第14回 「Apple Watch」の発売に向けて、準備を進めるApple“ウェアラブル”の今(2/2 ページ)

» 2015年02月03日 11時10分 公開
[松村太郎,ITmedia]
前のページへ 1|2       

2015年中は69カ国で販売か

 日本のApple系情報サイト、MACお宝鑑定団によると、Appleが自社のWebサイトでApple Watchを紹介しているのは69カ国であると指摘した。

Apple Watch Apple Watchを紹介する日本語のページ。Apple Watchを紹介しているのは118カ国中69カ国のページとなっているという

 AppleのWebサイトは現在118カ国向けに用意されているが、このすべてにApple Watchのコーナーがあるわけではなく、すべてのiPhone販売国でApple Watchを発売するわけではないとしている。

 AppleはそのMacについては各国で同時に発売としているが、iPhoneやiPadについては発売時の国を限っている。例えばiPhoneの場合、7〜15カ国程度からスタートし、2週間後、1カ月後、といったタイミングで順次追加しながら販売国を増やしていく方法をとっている。

 前述のApple Watchを披露したイベントには、米国はもちろん、欧州、中国、日本から、テクノロジー系だけでなくファッション系の媒体の記者も招かれていた。また2014年10月の中国版のVogueの表紙を飾ったリウ・ウェンさんは、Apple Watchを身につけて写真に写っていた。パリコレクション会期中には、フランスの高級店ColletteでApple Watchの展示を行ったりもしている。こうしたApple Watchに関する活動からすると、米国はもちろんだが、フランス、中国などでも早い段階で発売される可能性がある。ここに日本も含まれていると良いのだが、MACお宝鑑定団は日本を含むアジア圏でのローンチを秋ごろと予測している。

1日100回以上のスマホチェックを、いかに代替できるか

 販売の方法についてもまだ不明だが、Apple Watchは宝飾店のようにApple Watchを扱う事が予測される一方で、そうしたコンテクストを持った製品を、大行列を作って買いたいか?といわれると疑問符が残る。

 特に、Apple Watch Editionは数千ドルにもなると予測されており、そうした製品を求める顧客を4月の肌寒い深夜から並ばせるほど、Appleも無神経ではないだろう。

 Apple Online Storeで購入し、Apple Store店頭で受け取ることができる「パーソナルピックアップ」の活用や、店頭でのフィッティングを予約するなど、もう少しスマートな方法を採ることもできるはずで、そうした店頭での体験の変化にも注目している。

 さて、Apple Watchは基本的に、iPhoneユーザーにとって便利であることにフォーカスされている。そのため「どんな人がつけたら良いか?」と聞かれると、「iPhoneユーザーです」と答えるしかない。少なくとも現状の情報だと、それ以上は分からないが、おおよそその予測で正しいと思う。

 iPhoneに限らず、スマートフォンはプッシュされてくる通知によって、使用が始まることが多い。ニュースが届いたり、友人からのメールやメッセージ、自分が投稿したソーシャルメディアへの反応などを含めると、1日に100回以上、スマホの画面が勝手に点灯するのをのぞき込むことになるはずだ。

 例えばその半数をApple Watchの画面で済ませるとしたら、皆さんの1日はどう変わるだろうか。もっと作業やコンテンツなどに集中できたりしないだろうか。

 他方、歩いていると、ポケットの中でバイブレーションが鳴っても気付かないことが多い。こうした着実に知りたい通知についても、手首で必ず気付くことができるようになる。大きくではないが、少しずつ、スマートフォンとのつきあい方に変化を及ぼす、そんな存在になると予測しており、同時に期待を持っている。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」