ニュース
» 2011年07月26日 08時58分 公開

リアルすぎはNG!? カリフォルニア大学で「不気味の谷」現象の存在が証明される日々是遊戯

あまりに人間そっくりなロボットやCGキャラクターを見ると、人間の脳は逆に「不気味さ」を感じてしまうという「不気味の谷」。どうやら本当に存在していたようです。

[池谷勇人,ITmedia]

今までは仮説にすぎなかったんですね

 最近のゲームを見ていると、まるで本物の人間と見まごうような、リアルなCGキャラクターもちらほらと見かけるようになりました。でも、あまりにもリアルなキャラクターを見た時に、ふと「リアルすぎて気持ち悪い」と感じてしまったことはありませんか?

人間への類似度と、それに対する感情的反応の相関関係を表したグラフ(Wikipediaの「不気味の谷現象」より引用)

 私たちは普通、ロボットやCGキャラクターの外見がリアルであればあるほど、つまり本物の人間に近ければ近いほど親しみを覚えます。しかし、それがあるラインを越えると、親しみやすさのグラフが突然反転し、逆に「恐怖」や「不気味さ」を感じるようになる。これがいわゆる「不気味の谷」と呼ばれる現象です。

 これは日本のロボット工学者である森政弘氏が提唱した概念であり、今まではあくまで「仮説」とされていましたが、カリフォルニア大学のある研究チームが先日行った実験により、確かに存在することが証明されたそうです。

 このニュースを報じたのは、イギリスのニュースサイト「wired.co.uk」。記事によると、実験では人間によく似たアンドロイドとして、大阪大学が開発した「リプリーQ2」を使用。被験者にリプリーQ2と、そのモデルとなった女性、そして機械部分がむきだしになったリプリーQ2(要するに一目でロボットと分かる状態)の3パターンの映像をそれぞれ見せ、その際の脳の反応をfMRIにて測定しました。

 実験は20〜36歳の男女20名を対象に行われ、その結果、むき出し状態の映像および、モデルになった女性の映像を見た場合はいずれも大きな反応が見られなかったのに対し、リプリーQ2の映像を見た場合のみ脳に強い反応が見られたとのこと。

実験に使われた「リプリーQ2」の映像。写真だけを見ると人間とほとんど区別がつきません(Wired.co.ukの記事より引用)

 この結果について研究チームは、「私たちの脳は、ロボットがロボットのような動きをする場合や、人間が人間のような動きをする場合には違和感を感じません。しかし外見が人間そのものであるにもかかわらずロボットのような動きをした場合、脳は予測と違った結果に違和感を感じるのです」と説明。また、今はリプリーQ2のようなロボットが珍しいため違和感を感じていますが、「もしも今後こうしたアンドロイドが当たり前になったとしたら、私たちの知覚システムはそれに合わせて再調整されるでしょう」ともコメントしています。

 ちなみにWikipediaでは、代表的な「不気味の谷」の実例のひとつとして、映画版「ファイナルファンタジー」を挙げています。個人的には、「L.A.ノワール」くらいリアルだともはや何も感じなかったりするのですが、これはモーションがリアルだからか、それとも外見的に「不気味の谷」を通り越してしまったということなのでしょうか。今回はアンドロイドを使っての実験でしたが、いずれゲームのキャラクターを使った実験も行ってみてほしいですね。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. ママとの散歩中、田んぼにポチャンした柴犬さんが帰宅後…… パパに一生懸命アクシデントを報告する姿がいとおしい
  3. “26歳年の差婚”の菊池瑠々、第4子妊娠を発表「もう、とにかくうれしいです!」 年上の夫も満面の笑み
  4. 桐谷美玲、隠し撮りに「絶対ヤバい顔」 “ほぼ半目”な不意打ち写真に「100点満点に可愛い」と全力フォローの声
  5. 村田充、3匹目の愛犬の存在明かす 神田沙也加さんから引き取ったブルーザーとは「数日で仲良くなりまして」
  6. 三浦孝太、母・りさ子誕生日に“家族4ショット”でお祝い キングカズも笑顔の写真に「家族が1番!」
  7. バレー日本代表の清水邦広の再婚に盟友・福澤達哉さん「相手は私ではございません」 元妻は中島美嘉
  8. 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  9. 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  10. 宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」