箱根でインターバル撮影してみた

インターバル撮影というと、空の天候の変化や植物の成長を長い間隔で撮影することが多い。だけど、電車など乗り物で撮影してもおもしろい。ということで、箱根に行ってきました。

» 2012年05月23日 15時48分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
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iOSアプリ「iTimeLapse」で撮影

 連休中、何年かぶりに箱根の温泉に行って来たのですが、ぽろりと編集長に「箱根に行くことになったんですよ。カミサンいわく『ロマンスカー展望席の予約とれた!』とかで……」ともらしたらば、「じゃあ試して来て!」とミッションが与えられたのでありました。そのミッションとは、箱根でなんかよさげな動画を撮影して来いというもの。筆者の手にはiOSのアプリ「iTimeLapse」があったのでした。これをどうしろと……。

画像 試したのはインターバル撮影用iOSアプリ「iTimeLapse」(App Storeでの価格170円)。筆者はiPod touch (第3世代)32GBで使用した。最長60分近く撮影してみたが安定して動作した。シャッター音を消すことさえできれば、言うことなしにおすすめなのだが

知られざるロマンスカー展望席

 ロマンスカーと言っても、関東地方在住でないと馴染みがないかもしれません。これは新宿駅(東京都)から小田原駅(神奈川県)までを結ぶ(江ノ島線などもありますが、ややこしくなるので割愛)小田急電鉄(小田急線)の全席指定の特急列車なんです。筆者は神奈川県に住んでいたことがあるので、ロマンスカーには乗車経験があったのですが、展望席は未体験。「どんなもんなのだろう?」と興味津々だったのですが、展望席での経験は想像を超えていました。

 ちなみに映像(正確に言うと画像をつなぎ合わせたもの)と画像は鉄道会社に使用許可を得ており、プライバシー守秘のため乗客や個人の建物は判別できないように処理していますので悪しからず。モザイク処理はアプリではなく、パソコンに取り込んでから別ソフトで行いましたが、それがなければ不要な画像を削除して、YouTubeにアップするまで一連の作業がアプリ単体で可能です。

 電池の消耗が激しいのでモバイルバッテリーは必要ですが、iPhone、iPod touchがあればお気軽に撮影できるインターバル撮影アプリ。デジカメ、ビデオカメラともまた違ったおもしろさがありますので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。ただし、その際はシャッター音が周囲の迷惑にならないかどうかとプライバシーの侵害だけはご注意ください。

画像 乗車したのはこちら、ロマンスカー・VSE1号車と10号車の車端が展望席となっていて、1号車の2階が運転席となっている。注目度も高く、撮影する乗客が途絶えることはなかった

画像 「失礼します」と、なんだか物腰柔らかな車掌さんがやってきたなあと思ったら、なんとそれが運転手さん! 「本日はご乗車ありがとうございます……」と案内をはじめ、「よろしければご覧ください」と運転席への電動梯子を下ろし解説、「それでは新宿駅(終点)でまたお会いしましょう!」と運転席に消えて行った(画像は運転席に入ったところ)。古今東西、こんなサービス満点な電車の運転手さんはいないのではあるまいか!? 小田急電鉄恐るべし


さすがに最前列とはいかなかったが、あいにくの雨天でも十分な眺望だった。窓枠など視界をさまたげるものがない超大型3次元ガラスの効果は絶大で、運転席視点を堪能。展望席は人気なので予約が必要だが、単純に気分爽快な体験なので鉄道ファン以外にもおすすめできる。アプリの設定は撮影間隔2秒間で「前のフレームにオーバーレイ」をオンにして撮影。BGMなしでレンダー(無音声)
画像 箱根鉄道の旅、ロマンスカー以外のお楽しみがこの箱根登山鉄道(箱根登山電車)。途中で停車した際に、運転手さんと車掌さんが歩いて入れ替わり、前後、進行方向が変わりながら電車が登坂して行く登山鉄道ならではのスイッチバックを見ることができる

箱根登山鉄道の途中で前後進行方向が入れ替わるスイッチバックがインターバル撮影でも確認できる。実際には40分程度の行程を数分で眺めることができるのが、ビデオカメラとはまた違ったこのアプリの醍醐味か(40分運転席裏のガラスにiPod touchを固定しているのは苦行だったが……)。アプリの設定は撮影間隔2秒間で「前のフレームにオーバーレイ」をオンにして撮影。BGMありでレンダー
画像 実はこの旅行、カミサンの両親も帯同しており(筆者は荷物持ち係だったのではないかいう疑惑あり)、展望席を全員分確保できなかったため途中で入れ替わってもらった。こちらはVSEのサルーンの様子。1区画ごとの販売なので他人との同席がない。見にくいが窓際にシャッター音軽減のため下部に布テープを貼ったiPod touchとUSB接続のモバイルバッテリーが置いてある。このように車窓風景もインターバル撮影した。しかし、個人の建物などにモザイク処理していくと、映像全面がモザイクになってしまいかねないので公開を見送った

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