一つのくしゃみが命取りに! ロードバイク乗りの花粉症対策自転車はガジェットだ!

今年も花粉が辛い時期になってきた。花粉症を発症した筆者がサイクリスト向け花粉症対策を紹介する。

» 2015年03月26日 06時00分 公開
[布施繁樹ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 春だ!サイクリストは冬眠から目覚めて、シーズンに突入しよう!

 しかしながら、同じように目覚めてしまうものがある。それは「花粉症」。そう、サイクリストの大敵である。

 冬は寒い、雪が降る、強風でサイクリングがしにくい時期だった。それが解決したかと思えば、次は梅雨の時期まで花粉症ときたもんだ。梅雨になったら、雨でまた乗れなくなる、それが過ぎたら暑い。と、「いったいいつ乗ればいいの」という悪循環になりかねない。

 実は筆者、軽い花粉症である。自宅にいると、鼻水ずずーっ、くしゃみも止まらない。屋外で運動していると症状が軽くなるのが幸いなのだが……。

 重い花粉症の人はそうはいかない。そして、今年から健康に気を使ってスポーツバイクをしようとロードバイクやクロスバイクに乗り始めた花粉症同士の諸君。サイクリストならではの花粉症対策を紹介しよう。

ヒルクライムをしていると、わざわざ花粉を浴びに来るドMの気分になりかねない

薬は飲むべきではない

 本来であれば、花粉症対策に最も効果的な方法は薬だと思う。しかしながら、サイクリストにはそうはいかない。

 ロードバイクだろうがママチャリのようなシティサイクルだろうが、自転車は立派な車両である。したがって、小さなミスが大きな事故につながる可能性だってある。

 薬を飲んで「ボーッ」っとしてしまうと、急な飛び出しに対応できない場合だってある。したがって、ポタリングだろうがサイクリングだろうが、自転車に乗るときの内服薬はご法度だ。

 なお、眠くなりやすい成分が入っていない内服薬は大丈夫だろう。その辺は医師と相談してほしい。

ロードバイク花粉症対策3種の神器

スポーツバイクには、花粉症対策3種の神器がある…と、筆者は勝手に思っている。

1. アイウェア

 まず、「アイウェア」。一般的に通じるのは「サングラス」だが、「アイウェア」のほうがかっこいい。したがって、スポーツバイク乗りは「アイウェアがさぁ〜」と言おう。これにより、玄人さが少し上がる。

 当然ながら、アイウェアを装着することで目に入る花粉が軽減される。メガネをしている人は、度の入ったアイウェアか、メガネの上から装着できるオーバーサングラスを装着しよう。

 また、普通のアイウェアでは効果が薄いと感じた場合は、花粉症対策用アイウェアがあるので、それを利用するべき。

普通のアイウェアでも効果はあるが、やはり一番なのは花粉症対策をうたったモデルだ

2. スポーツマスク(スカーフ)

 続いて、鼻に入る花粉もシャットアウトしたい。

 その際に注意したいのは、市販されている通常のマスクは利用できないのだ。ひんぱんに呼吸をするスポーツバイクでは、少しでも息苦しいとかなりのストレスになってしまうほか、アイウェアが曇ってしまう場合がある。

 そこで用意したいのが、専用のスポーツマスクだ。エアバルブがあり、呼吸がしやすい。

 ちなみに、筆者は幸いにも運動中はそれほど花粉症の症状が出ないため、スカーフで代用している。これはこれで、少しだけ効果があると思われる。

スカーフをするだけでも多少の効果は見込める

3. 点鼻薬

 これ、超大事。

 最初に薬はNGと書いたが、点鼻薬は眠くならないので良い。点鼻薬をすると、おおよそ30分程度は鼻水やくしゃみを抑えることができる。

 欠点としては、持続時間が短いこと。例えばヒルクライムのような呼吸が荒くなるような状況では、効果時間が極端に短くなる場合がある。しかしながら、1回のくしゃみで危険になる場合があるスポーツバイクでは、それでも点鼻薬を用意しておきたい。

点鼻薬を忘れてしまうたびに購入するため、コレクションが増えてしまう……

 ちなみに、上記3種の神器以外で持ち歩くべきは、ティッシュ。これは、花粉症の時期のみならず、さまざまなときに役立つのでかならず持って行こう。

 また、少し効果があるのが「ワセリンクリーム」だ。もともとは保湿クリームだが、ロードバイク乗りでは股ずれ防止として有名なアレである。このワセリンを鼻の穴の入り口周辺や、口の周辺、目のまわりに塗ると、花粉の侵入が軽減されるらしい。

昨年、エンデューロという耐久レースの際に股が痛くなったので購入したワセリンクリーム

 実際に塗って走行したこともある。しかしながら、筆者の場合、運動中は症状があまり出ないので、効果の違いはあまり感じられなかった。もし花粉症ライダーで、ワセリンが自宅にあるよという場合は試してみてはいかがだろう。

 このように、屋外スポーツであるスポーツバイクと花粉症は切っても切り離せないため、対策も大変なのだ。

 いっそ、屋外に出るのをやめてローラー台で練習を続けるのもあり……いや、つまんないからないな。なお、アイウェアにスポーツマスクをした状態でコンビニに入るのは通報されかねないので注意しよう。

関連キーワード

花粉症 | バイク | 自転車 | 症状 | メガネ | サングラス


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/11/news009.jpg 鮮魚店で瀕死の“巨大ガニ”を購入→家に連れて帰り、お風呂場に放ってみると…… まさかの展開に「こわっww」と800万表示
  2. /nl/articles/2502/12/news018.jpg 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ〜!!」
  3. /nl/articles/2502/12/news033.jpg 5歳のときにトレーニングを始めた女の子→3年後…… 現在の姿が「ハハハすごすぎる」「めちゃくちゃ尊敬」と250万再生【海外】
  4. /nl/articles/2502/12/news022.jpg 古いタオルを手で裂いていくだけで→「すごい…」「意外!」便利アイテムに! 生活の質“爆上がり”アイデアが話題
  5. /nl/articles/2502/12/news007.jpg 「夢見たディスプレイ」空中浮遊するガンダムのプラモデル、その仕組みは…… “122時間”かけて作った超大作が40万再生「マジで感激」
  6. /nl/articles/2502/12/news013.jpg 海外で暮らすパパとビデオ通話中、1歳娘がとったけなげな“行動” 大反響から約1年後……家族の現在を聞いた
  7. /nl/articles/2502/11/news025.jpg ←夫に出すやつ 自分で食べるやつ→ 目を疑うレベルの“落差”に爆笑「わ〜おw」「なんかとんでもないのいた」
  8. /nl/articles/2502/11/news033.jpg 妻「“157センチ、43キロが理想”と言う夫に、かわいいと言われたい」→プロに依頼したら…… 「エグッ!」「黒木瞳さんかと」
  9. /nl/articles/2502/12/news028.jpg 伸び放題になった実家の庭木→50代女性が2日間どんどん切ったら…… “見違える光景”に「さすがですね!」「明日は我が身」
  10. /nl/articles/2502/11/news012.jpg 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  3. 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
  4. リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
  5. 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  6. “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
  7. 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
  9. ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
  10. 【今日の計算】「7−2×0+9」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議