オンラインゲームでは初上陸 沖縄で「タワー オブ アイオン」&「リネージュ2」のオフラインイベント開催

めんそーれ沖縄。エヌ・シー・ジャパンの「公認ネットカフェ 3on3 バトルトーナメントin沖縄」が提供したのは“ゆるやかで充実した時間”だった。

» 2011年08月31日 09時40分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 その日はゆっくりとした時間がネットカフェに流れていた。沖縄の那覇市中心に位置する国際通りに面して店舗をかまえる「スペースクリエイト自遊空間 国際通り店」において8月27日と28日、エヌ・シー・ジャパンが3人一組でチームを組んだプレイヤーvsプレイヤー(以下、PvP)対決イベント「公認ネットカフェ 3on3 バトルトーナメントin沖縄」(以下、本トーナメント)を開催した。

 初日に行われたのは「タワー オブ アイオン」の3on3 バトルトーナメント。午後1時の開場だったが、東京などで開催されるイベントと比べ、実にのんびりした出だしだった。人もどこかよそよそしい。そうした中、今回の大会の趣旨とルールの説明からイベントは始まった。

画像 国際通りにあるスペースクリエイト自遊空間 国際通り店。受付にはイベントの告知が1
画像 大会当日は無料で来場でき、液晶テレビや羽の無い扇風機といった賞品が当たる抽選会が催された
画像 普段はビリヤードなどを置くスペースにPCが並ぶ

 3on3 バトルトーナメントは、「タワー オブ アイオン」のPvP機能を活用したトーナメント制の大会。アステリア要塞インスタンスダンジョンを舞台に、天族と魔族に分かれて対決する。クラス破りでの編成はできないが、回戦ごとに職業を変えてもいい。武器・防具はすべて「テンペル シリーズ」。神聖付与。魔石はなし。羽はストームウイング。武器は「沈黙効果」「失明効果」の2種があり、各クラスに運営判断による武器が用意されている。なお、消耗品はスクロール(上級勇気、上級疾走、上級覚醒、高級衝撃緩和)、上級治癒ポーション、高級生命の秘薬、高級精神の秘薬、最上級生命の新薬、最上級精神の新薬、ボウ/シャドウ専用消耗品を各1000個、下級封魔石20000個を用意。スティグマはすべてキューブ内に用意。キャラクター待機場所に各種族のスティグマ各人がおり自由にカスタマイズ可能だ。公式ルールに準じて行われる。

 大会の優勝チームと準優勝チームには豪華ゲーム内アイテムがプレゼントされるほか、観戦者にもミニゲームやガチャアトラクションなどが設けられている。

 事前の応募で20人がエントリーされていたが、当日になってメンバーの欠席などがあり、即席チームを呼び掛ける場面も。なお、3on3の勝利条件は制限時間内に相手を全員倒すこと。終了時に残った場合は生存人数で決める。

画像 田邊氏と青木氏が進行。アイオンガールの木下彩さんも沖縄初上陸

 MCに立ったのは、タワー オブ アイオンのイベントでおなじみの田邊裕貴氏と青木淳氏。そしてアイオンガールの木下彩さんが華を添える。まずはクイズ大会で場の空気をやわらげる。クイズを通して、当初遠巻きだった参加者の距離がぐっと近づいたように思う。どれくらいの動員を予定していたのかは分からないが、参加者の数は他の会場と比べても少なかった。だが、沖縄人の気質か距離が近づけばそんなことは気にならないほど、独特の気持ちいい空間がそこに流れていたのではないだろうか。

 そもそもなぜ今回、沖縄での開催を決めたのか? 企画をしたスタッフに話を聞いてみたところ次のような回答があった。

「沖縄という場所柄、今までイベントがあって行こうと思っても行けない、イベント実施実績が少なくどのようなイベントかあまり知られていないということがあったと思います。そのため、沖縄の既存のお客様もイベントに参加して身近なものとして感じていただき、オンラインゲームの特徴である繋がる楽しみを、リアルの場においても感じていただいて、お客さん同士で新たなコミュニケーションを創出してもらえれば、と思い開催致しました。また、イベントを開催することで、まだ『リネージュII』や『タワー オブ アイオン』などを知らない方、オンラインゲームをプレイしたことが無い方も多数巻き込んで、まずは“触れる”という実体験をしてもらいたいと思っておりました」


