空調服に扇風機付きネクタイも! 節電の夏を乗り切る“クールビズハック”
今年は節電対策の実施により、オフィス内外でのビジネススタイルがかなり変わりそうだ。そこで、PCの熱対策から冷却シートの小技まで、暑い夏を乗り切るためのライフハック――クールにビジネスするための“クールビズハック”を紹介する。
政府の電力使用制限令を受け、今月から多くの企業が本格的な節電対策を実施している。ポロシャツやサンダル姿の“スーパークールビズ”も一般的になりつつあるが、それでも夏は暑い。
オフィスの中も外も、どこに行っても暑い今年の夏。涼しく乗り切るためのライフハックを紹介したい。クールにビジネスするためのライフハックだから、「クールビズハック」と名付けてみた。
ハックレベル1:USB扇風機で涼む
PCを使って仕事をしている人にオススメなのが、USB扇風機。自分の都合でオンオフや風向・風量を操作できるので便利だ。USB扇風機にはさまざまなタイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあるので注意して選びたい。
例えば風で目が乾くのが気になる人には、首振り機能の付いたものがオススメ。ついでにPCも冷やしたいという人には、角度を自由に変えられるフレキシブルアームを採用したものがいい。サンコーレアモノショップからは氷を使って、扇風機から冷風を送るオプションキットも販売されている。
ただ注意したいのは音。賑やかなオフィスならいいが、静かな環境では羽の音や首振りのカタカタという音が意外と響く。店頭では気付きにくい点なので、実際に利用している同僚の扇風機を参考にさせてもらうのがいいだろう。
節電にならないからと、業務用PCからのUSB給電を禁じている企業もあるが、その場合は電池式のものを選ぶか、USBモバイルバッテリーを持ち込む手もある。電池式の扇風機の場合、電力に余裕がある夜間に充電池を充電しておいて使うといい。
ちなみに、筆者はグリーンハウスの「GH-USB-FANLB」を使っている。首振り機能があり、風量の切り替えもできる。電池で動かすことも可能だ。購入してから3回目の夏を迎えるが、まだ現役で動いている。
ハックレベル2:PCも冷やしてあげる
最近、PCのファンがよく回ってるなと思ったり、PCの動きが遅いなと思ったりしたことはないだろうか。人だけでなく、PCも暑さに弱い。暑い中で使い続ければ、故障するリスクが高くなってしまう。
PCを冷やす方法はいくつかある。外付けのファンや冷却シートが代表的だろう。外付けファンは台になっているタイプが一般的だが、フレキシブルアームのUSB扇風機でも代用できる。
冷却シートは値段も安く手軽だが、長時間使っているとシート自体が熱くなってしまい、効果がなくなるので注意が必要。長時間PCを使う人は2つ用意して、熱くなったら交換するといいだろう。
PCカードスロットが余っている人には、サンワサプライの「TK-CLN5U PCMCIAクーラー」という外付けファンもオススメ。筆者はファンレスのノートPCを使っていたときに重宝していた。
夏に限った話ではないが、PCの内蔵ファンにホコリが詰まって本来の冷却機能が働かなくなっている可能性もある。定期的なファンの掃除は忘れないようにしたい。
ちなみに、ケーキやアイスを買ったときに付いてくる保冷剤を使う手もあるが、冷やしすぎるとPC内部に結露が発生してしまって故障の原因になるため、あまりオススメしない。
ハックレベル3:空調服や冷却タオルでクールに
売り切れが出るほどの人気になっている「空調服」。服の内側に組み込んだファンで体に風を送り、汗を気化させて気化熱で体温を下げる。長時間使うための大型バッテリーも販売されている。
オフィス用のワイシャツタイプも販売されているが、服が風で膨らむのがちょっと恥ずかしいという人には、座布団タイプがいいかもしれない。
同じく気化熱を利用した冷却タオルも人気を集めている。ファッション性の高いものが多く販売されるようになったため、オフィスで人の目が気になるという人でも自然に使うことができるだろう。
オフィスに冷蔵庫や冷凍庫がある場合は、発熱時に使う冷却枕が使える。頭や首に簡単に巻ける、ヘアバンド型の細長いタイプもある。暑いオフィスでは、風邪をひいたのかと同僚に誤解されることもないだろう。
ハックレベル4:見えないところもクール
オフィスの中は良くても、外ではネクタイを外せないというビジネスマンも多いだろう。だからといって汗だくで我慢するのもつらい。世の中には、涼しくなるネクタイもある。サンコーレアモノショップの「USBネクタイクーラー」だ。ネクタイの結び目部分をずらすとファンが出現する。USB給電できるため、モバイルバッテリーを使って外でも利用できる。取引先とのアポイントまでの数分、ファンを回して涼めば、文字通りクールなビジネスマンとして一目置かれること間違いない。
ネクタイはしなくてもいいけど、ジャケットはさすがに脱げないという人もいるだろう。実は筆者も取材時はジャケットを着用している。そんなときは、「熱さまシート」や「冷えピタ」などの冷却シートを手首に貼るといい。手首に限らず、首筋や足の付け根など、皮膚の表面を動脈が通る場所に貼れば体全体を効率的に冷やすことができる。
ただ、袖口からシートが見えると、けがをしたのかと周囲を心配させてしまうかもしれない。ジャケットと同色のリストバンドをしておくとシートが隠せるし、はがれるのを防げるため一石二鳥。筆者は効果に満足しており、取材時は欠かさず貼っている。これは特にオススメできる。
クールビズというと、ネクタイをしない、ポロシャツを着る、など上着を工夫するというイメージが先行してしまうが、下着で工夫する方法もある。例えば「吸汗速乾」機能を持つ肌着や、クールなステテコといったものが販売されている。全社でスーパークールビズを掲げる企業も出てきており、今は工夫が許される貴重な時期。このチャンスを生かして、自分なりのクールビズハックを試してみてはいかがだろうか。
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