30時間で人はゲームを作れたのか!? 「福島GameJam」全作品を振り返る日々是遊戯(1/4 ページ)

ゲーム業界だって被災地のために何かできるのでは――そんな思いから企画された「福島GameJam in 南相馬」。参加22チームによる力作、全26作品を一気に紹介します!

» 2011年08月31日 00時52分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

会場の熱気、伝わりましたか?

 8月27日から28日にかけ、福島県南相馬市にて行われたゲームイベント「東北ITコンセプト 福島GameJam in 南相馬」。その期間中に作られたゲーム26タイトルが、公式サイトにて遊べるようになっています。

 既報のとおり、本イベントは、限られた時間内にゲームを開発し、その内容を競い合う「Global Game Jam」のローカル版として開催されたもの。ゲーム作りを通じて、福島から世界に向けて前向きなメッセージを発信していきたい――という信念のもと、多くのゲームクリエイターが南相馬市に集まり、現地の子供たちと力を合わせながらゲーム作りに取り組みました。

 今回はローカル開催ということで、制限時間は通常より短い「30時間」(Global Game Jamでは48時間)。参加者は即席のチームに振り分けられ、今回のテーマ「つながり(connection)」に沿ったゲームを開発、提出します。そのほか、「子どもたちとの合作である」、「東北地方の特徴、名産品を取り入れる」、「ゲームをしたことがない人でも楽しめる」など8項目にわたる実績項目もあり、これを多く満たすことも達成目標のひとつとなります。

 期間中制作されたゲームは現在、公式サイト内の専用ページにて公開中。以下、実際に遊んでみた感想もまじえつつ紹介していきましょう。

「とうほく★こねくしょん!」(南相馬チーム1)

画像 「ふ→く→し→ま」、「い→わ→て」といった具合に、次々現れる文字を、地名になるようマウスでつなげていきます。南相馬チーム1はこれ以外にも6本のゲームを制作

「萌えよ★とうほく」(南相馬チーム1)

画像 東北6県にちなんだ6人の女の子たちを、それぞれの県にドラッグしてあげるゲーム。よく見るとちゃんと各県の特徴がキャラクターに織り込まれているのがわかります

「方言でポン!」(南相馬チーム1)

画像 「アカナス」? 「ササギ」? 東北地方で使われている方言が、それぞれ何を表していくか答えていく2択クイズ。ちなみにアカナスもササギも食べ物の名前ですよ

「とうほく★すろっと!」「みなみそうま☆すろっと」(南相馬チーム1)

画像画像 東北地方にちなんだキャラクターたちが登場するスロットゲーム。「みなみそうま☆すろっと」の方では、南相馬の小中学生が描いたイラストが使われています

「まる★つなげ」 (南相馬チーム1)

画像 くるくる回る顔アイコンをクリックすると、穴があいて後ろのイラストが少しずつ明らかになっていきます。顔アイコン以外の場所をクリックしてしまうとゲームオーバー

「フォロワー東北旅行!」(南相馬チーム1)

画像 Twitterのフォロワーと東北旅行に行くならどこがいい? おすすめの観光スポットを診断してくれます

「FOLK CRAFTS」(南相馬チーム2)

画像 こけしと赤べこ、鎖でつながった2つのキャラクターを、2人で別々に操作しながら遊ぶアクションゲーム。互いに引っ張りあう力が働くので、離れれば離れるほど操作しにくくなってしまう。あと背景が怖いっ!

「MOCHI MOCHI corocoro」(南相馬チーム3)

画像 スライムのようなピンクのキャラクター「MOCHI MOCHI」を操作して、時間内に仲間を助けて出口へ導いてあげるゲーム。並んでプヨプヨ動くMOCHI MOCHIがかわいい! お邪魔キャラに触れないように気を付けて

「プッカリパリンパ PuccariParinPa」(南相馬チーム4)

画像 決められた時間内で宝石を取り合う、4人プレイ専用ゲーム。滑りやすくなるバナナや、墨で画面が見えにくくなるイカなどアイテムが豊富で対戦プレイは盛り上がりそう。あとタイトル画面のBGMがやたら耳に残ります

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」