【PS Vita体験リポート】墨汁タッチアクション「墨鬼 SUMIONI(仮)」を触ってみたTGS2011

アクワイアから発売予定の「墨鬼 SUMIONI(仮)」は、横スクロールで展開するアクションゲーム。タッチパネルを使って、どのようなゲームができるか? それを良い意味でシンプルに表現しているタイトルだ。

» 2011年09月16日 06時40分 公開
[ITmedia]

 アクワイアから発売予定のPS Vita向けタイトル「墨鬼 SUMIONI(仮)」は、タッチパネルを生かした墨汁タッチアクションだ。舞台は「墨神(すみがみ)」と呼ばれる者たちを召喚できる「墨水師(ぼくすいし)」がいる世界で、プレイヤーは墨水師に呼び出された「墨鬼(すみおに)」となって、世を脅かす強大な敵に立ち向かうこととなる。

 ゲーム自体は横スクロールで展開するアクションゲームで、移動は方向キーまたはスティック操作にて行う。□ボタンでの攻撃が中心だが、本作ならでは要素として、墨を使っての筆の力が用意されている。

 筆の力はいくつか種類があり、通常画面でタッチパネルを直接指でなぞると、画面上に新たな地形を生まれる。これは「道筆」と呼ばれるもので、描いた地形を足場として利用することが可能だ。ちなみに墨の力は無限に利用できるわけではなく、HPとともに画面左上にゲージで表示されており、筆の力を利用するたびにゲージが減っていく。時間の経過とともに回復もするが、後述する墨神などを召喚した際には大量の墨が失われるため、すぐに回復したい場合などは回復アイテムを取るのが一番だ。アイテムは主にジャンプしても届かない位置にあるため、筆で道を作る必要がある。

 Lボタンを押すと術筆モードと呼ばれるモードに切り替わり、ここでタッチパネルをなぞった後、もう一度Lボタンを押すと、なぞった部分に炎が生まれる。道筆は通常画面での操作となるため、敵が動いている状態となるが、術筆モードでは一時停止となるため、じっくりと考えながらなぞる部分などを決められる。ちなみに自らが生み出した炎とはいえ、当たるとダメージを受ける。進むべき道に炎がある場合は、通常画面の右下に表示される水筆マークをタッチし、炎の部分をなぞることで水蒸気にすることが可能だ。

 術筆モードではこのほか、右上に表示される召喚マークにタッチすることで、墨鬼の仲間である墨神を召喚できる。出展されていた試遊台では、朱雀のような巨大な鳥が現れ、キャラクターを援護してくれた。なお、呼び出した墨神は水筆モードにて消すこともできる。

 触った印象としては、PS Vitaのタッチパネルを使って、どのようなゲームができるか? それを良い意味でシンプルに表現してくれたタイトルだと感じた。見た目の派手さはそれほどでもないため、PS Vita試遊タイトルの中では目につきにくい存在かもしれないが、ハードの購入を検討している人にはぜひとも体験してほしい1本だ。

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