iPhoneとゲームボーイの共通点――横井軍平、そしてオモチャの時代:遠藤諭の「コンテンツ消費とデジタル」論(1/2 ページ)
優れたオモチャには、子どもにもすぐ遊べるシンプルさと、触った途端にパッとスムーズに動くレスポンスが必須だ。iPhoneを触っていて思ったことがある。「コンピュータはいま、ようやくオモチャの世界に追いついたのではないか?」
「遠藤諭の『コンテンツ消費とデジタル』論」とは?
アスキー総合研究所所長の遠藤諭氏が、コンテンツ消費とデジタルについてお届けします。本やディスクなど、中身とパッケージが不可分の時代と異なり、ネット時代にはコンテンツは物理的な重さを持たない「0(ゼロ)グラム」なのです。
本記事は、アスキー総合研究所の所長コラム「0(ゼロ)グラムへようこそ」に2010年07月12日に掲載されたコラムを、加筆修正したものです。遠藤氏の最新コラムはアスキー総合研究所で読むことができます。
1996年頃、私の編集部に配属になったEくんが、「エンドウさん、横井軍平って知ってますか?」と言ってきた。「知らないよ」と私。すると、彼は小判のゲーム雑誌の記事(彼が関わったらしい)を取り出して、その人物がどんな仕事をしてきたのかを教えてくれた。なんでも、私が子供の頃にあこがれた「マジックハンド」を作った人物だという……。
そうして、『横井軍平ゲーム館』(牧野武文著、アスキー刊)という本が作られることになった。私は企画を通しただけで何もやっていないのだが、この本はやがて、ゲームに興味のある人たちの間で「幻の本」になった。
ゲームボーイの生みの親
なにしろ、横井軍平という人は、任天堂の「ゲームボーイ」の生みの親でもある。ゲームボーイといえば、2000年までの販売台数が世界中で1億台を突破している(ゲームボーイアドバンスを含む)。世界中の子供たちの手に届けられ(ある国では「BOY」という名前が性差別ではないか? という議論が起きたこともあった)、湾岸戦争のときには戦場に兵士たちが大量に持ち込んだというニュースもあった。こうしたトピックは、ゲームボーイが世界で本当に浸透していたから出てきたものだろう。
『横井軍平ゲーム館』が幻の本となった理由の1つは、本が出た直後の1997年に、横井軍平氏が交通事故で亡くなったというのもある。我々にデジタル時代の「遊びのインフラ」とでもいうべきものを提供してくれた人の声を、二度と生では聞くことができなくなったからだ。2003年、IGDA(国際ゲーム開発者協会)はゲームの世界で多大な貢献をした人物として、「GUNPEI YOKOI」に『生涯功績賞』を与えた。
ゲームボーイ以降、横井軍平の仕事が世界中の人たちに感動を与えたのは事実だろう。しかし、『横井軍平ゲーム館』で紹介されているのは、ビデオゲームの時代がくる前に横井軍平の生み出した数々のオモチャが中心である。それは、たしかにどれもサイエンスの香りのする、頭をひねらされる逸品ばかりである。
しかし正直なところ、世界中にはもっと優れたオモチャはたくさんある。より天才肌のオモチャ作家もいるに違いない。世界最初の音ゲー的オモチャである「サイモン」や世界最初のテレビゲーム機を作ったベアードもいるし、日本にだって学研の『科学』や『学習』の付録を作った作家たち(彼らの作品は単品の科学教材として世界に輸出されていた)、横井軍平の同時代ならエポック社という強力なライバルもいた。
エポック社の「スーパー・ヘリコプター」は、極限までシンプルな作りなのに、いま遊べばTVゲームのように完全にはまってしまうという秀作(モーターで浮遊するヘリの角度と回転数だけで、当時憧れのラジコンのようにコントロールして遊ぶ)。横井軍平だけがオモチャ作家ではないし、我々をワクワクさせたわけではない。
すべてのオモチャ作家は、アルキメデスではないかと思うのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
- 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
- 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
- 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
- ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
- 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
- もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
- アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
- スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
- 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
- 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
- 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
- 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
- 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
- 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
- かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
- 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
- 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
- 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
- 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」