一つのくしゃみが命取りに! ロードバイク乗りの花粉症対策:自転車はガジェットだ!
今年も花粉が辛い時期になってきた。花粉症を発症した筆者がサイクリスト向け花粉症対策を紹介する。
春だ!サイクリストは冬眠から目覚めて、シーズンに突入しよう!
しかしながら、同じように目覚めてしまうものがある。それは「花粉症」。そう、サイクリストの大敵である。
冬は寒い、雪が降る、強風でサイクリングがしにくい時期だった。それが解決したかと思えば、次は梅雨の時期まで花粉症ときたもんだ。梅雨になったら、雨でまた乗れなくなる、それが過ぎたら暑い。と、「いったいいつ乗ればいいの」という悪循環になりかねない。
実は筆者、軽い花粉症である。自宅にいると、鼻水ずずーっ、くしゃみも止まらない。屋外で運動していると症状が軽くなるのが幸いなのだが……。
重い花粉症の人はそうはいかない。そして、今年から健康に気を使ってスポーツバイクをしようとロードバイクやクロスバイクに乗り始めた花粉症同士の諸君。サイクリストならではの花粉症対策を紹介しよう。
薬は飲むべきではない
本来であれば、花粉症対策に最も効果的な方法は薬だと思う。しかしながら、サイクリストにはそうはいかない。
ロードバイクだろうがママチャリのようなシティサイクルだろうが、自転車は立派な車両である。したがって、小さなミスが大きな事故につながる可能性だってある。
薬を飲んで「ボーッ」っとしてしまうと、急な飛び出しに対応できない場合だってある。したがって、ポタリングだろうがサイクリングだろうが、自転車に乗るときの内服薬はご法度だ。
なお、眠くなりやすい成分が入っていない内服薬は大丈夫だろう。その辺は医師と相談してほしい。
ロードバイク花粉症対策3種の神器
スポーツバイクには、花粉症対策3種の神器がある…と、筆者は勝手に思っている。
1. アイウェア
まず、「アイウェア」。一般的に通じるのは「サングラス」だが、「アイウェア」のほうがかっこいい。したがって、スポーツバイク乗りは「アイウェアがさぁ〜」と言おう。これにより、玄人さが少し上がる。
当然ながら、アイウェアを装着することで目に入る花粉が軽減される。メガネをしている人は、度の入ったアイウェアか、メガネの上から装着できるオーバーサングラスを装着しよう。
また、普通のアイウェアでは効果が薄いと感じた場合は、花粉症対策用アイウェアがあるので、それを利用するべき。
2. スポーツマスク(スカーフ)
続いて、鼻に入る花粉もシャットアウトしたい。
その際に注意したいのは、市販されている通常のマスクは利用できないのだ。ひんぱんに呼吸をするスポーツバイクでは、少しでも息苦しいとかなりのストレスになってしまうほか、アイウェアが曇ってしまう場合がある。
そこで用意したいのが、専用のスポーツマスクだ。エアバルブがあり、呼吸がしやすい。
ちなみに、筆者は幸いにも運動中はそれほど花粉症の症状が出ないため、スカーフで代用している。これはこれで、少しだけ効果があると思われる。
3. 点鼻薬
これ、超大事。
最初に薬はNGと書いたが、点鼻薬は眠くならないので良い。点鼻薬をすると、おおよそ30分程度は鼻水やくしゃみを抑えることができる。
欠点としては、持続時間が短いこと。例えばヒルクライムのような呼吸が荒くなるような状況では、効果時間が極端に短くなる場合がある。しかしながら、1回のくしゃみで危険になる場合があるスポーツバイクでは、それでも点鼻薬を用意しておきたい。
ちなみに、上記3種の神器以外で持ち歩くべきは、ティッシュ。これは、花粉症の時期のみならず、さまざまなときに役立つのでかならず持って行こう。
また、少し効果があるのが「ワセリンクリーム」だ。もともとは保湿クリームだが、ロードバイク乗りでは股ずれ防止として有名なアレである。このワセリンを鼻の穴の入り口周辺や、口の周辺、目のまわりに塗ると、花粉の侵入が軽減されるらしい。
実際に塗って走行したこともある。しかしながら、筆者の場合、運動中は症状があまり出ないので、効果の違いはあまり感じられなかった。もし花粉症ライダーで、ワセリンが自宅にあるよという場合は試してみてはいかがだろう。
このように、屋外スポーツであるスポーツバイクと花粉症は切っても切り離せないため、対策も大変なのだ。
いっそ、屋外に出るのをやめてローラー台で練習を続けるのもあり……いや、つまんないからないな。なお、アイウェアにスポーツマスクをした状態でコンビニに入るのは通報されかねないので注意しよう。
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