Facebookの飲み会写真は非表示にします――デイリーポータルZ・林雄司さん“引っ張りだこな人々”の習慣

「周りが放っておかない人」に生活習慣や健康のコツを聞く本連載。第2回に登場いただいたのは、デイリーポータルZ編集長の林雄司さんだ。

» 2015年03月19日 11時00分 公開
[中山順司ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 どんな世界にも「周りが放っておかない人」というのが存在します。周囲を巻き込む能力が高く、常にいくつもの仕事を抱えていて、それでも忙しそうな素振りは見せずに遊びにも全力で取り組む人々。本連載では、そんな「引っ張りだこな人々」に、普段の生活習慣や健康のために意識していること、毎日を自分のペースで過ごしていくコツについてお聞きしていきます。

 今回お話を伺ったのは、デイリーポータルZ編集長の林雄司さん。デイリーポータルZとは、面白い場所を見つけたり、面白そうだと思ったアイデアを実際に試したりする、言わずと知れたオルタナ系ポータルサイト。林さん、“朝の5時に寝る生活”をしていて、本当に健康になれるんですか?

毎朝5時に寝る生活を10年以上継続

――毎朝5時に寝る!? 起きるじゃなくて?

デイリーポータルZ編集長・林雄司さん 林雄司さん

 僕の生活サイクルは、5時に就寝>10時起床>朝(昼?)ごはん>14時出社>22時帰宅&夕飯>その後、5時まで仕事……です。このサイクルはもう10年は続いているので、身体が慣れてしまっていますね。妻も私と似た夜型なので、問題はないです。

――食事は1日に2回ですか。

 1日2食ですね。昼の12時ごろに食べたら帰宅するまで食事はしません。だから、職場周辺で「おいしいお店教えて!」とか聞かれても、全然知らなかったりするんですよ。あ、でも食生活は気を遣って健康的に食べてます。

茹でたアスパラとマヨネーズがあれば、他に何も要らない

――いくら健康的に食べているって言っても、22時の夕飯は確実に太りますよ?

 いや、大丈夫。朝も晩も野菜メインで、基本的にお米は食べませんから。それに食後はすぐに寝ないで、ずっと仕事していますからね。ほんとは4時くらいには寝たいんですけど。

 最近は、数種類の野菜を調理して食べています。僕が自炊するときもありますよ。ほら、これはこないだ作った野菜炒めです。(……とスマホの写真を見せる)

汁ヒッタヒタ

――汁でヒタヒタになってますね……これは「炒め」なんでしょうか?

 あ、見た目で判断しましたね。たしかに見栄えはイマイチですが、味はいいんですよ。白菜は水分が出るので、どうしても水っぽくなってしまうんですよね。で、これは別の日の食事。

すごく緑

――ええと、アスパラと……

 チンゲンサイを茹でたものですね。僕は茹でたアスパラにマヨネーズをつけて食べるのが大好きでして、アスパラさえあれば他に何もいらないくらいなんです。

 こちらはゴーヤ炒めとサラダとブロッコリーです。野菜であれば、お腹いっぱい食べてもカロリーを気にしなくっていいので、モリモリ食べてますよ。

すごく緑と茶色

野菜生活にしたのは2014年の夏から

――何がキッカケで野菜生活を始めたんですか?

 もう10年ぐらい健康診断でコレステロール値やγ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)の数値が良くなかったんです。これまではなにも起きなかったのですが、将来はどうなるかわからないと急に怖くなって野菜中心の食事に切り替えました。

 米とか麺にはあまり執着がなくって、炭水化物オフダイエットが苦にならないんです。このおかげで夜食べても太らないどころか、1年前にくらべて7キロ体重が減りましたからね。

 たまに出先で弁当を食べると、「うわ! 米って腹持ちいいなー」って驚きますもん。

困ったときのオイスターソース

――野菜ばっかりだと、レパートリーがマンネリ化しません?

 いえいえ、工夫次第でやりようはありますよ。まず、オススメはオイスターソース。これで炒めれば何でもたいていうまくなる。僕はたいてい炒めてますね。顆粒の鶏ガラスープの素を使ったりとか。あとはおひたしにしたり、茹でたり。

 サラダにドレッシングをドバドバかけていると、「アレ? これって健康的なのか?」って我に返るときもありますが、気にしない。

 あと、この季節は鍋にして食べることが多いかな。市販のスープの素を鍋にざーーっと入れて、野菜を適当に煮込むだけですが、スープの素の種類で変化をつければ、飽きずに楽しめますよ。

 これは別の日の野菜炒めですが、春雨を入れて麺類感を出してみました。ワタシ的には力作なんですが、おいしそうじゃありません?

林さん渾身の力作

――ようやくちゃんとした食事っぽいのが! ……あれ?肉も入ってますけど?

 アクセントで肉を入れはしますよ。まったくのベジタリアンではなく、野菜中心なだけなので。ときにはベーコンを混ぜたりもします。

Facebookの飲み会写真を非表示にする

――日中、ひもじくなりません? お酒は?

 ひもじくは……なりますね。だからチョコとかお菓子類は小腹が空く夕方につまむこともあります。お菓子は厳禁ではなく、食べたいときにちょこちょこと。

 お酒はたしなみはしますが、量は減りましたね。飲み会に行く回数も減ったし、家でも晩酌はあまりしません。あ、コツってほどではないですが、Facebookに他人の飲み会の写真がアップされてると、非表示にしたりしますね。だってうらやましいから!

――ゴーヤ炒めの写真にハイネケンが写っていますが……

 たまたまです。たまたま。

家から遠くまで走れるだけ走り、タクシーで帰宅してみたことも

――食生活以外で取り組んでいることは?

 脈拍計のMio Linkってのを買って、ずっと手首に付けてます。いちばんカロリーを消化しやすくなる脈拍数を教えてくれるので、それを意識しながら自宅の周りをウロウロ(ウォーキング?)します。胸ストラップを装着するタイプの心拍計なんかもあるみたいですが、これだと手軽なんです。

 これを装着して、走れるだけ走ってみるって実験をしたことがあります。「これ以上走れない、もうダメ」ってとこまで走り、タクシーで帰宅しました。タクシー代が高くついたので、1回で辞めましたけど。

――脈を測ることが、ダイエットにつながる?

 どうかな……つながっていないかも(笑)。でも、それでもOK。僕はどちらかと言うと運動嫌いな人間でして、特定のスポーツにガチで取り組むタイプじゃないんです。だから、無理なく続けられる工夫が必要なんですね。そのひとつがMio Linkのようなガジェットです。だって、せっかくやるなら楽しい方がいいじゃないですか。

脈拍計「Mio Link」

――面白いからやってみた、と。

 ええ、職業病なのかもしれませんが、何をするにしても「面白いかどうか」はすごく重要。運動というか、正直「数値を測ること」が好きなんですよね。いろんな機器に手を出して試しながら結果的に運動するってやり方で楽しんでます。

――体重管理はどのように?

 Wi-Fi連携するWithingsを使ってます(前回の清田いちるさんが使っているのと同じもの)。精度が甘いのか、体重変化がブレることもあるのが玉にキズかな。でも、乗るだけで自動計測してくれるのですごく楽。毎日乗っていますよ。

――まずはオイスターソースを買ってこようと思います! ありがとうございました。

林雄司さんの3つのコツ

1. オイスターソースで炒めれば、たいていの野菜はおいしくなる

2. ギチギチにきついルールはNG(お菓子を食べることも)

3. 遊び要素を入れて、辛いことを楽しく変身させる(なんでもゲーム感覚)

中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」