ポタリング+ヒルクライム=「ポタクライム」のススメ自転車はガジェットだ!

ヒルクライムではハードルが高いが、新緑の季節をゆっくり走りたい! それではゆっくりと坂を登る「ポタクライム」はどうだろう。ポタクライムのメリットを紹介!

» 2015年04月16日 06時00分 公開
[布施繁樹ITmedia]
ポタリング+ヒルクライム=「ポタクライム」のススメ

 関東では桜も終わり、いよいよ新緑の季節となってくる。4月後半〜梅雨に入るまでが、1年の中で自転車に乗る上ではもっとも最適な季節だ。

 ロードバイクやクロスバイクといったスポーツバイクに乗っている人にぜひとも勧めたいのが、アップダウンのある山間部を走ること。しかしながら、ある程度スポーツバイクをたしなんでいる経験者であればまだしも、初心者にいきなり「ヒルクライム」はハードルが高いだろう。

 そこで提唱したいのが、「ポタクライム」である。

 ポタクライムというのは、自転車散歩を指す「ポタリング」と、山や丘を登る「ヒルクライム」を組み合わせた造語で、簡単に言うと「自転車で山を登りながら散歩する」こととなる。このポタクライムには、さまざまなメリットがあるのだ。

都内では人でいっぱいだった満開の桜も独り占めできるのがポタクライムの醍醐味(だいごみ)

気分転換や心肺機能向上が見込める!

 ポタクライムのメリットは、都市部などの平地を走ることよりも多くのメリットを生み出す。

  • 心肺機能向上が見込める

 アップダウンの多い里山や山間部を走ることは、より多くの有酸素運動をすることとなる。したがって、心肺機能が向上し、病気になりにくい健康な身体になる。また、カロリー消費も見込める。

  • 気分転換になる

 山を登ると、普段見ているのとはまったく違う景色を目にすることになる。遠くの景色もそうだが、山に咲く花などを見ながら登るのも良い。そうすると気分転換になり、精神衛生上健康になること間違いない。

  • 旅行気分が味わえる

 わざわざ遠方に泊まりがけで行くことなく、日帰りでもさまざまな発見があり旅行気分が味わえること間違いないだろう。

  • ハイキングやトレッキングが苦手でも楽しめる

 自分の体重を自転車に預けるポタクライムでは、ハイキングやトレッキングとは違い膝や腰への負担が少なく、達成感も得られる。

  • 里山特有のグルメが味わえる

 里山や山間部に行くと、そこで味わえるグルメが存在する。例えば、イワナの塩焼きやおいしい桜もちなど。グルメを満喫しても、自転車はカロリー消費が大きいため太ることはない。

出先でこのようなおいしいグルメに出会えるのもポタクライムのメリットだ

 以上のようにさまざまなメリットが得られる「ポタクライム」。特に、山で小鳥のさえずりを聞きながらゆっくりと(時速10キロ未満)走るのは格別だ。ちなみに、「ポタクライム」のコツはがんばらない、無理しないである。わざわざキツイ斜度の坂を登っても楽しくないだろう(中には楽しい人もいる)し、無理したらそれはそれで疲労がたまってしまう。

 がんばらないコツは、少し楽すぎるぐらいのルートをのんびり走ることだ。これだけでも効果が見込める。

埼玉県の白石峠に挑戦して心が折れてしまった。これはポタクライムの悪い例

山へ移動する方法は3つ

 しかしながら、都市エリアに住んでいるサイクリストに向かって、いきなり「山に行きましょう」も酷な話である。そこで、山へ行く方法を3つほど紹介しよう。

  • とにかく自走!

 自宅からおおよそ20キロ圏内に山がある場合は、この方法で良い。平坦部分はゆっくり走ることで身体への負担を減らせるのだ。また、坂に入るまえの良いウォーミングアップになるため、自走をおすすめしたい。なお、パンク修理ぐらいは1人でもできるようになっておくこと。

  • 自動車輪行

 自動車を持っている人は最も自由度が高いと言えよう。スポーツバイクを自動車に乗せて、好きな場所へ移動できるのだ。スポーツバイクは、原則として工具なしでも前輪・後輪を外せるため、工夫次第ではあらゆる自動車に乗せることができる。筆者の知りうる限りでは、2シータースポーツカーのトヨタ MR2や、ポルシェに乗せている人もいたほど。

  • 電車輪行

 電車での輪行をする人も多い。その際には輪行バッグが必要になるため、若干ハードルが高く感じられてしまうが、慣れてしまえば15分ほどで自転車をバラして梱包できてしまう。あとは電車に乗って好きな場所へ行くだけ。電車輪行の場合、降りる駅と、帰りの乗る駅が違っていても良いというメリットがある。例えば、遠出をしている最中に、何らかのトラブルなどが発生しても電車で帰れるのだ。

都内からアクセス良好な定峰峠は、東武東上線/JR八高線の小川町駅からスタートすると良い

 この3つの中で、もっとも「私は旅をしているぞ〜」感が出るのは電車輪行だろう。何を隠そう、筆者は昨年輪行バッグを購入したのに、1回も使っていない……今年こそは輪行デビューするぞ! その時は体験レポートをするのでお楽しみに!

関連キーワード

自転車 | バイク | 日帰り | 旅行 | 初心者 | ダイエット


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」