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海外クリエイターとの共感が生み出すGC版「MGS」 |
2003年5月15日
E3初日も無事に終了したあとの任天堂ブース。開催中の喧騒が嘘のような落ち着いたブース内で,任天堂タイトルに関わる3人のクリエイターのインタビューが行われた。
会場に姿を現したのは,任天堂の「顔」とも言える宮本茂氏と,コナミの「監督」こと小島秀雄氏。そして,カナダはシリコンナイツ社のデニス・ダイアック氏。ダイアック氏は,GCの隠れた名作「エターナルダークネス」を生み出し,昨年のGDCでの受賞経歴もある評価の高いクリエイター。今回のGC版「MGS」は,このシリコンナイツをパートナーとして制作されている。
そしてこの会で行われた質疑応答では,小島監督はGC版「MGS」について「最高のシナリオを最高のシステムで遊んでもらえる,最高のメタルギア」と位置づけ,「単なるリメイクではない」ことをアピール!
また,GC版だけの要素として期待のかかるコネクティビティに関する仕掛けについても,かなりユニークなアイデアがあることをほのめかす小島監督。1や2でもかなり楽しい仕掛けを連発していた監督だけに,内容が気になるところ。早く知りたいっ!
ちなみに職人肌で知られる情報開発本部とKCEJだが,シリコンナイツ社をパートナーとして選んだ理由は と聴くと,「宮本さんに誰かいい人たちはいないか相談したところ,デニス・ダイアック氏率いるシリコンナイツ社を紹介されたんです。そのあと,デニスさんたちに京都に来てもらい,(中華を食べながら)ゲームについて語り合ったら意気投合したので即決した」(小島監督)。
またデニス氏らについて「ゲーム作りのスピリットの部分で大いに共感した。彼らと物づくりを進めていく不安はなく,安心して任せられる相手」(小島監督)と絶賛。シリコンナイツに対する強い信頼感を言葉に表していたぞ。
さらに宮本氏も,海を越えたコラボレーションによってインスパイアされた点につい
て「描画力や基本的な技術力が非常に高い」と評価。小島監督は「日本のゲームはかゆい所に手が届く親切な作りがウリ。そうした日本流のゲームで育ったクリエイターが海外でも増えてきている。日本的な親切さと海外の技術力が融合した作りの作品が多くなってきていると感じた」とその印象を語った。
最後に「次のマリオはいつ?」という質問に,宮本氏からは「今の僕はコネクティビティに注力していて,本当はそのうちの1つがマリオなら良かったんですけどね(笑)。でも来年には新しい『マリオ』が見せられると思いますよ」と,次回作も順調に開発が進んでいることを明らかに! 来年のE3には,マリオの新作が出展……されるかもしれないことを示唆してくれたぞ。
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