もっとも心地よく眠れる「おふとんの中」の状態は?すずまり流“続く”健康管理

快適な寝具や寝室環境については考えても、「おふとんの中」について考えたことがある人は少ないのでは? もっとも心地よく眠れる「寝床内気候」について見ていきましょう。

» 2015年02月26日 06時00分 公開
当たり前に思える部分をきちんとすることが快眠への道!

 良質な睡眠を得るための環境について、「パジャマ」と「」の重要性についてご紹介してきました。どちらも直接自分の身体に触れるだけに、気持ちよさはとても大事。

 気持ちよさといえば、“寝具の中”について考えたことはありますか?

寝具の中が快適であることも大事!

 夏は寝苦しいので冷房、冬は寒いので暖房、と寝室の気温にはよく気を配ると思いますが、実はもう1つ考えておきたい環境があります。それは「寝床内気候」です。要するに寝具の中の温度と湿度のことですね。

 いくら部屋の温度や湿度が適切でも、寝具の中がムシムシ、ムレムレしていたら気持ち悪いもの。眠る前には深部体温を下げるために末梢血管が拡張し、手足などから熱を逃がします。これがスムーズにできないと眠りにくさにつながりますし、眠っている間もひんぱんな寝返りや中途覚醒の原因になり、深い眠りが得にくくなってしまいます。夏の夜が寝苦しいのは、気温が高くスムーズに熱を逃がせないから。寝具の中であっても、熱を逃がせるだけの余裕が欲しいわけです。

 人間の平均的な皮膚表面の温度は34〜36度程度だそう。これに対して、最適な寝床内気候は、皮膚温より少し低い温度32〜34度くらい、湿度は45〜55%程度がもっとも心地よく眠れるといわれています。

寝具は意識的にお手入れしよう

 とはいっても、中の温度や湿度を計るわけにはいきません。そのため、自分の肌感覚で常にコンディションをチェックし、できるだけ保温性、保湿性、通気性を保てるようにお手入れすることや、最適な寝具を選ぶことが大事になってきます。

 手入れを怠った寝具の中に入ると、ひやりとしませんか。なかなか体は温まらないし、重たく、べたべたしたような肌触りではないですか。それは汗や体から生じた汚れで通気性や保湿性が失われた証拠。もしかしたら、ダニなどのアレルゲンも豊富かもしれません。違和感がある状態では、安心して眠ることはできません。

 長期間干さずに使い続けた寝具より、太陽の下で干した、または乾燥機にかけた寝具のほうが快適なのはみなさんご存じのはず。シーツやカバーはこまめに交換・洗濯し、掛け寝具も敷き寝具は乾燥機にかけるなどしておきましょう。寝床内気候を快適に保ちやすいコンディションに戻してあげることで、眠りやすさも取り戻せるはずです。ふとんを干す、カバーを洗うなんて当たり前のことかもしれませんが、心地よい眠りを得るためには大事なことなんですね。

 お手入れしてもちょっと……という状態なら買い換えが必要かも。次回は、掛け寝具の選び方についてご紹介します。

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