。
気になるハードスペックだが,まずグラフィック能力として3Dポリゴン能力を有し,曲面ポリゴンを扱えるNURBSモデリングに対応。またMPEG4にも対応しており,ディスプレイは480×272ピクセルのワイドスクリーン(縦横比16:9)バックライト式TFT液晶を採用する。
サウンド面ではPCM音源,3Dサウンド,ATRAC形式などに対応し,ステレオスピーカー,ヘッドホン端子を搭載。32ビットのCPUにUSB2.0,そしてメモリースティック(データはもちろん,ワイヤレス機能,GPSなどのメモリースティック型周辺機器にも対応)も装備できる。
バッテリーは充電式リチウムイオン電池でさらにオプションで電源ケーブルも使用可能だ。
最後に久多良木社長は,「PSPは21世紀のウォークマン」としめてカンファレンスは終了。アメリカ向けの資料によると,発売は2004年の期末(3月くらいか?)になる予定。
ポリゴンにせよ,ムービーにせよ,いまどきのゲームを作る環境としては十分な性能を持っている上に,映像・音声や拡張性にも優れた性能を有するPSP。久多良木社長がPS2発表当時「ライバルは携帯電話だ」とコメントしていたことを考えると,PSPが将来のPS3をも含む,PSファミリーの一翼を担うスーパーベイビーになることは間違いない。
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