Facebookの飲み会写真は非表示にします――デイリーポータルZ・林雄司さん:“引っ張りだこな人々”の習慣
「周りが放っておかない人」に生活習慣や健康のコツを聞く本連載。第2回に登場いただいたのは、デイリーポータルZ編集長の林雄司さんだ。
どんな世界にも「周りが放っておかない人」というのが存在します。周囲を巻き込む能力が高く、常にいくつもの仕事を抱えていて、それでも忙しそうな素振りは見せずに遊びにも全力で取り組む人々。本連載では、そんな「引っ張りだこな人々」に、普段の生活習慣や健康のために意識していること、毎日を自分のペースで過ごしていくコツについてお聞きしていきます。
今回お話を伺ったのは、デイリーポータルZ編集長の林雄司さん。デイリーポータルZとは、面白い場所を見つけたり、面白そうだと思ったアイデアを実際に試したりする、言わずと知れたオルタナ系ポータルサイト。林さん、“朝の5時に寝る生活”をしていて、本当に健康になれるんですか?
- →連載「“引っ張りだこな人々”の習慣」過去記事はこちら
毎朝5時に寝る生活を10年以上継続
――毎朝5時に寝る!? 起きるじゃなくて?
僕の生活サイクルは、5時に就寝>10時起床>朝(昼?)ごはん>14時出社>22時帰宅&夕飯>その後、5時まで仕事……です。このサイクルはもう10年は続いているので、身体が慣れてしまっていますね。妻も私と似た夜型なので、問題はないです。
――食事は1日に2回ですか。
1日2食ですね。昼の12時ごろに食べたら帰宅するまで食事はしません。だから、職場周辺で「おいしいお店教えて!」とか聞かれても、全然知らなかったりするんですよ。あ、でも食生活は気を遣って健康的に食べてます。
茹でたアスパラとマヨネーズがあれば、他に何も要らない
――いくら健康的に食べているって言っても、22時の夕飯は確実に太りますよ?
いや、大丈夫。朝も晩も野菜メインで、基本的にお米は食べませんから。それに食後はすぐに寝ないで、ずっと仕事していますからね。ほんとは4時くらいには寝たいんですけど。
最近は、数種類の野菜を調理して食べています。僕が自炊するときもありますよ。ほら、これはこないだ作った野菜炒めです。(……とスマホの写真を見せる)
――汁でヒタヒタになってますね……これは「炒め」なんでしょうか?
あ、見た目で判断しましたね。たしかに見栄えはイマイチですが、味はいいんですよ。白菜は水分が出るので、どうしても水っぽくなってしまうんですよね。で、これは別の日の食事。
――ええと、アスパラと……
チンゲンサイを茹でたものですね。僕は茹でたアスパラにマヨネーズをつけて食べるのが大好きでして、アスパラさえあれば他に何もいらないくらいなんです。
こちらはゴーヤ炒めとサラダとブロッコリーです。野菜であれば、お腹いっぱい食べてもカロリーを気にしなくっていいので、モリモリ食べてますよ。
野菜生活にしたのは2014年の夏から
――何がキッカケで野菜生活を始めたんですか?
もう10年ぐらい健康診断でコレステロール値やγ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)の数値が良くなかったんです。これまではなにも起きなかったのですが、将来はどうなるかわからないと急に怖くなって野菜中心の食事に切り替えました。
米とか麺にはあまり執着がなくって、炭水化物オフダイエットが苦にならないんです。このおかげで夜食べても太らないどころか、1年前にくらべて7キロ体重が減りましたからね。
たまに出先で弁当を食べると、「うわ! 米って腹持ちいいなー」って驚きますもん。
困ったときのオイスターソース
――野菜ばっかりだと、レパートリーがマンネリ化しません?
いえいえ、工夫次第でやりようはありますよ。まず、オススメはオイスターソース。これで炒めれば何でもたいていうまくなる。僕はたいてい炒めてますね。顆粒の鶏ガラスープの素を使ったりとか。あとはおひたしにしたり、茹でたり。
サラダにドレッシングをドバドバかけていると、「アレ? これって健康的なのか?」って我に返るときもありますが、気にしない。
あと、この季節は鍋にして食べることが多いかな。市販のスープの素を鍋にざーーっと入れて、野菜を適当に煮込むだけですが、スープの素の種類で変化をつければ、飽きずに楽しめますよ。
これは別の日の野菜炒めですが、春雨を入れて麺類感を出してみました。ワタシ的には力作なんですが、おいしそうじゃありません?
――ようやくちゃんとした食事っぽいのが! ……あれ?肉も入ってますけど?
アクセントで肉を入れはしますよ。まったくのベジタリアンではなく、野菜中心なだけなので。ときにはベーコンを混ぜたりもします。
Facebookの飲み会写真を非表示にする
――日中、ひもじくなりません? お酒は?
ひもじくは……なりますね。だからチョコとかお菓子類は小腹が空く夕方につまむこともあります。お菓子は厳禁ではなく、食べたいときにちょこちょこと。
お酒はたしなみはしますが、量は減りましたね。飲み会に行く回数も減ったし、家でも晩酌はあまりしません。あ、コツってほどではないですが、Facebookに他人の飲み会の写真がアップされてると、非表示にしたりしますね。だってうらやましいから!
――ゴーヤ炒めの写真にハイネケンが写っていますが……
たまたまです。たまたま。
家から遠くまで走れるだけ走り、タクシーで帰宅してみたことも
――食生活以外で取り組んでいることは?
脈拍計のMio Linkってのを買って、ずっと手首に付けてます。いちばんカロリーを消化しやすくなる脈拍数を教えてくれるので、それを意識しながら自宅の周りをウロウロ(ウォーキング?)します。胸ストラップを装着するタイプの心拍計なんかもあるみたいですが、これだと手軽なんです。
これを装着して、走れるだけ走ってみるって実験をしたことがあります。「これ以上走れない、もうダメ」ってとこまで走り、タクシーで帰宅しました。タクシー代が高くついたので、1回で辞めましたけど。
――脈を測ることが、ダイエットにつながる?
どうかな……つながっていないかも(笑)。でも、それでもOK。僕はどちらかと言うと運動嫌いな人間でして、特定のスポーツにガチで取り組むタイプじゃないんです。だから、無理なく続けられる工夫が必要なんですね。そのひとつがMio Linkのようなガジェットです。だって、せっかくやるなら楽しい方がいいじゃないですか。
――面白いからやってみた、と。
ええ、職業病なのかもしれませんが、何をするにしても「面白いかどうか」はすごく重要。運動というか、正直「数値を測ること」が好きなんですよね。いろんな機器に手を出して試しながら結果的に運動するってやり方で楽しんでます。
――体重管理はどのように?
Wi-Fi連携するWithingsを使ってます(前回の清田いちるさんが使っているのと同じもの)。精度が甘いのか、体重変化がブレることもあるのが玉にキズかな。でも、乗るだけで自動計測してくれるのですごく楽。毎日乗っていますよ。
――まずはオイスターソースを買ってこようと思います! ありがとうございました。
林雄司さんの3つのコツ
1. オイスターソースで炒めれば、たいていの野菜はおいしくなる
2. ギチギチにきついルールはNG(お菓子を食べることも)
3. 遊び要素を入れて、辛いことを楽しく変身させる(なんでもゲーム感覚)
- →連載「“引っ張りだこな人々”の習慣」過去記事はこちら
中山順司(なかやま じゅんじ)
ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。
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