23年の歴史に終止符。さくまあきら氏「桃太郎電鉄」シリーズの終了を宣言日々是遊戯

あの「桃太郎電鉄」シリーズが終わる――ニコニコ生放送で明かされた、シリーズ終了の理由とは?

» 2011年12月12日 17時36分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

きっかけは「メインスタッフの離脱」

「今度docomoで(『桃太郎電鉄』の)東海編を出すんですが、それを最後に新作はもう出ません」

 ――そう語ったのは、「桃太郎電鉄」シリーズを23年間にわたって手がけてきた、ゲームクリエイターのさくまあきら氏。さくま氏は12月11日、ニコニコ生放送の「小池一夫のニコニコキャラクター塾!」にゲスト出演し、「桃太郎電鉄」を含む「桃太郎」シリーズの終了を宣言しました。


 「桃太郎」シリーズの話題は動画の1時間39分あたりから。小池一夫氏から「それよりなンだかすごい発言があるって言わなかった?」と振られると、さくま氏は「桃太郎」シリーズについて、「やめちゃいます。終了です」とはっきり宣言。今後「移植はあるのかもしれないですけど」としつつも、新作については一切作る予定がないことを明らかにしました。

 終了の理由について、さくま氏は今年春にハドソンがKONAMIの完全子会社になったことに触れつつ、「(スタッフの)トップレギュラー4人のうち3人が新しい会社と合わなくて辞めちゃった。あのメンバーを作るのに10年かかったんです。それをまた作るのは難しい」と説明。さくま氏は今までのスタッフに相当な思い入れがあったようで、番組内でも「本当に手塩にかけた、天才の上に天才の名がつくような、優秀ないい連中」と絶賛。それだけに、主力メンバーの大半を失ってしまったことは大きなショックだったようです。

 また今後の活動について聞かれると、「まあ僕のことなんでまたヘンなことはすると思います(笑)」と笑って回答。さくま氏によると、今はDr.コパ氏と組んで風水のゲームを開発しているとのこと。最後は「小池師匠がとにかく新しいものに挑戦し続けているので、弟子としては大変ですけど、全力疾走で追いついていきます」と締めくくりました。

「桃太郎電鉄」シリーズと聞いて今でも思い出すのは、「東北編」マップの石巻・気仙沼周辺にちゃんと防潮堤が描かれているところ。さくま氏は以前、自身のサイトの日記で「東日本復興編だけは作りたかったなあ…」と書いていましたが、そのころからすでにシリーズ終了については頭にあったのかもしれません。

 Twitterのさくまあきら氏のアカウントには現在、シリーズの終了を惜しむファンからのメッセージが続々と寄せられています。思えば僕も「桃太郎電鉄」のおかげで日本の地理に詳しくなったファンの1人でした。さくまさん、それから「桃太郎」シリーズに関わったみなさん、23年間本当におつかれさまでした。

画像 さくま氏が「やめちゃいます」と宣言すると、画面内は「えええええ」という驚きのコメントでいっぱいに

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」