画像 タワー オブ アイオンをやったことがない参加者が、約4時間でキャラメイクからミッションクリアまでやってみる。どうやらまた数人のプレイヤーが誕生したようだ

 その言葉どおり、大会は田邊氏と青木氏も舌を巻くような圧巻の試合運びを見せたり、ティーンエイジャーのルーキーがキャラメイクからミッションクリアまでを見届け盛り上がったりと、思ってたよりも進行もやりやすかったという。もちろん、反省もあるだろう。集客や宣伝が十分だったのか、プログラムの進行に不備はなかったのか……。だが、PCトラブルもなく天気にも恵まれた、気持ちのいい時間は提供できたのではないかと手ごたえはあったと2人。

 事実、参加者からは「また沖縄でもイベントをやってほしい」「自身のキャラクターレベルは低いのでトーナメント参加は難しいと思っていたが、イベントの様子など分かったので遠くから来た甲斐があって良かった」と声があがる。とかくこうした地方での大会は、福岡や大阪などで開催されることが多く、沖縄での開催を諦めていたという参加者がほとんどだった。だからこそ、「このような参加は初めてでその場で知らない人とチームを編成して対戦するのは不安だったが、チームとして勝利するとやっぱり嬉しかった」というコメントが印象的だった。イベントとして成功したかどうかは主催者の判断に任せよう。ただ、初めてこうしたイベントに参加することができたというユーザーの声がある限り、開催した意義はあったのではないかと思う。


画像画像画像 参加したのは7チーム。すべての試合がストレートで勝負を決していた。結果、スペルウィングの使い方が抜群にうまかった「竜族エリート戦闘兵」が勝利をもぎとった

画像 田邊氏が飛び入りで参加したが、いつのまにか3対1に。さすがに多勢に無勢
画像 クイズ大会では多人数にうっかり釣られて移動してしまい、全員不正解なんてことも
画像 ミニゲームの「キャプってハニー」。ダイスに出た数をNPCからの距離としてピタリ賞を狙う

The Tower of AION(TM) is a trademark of NCsoft Corporation. Copyright (C) 2009 Ncsoft Corporation. NCJapan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute and transmit The Tower of AION(TM) in Japan. All rights reserved.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/25/news108.jpg 「ふざけてる」「作品を知らないのになぜ?」と怒りの声 マクドナルドと「HUNTER×HUNTER」コラボの“PR施策”が物議【台湾】
  2. /nl/articles/2410/26/news025.jpg 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた
  3. /nl/articles/2410/22/news162.jpg たった築8年で“ぶっ壊れた”マイホームのリアル おそろしい戸建て事情に「声出た」「我が家もそうでした」
  4. /nl/articles/2410/24/news052.jpg 大家に「好きにしていいよ」と言われて薄暗い部屋をDIY改装したら…… あまりの変貌に仰天「すっげえええ」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2410/25/news019.jpg 【今日の計算】「3+3÷3−3」を計算せよ
  6. /nl/articles/2410/13/news082.jpg 荒れ放題の“悪夢の庭”をたった1人で11時間掃除したら…… あっぱれすぎる働きぶりに「あなたはヒーロー」と称賛
  7. /nl/articles/2410/25/news207.jpg 一度も髪を切ったことがない女性が、髪をほどくと…… 美容師も驚がくのスーパーロングヘアに470万いいね「リアルラプンツェル!」【海外】
  8. /nl/articles/2410/26/news028.jpg 生後0日→1歳10カ月の赤ちゃん成長ビフォーアフターが衝撃の700万再生 それから2年たった現在は…… さらに驚く姿に反響
  9. /nl/articles/2410/26/news023.jpg 2歳娘が一時保育に行ってる隙に“空き巣”が…… まさかの正体に「留守を狙ったんですね」「かくほしちゃうぞ」
  10. /nl/articles/2410/23/news154.jpg 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫が、1年後…… まさかまさかの“現在”に「うわあ!よかったねえ!」「お幸せに」と100万表示
先週の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  3. 「Snow Man」の映像が中国で物議→公開停止 所属会社「歴史的事象に対する配慮に欠けた」と中国語と日本語で謝罪
  4. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  5. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  6. 「かわいいってこういうこと」 生後1カ月の子猫が暖をとる場所は……幸せしかない姿に「この角度から見るのが最幸」
  7. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  8. 「ボットン便所を簡易水洗にしたい」→「どれどれ……」 建設会社スタッフが驚がくした“歴史的遺物”に大反響 「相当貴重なもの」
  9. 「その手があったか!」 ほぼ卵焼きだけの弁当?→“まさかのサプライズ”が800万再生 「天才すぎて泣いた」
  10. 飛行機で傷口が感染し「身体の一部を切除」 133万フォロワーの元アイドル「痛みで涙が止まらない」悲痛の現状報告
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声