|
INTERVIEW:Project Gotham2 プログラマー・KERBY氏 |
2003年5月17日
E3でも最も大きなスペースで展示され,7台の什器中5台のXboxで通信対戦が行われていた「Project Gotham Racing 2」。日本でも,優れたマシンモデリングとクールな走りをすると得点を獲得できるクードスシステムが好評な本シリーズの,最新作ではどのような狙いで作られたのか? ここではプログラマー・PAUL KERBY氏へのインタビューを通じて,今作のメインコンセプトに迫った。
SOFTBANK GAMES(以下SBG):「Project Gotham Racing 2」は前作とどのように違うのでしょうか?
PAUL KERBY氏(以下KERBY):今回のメインコンセプトは「bigger」「better」「online」の3つです。
順番に説明していくと,「bigger」ではまず収録車種とコースを前作の倍に増やしました。
今作では収録車種にも多様になり,クラシックな車種やゴールドウィング,ミニクーパー,ビートルなどを収録しております。もちろん,BMWスパイダー,ポルシェ,エンツォフェラーリの新型モデルなど,スポーツタイプの車種も豊富にあります。
またコースは前作のものは全く使わず,すべて新規となります。数は2倍になりますよ。
SBG:かなりのボリュームとなりそうですね。では「better」とは?
KERBY:グラフィックエンジンを一新し,都市や風景など,背景をよりリアルなものしました。もちろん車は60万ポリゴンを費やして,より忠実なモデルで描き出しています。
また,それぞれの車種について,車メーカーよりさまざまなデータをいただいて,実際の車のスペックにもさらに研究を行い,こちらもよりリアルな走りを目指して作っています。
SBG:では「2」はリアルを追求したタイトルだと……。
KERBY:いえそれだけはありません。
本作はリアルな走りを追求する一方で,ゲームとしての爽快感を出す,その中間的な位置で開発をしております。
ゲームシステム面ではクードスシステムをさらに進化させました。前作の要素に加え,例えばレーシングラインをキレイに走ったり,ライバルを抜き去ったりしてもクードスが入るようになっています。また先ほどのグラフィックエンジンの一新によって,さらに臨場感あふれる走りを実現しています。
SBG:最後の「online」はもちろん……。
KERBY:ええ,XboxLiveへの対応で最大8人までの同時対戦プレイが可能です。
XboxLive以外でも,直接ハード同士をつないでも対戦できます。ほかにも,ランキングデータの掲載や,月例大会などのイベントも予定しています。
また,ラップタイムの早いゴーストデータをダウンロードして,それと対戦することも可能です。
SBG:それは楽しみですね。いつぐらいからネット利用の機能が楽しめるのでしょうか?
KERBY:発売は全世界同時をめざしていますが,その場合,XboxLiveでの対戦も同日から可能になるよう進めております。
SBG:ではずばり発売日は?
KERBY:今はまだはっきり言えませんが,秋くらいを予定しています。
SBG:最後に「Project Gotham Racing 2」の発売を心待ちにしているファンにひと言。
KERBY:前作よりもよりよいものするため,いいアイデアは積極的に盛り込んでおりますが,それがまた苦労をしているところでもあります。
例えば通常のBGM以外に,そのステージの土地土地によって違う,ラジオDJがかかるというものになっています。これは,みなさんによりドライブを楽しんでいただくという意味も込めて付け加えました。
こうした新要素を詰め込んでいきますので,前作を買っていただいたユーザーにはもちろん,「2」が初めてというユーザーの方にも,面白いと思っていただけるように開発を進めています。期待して待っていてください。
SBG:お忙しい中,ありがとうございました。
・E3 TOP INDEX
・E3 ニュース INDEX
・E3 スクリーンショット INDEX
・E3 ムービー INDEX
・E3 メーカー INDEX
・SOFTBANK GAMES INDEX
|