春だ! スポーツバイク初心者は最初に50キロライドへ挑戦してみよう

スポーツバイク初心者が最初に乗り越えるべき「50キロ」走破のコツと持って行くと良いものを解説する。

» 2015年03月11日 06時00分 公開
[布施繁樹,ITmedia]

 さて、3月になった。寒い寒い冬とは違い、梅も咲くし、桜も咲いてくる。

 徐々に暖かい日が増えてくるのが3月なのだ。いままで冬眠していた、またはローラーで冬ごもりしていたスポーツバイク乗りは、さっさと目覚めて外に出よう。

 しかしながら、初心者はそうはいかない。ロードバイクやクロスバイクをある程度乗っている人であれば、「今日は100キロ走ったよ」と言うかもしれないが、それは自転車乗りだから。まだ自転車乗りになりきれていない、脱皮前の初心者からすると「100キロ」なんて異次元の世界なのだ。

 そこで、最初に挑戦してほしい距離がある。それは100キロの半分。「50キロ」なのだ。

どうして50キロなのか?

 この50キロというのは理由がある。

 片道25キロ。スポーツバイクでは、ゆっくり走っても1時間半程度で25キロ走ることができるだろう。したがって、3時間で帰ってくることができる。しかしながら、それだけではつまらないので、休憩や食事時間を入れてゆっくりと5時間程度で遊べるのは50キロなのだ。5時間であれば、午前10時に自宅をスタートしたとしても、午後3時には帰ってくることができるため、夕暮れで暗くなってしまう心配も少ない。

 したがって、長距離走行に慣れていない初心者こそ、最初は50キロに挑戦してほしいのだ。

 ただし、ただだらだらと25キロ走って帰ってくるというのは、トレーニング好きでもない限りつまらないことだろう。そこで、自宅からおおよそで構わないので25キロあたり(別に20キロでもいい)に、目的地を設定することをオススメする。その目的地に向かってレッツゴー!

今回50キロライドに用意したのはブルホーンハンドルに変更させた愛車のクロスバイク

ちょっと待って! ルート取りは重要よ!

 さて、目的地が決まると、次は走るだけ……ではない。

 初心者には走ってほしくない道路がいくつかある。まず幹線道路。自動車が多くあぶない。また、交通量の多い生活道路も危険だ。

 それではどこを走ればいいかというと、「サイクリングロード」である。日本では主に川沿いに設置していることの多いサイクリングロードは、初心者にうってつけの走行場所となるのだ。

筆者がよく使っている「荒川サイクリングロード」は整備されていて非常に走りやすい

 したがって、目的地はサイクリングロードからあまり離れていない観光スポットが望ましいという結論となる。

 なお、「近所にサイクリングロードないよ!」という人は、スポーツバイクを購入した店舗に、走りやすい道や初心者でも行けるような目的地を聞いてみよう。スポーツバイク専門店にはそういった情報が多く集まる。ちなみに、筆者がよく出入りしているプロスポーツショップは、なぜか山(峠)ばっかり勧めてくるのだが……。

初めてのスポーツバイクは何を持っていけばいいの?

 場所と走る場所が決まったら、いよいよ出発だ!

 走行するにあたって、持って行ってほしいものがある。慣れた人ならばまだしも、慣れないうちは「持って行きすぎかも」と思えるぐらいの重装備でも構わないだろう。それが万が一のトラブル時に必ず役立つのだ。

 参考までに筆者がポタリング時に持っているものを紹介しよう。

  • 財布
  • ケータイ
  • 空気入れ
  • 自転車用かぎ
  • 軍手
  • イヤーウォーマーとネックウォーマー

 上記以外に、ロードバイクでのサイクリング時にも持っている「予備チューブ」や「携帯工具」も持っている。

 桜が咲く時期になれば、イヤーウォーマーやネックウォーマーは不要かもしれないが、それ以外の装備は必ず持って行こう。特に、大事なのは「水」だ。

 まだ汗をかかない時期であっても、自転車に乗っていると確実に体内の水分を消費する。したがって、のどが渇いてなくても1時間に1回程度は水分補給をしよう。さらに、水にはもうひとつの利用方法がある。万が一コケて(落車、立ちごけ)しまった場合に、傷口を洗うことができるのだ。

 さらに軍手は、トラブル時に手が汚れないほか、寒くなってしまった時に使える防寒グッズとなる万能アイテムだ。持っておいて損はない。

 また当然ながらお金やケータイは必須アイテムだ。

でもやっぱり最初は……

 ここまで紹介した内容で、50キロライドは攻略したのも同然だろう。別にレースしているわけではないので、道中に咲いている菜の花や梅などを満喫しつつゆっくりと走ればよい。

 しかしながら、本当に初めてのライドでは、経験者と走ること。スポーツバイクならではのルールや、自転車の交通ルール、危険回避など覚えること、教えてもらうことがたくさんある。

 50キロをクリアすると、次はいよいよ初心者最大の壁とも言える100キロに挑戦も可能だ。100キロライドについてはまた別の機会に紹介しよう。

今回の目的地「榎本牧場(埼玉県上尾市)」に到着〜!
焚き火にあたりながらココアを飲む…25キロ走った疲れがいやされる
出発が遅かったため帰りは夕暮れになってしまった。初心者はこのようにならないよう午前中から動こう

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」